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413話 それは犯罪だ


「この扉の先が宝物庫か。でも鍵穴がないぞ」


 俺は扉を触ったりその周りを見る。


「この扉は魔力よって反応する扉だと思いますよ。多分王族の魔力しか反応しないと思います」

「まぁ大体そんなもんだよね。ここはメアリー様が何とかしてくれるよ。っと言うより、もう中に入ってるけど」

「戻りました」


 メアリーさんが戻ってくる。そのまま俺とアリアナとアリサは、メアリーさんに触れて転移魔法で宝物庫の中に入る。


「わー、帝国の宝物庫よりも沢山ある。少しは期待は出来るかな」

「アリアナ? ここにある物を盗む気か?」

「物によっては貰う気でいるけど」


「それは犯罪だ。ただでさえ不法侵入してるのにその上窃盗までするのか? 仮に捕まって、運が良ければ懲役何十年か運が悪かったら処刑だぞ・・・」

「別にバレなければ大丈夫ですよ。それにバレてもメアリー様が何とかしてくれます」

「メアリーさんは最終手段だから」


「とにかく中を見よ」


 俺達は別れて宝物庫の中を見る。


 これは鎧だな。一見普通の鎧だが、きっとこの鎧には凄い性能があるのだろう。あるいは普通に大事な物か。鑑定をするか。


〈キメラアーマー〉

 キメラの素材とミスリルで作った鎧。魔法が付与されていて。防御力が50%増える。敏捷は変わらない。


 これと言って特別強い鎧ではなかった。いや、普通ならかなり性能が良い鎧なんだろうが。アリアナかアリサが作ったりしたら、これを超える鎧が作れるのだろう。次はこっちの籠手だな。


〈キメラガントレット〉

 キメラの素材とミスリルで作った籠手。魔法が付与されていて。攻撃力が30%増え防御力が20%増える。敏捷は変わらない。


 これもキメラ装備か。つまりこの辺の装備はキメラ系か。これ全部装備したらどれだけ強くなるのだろうか? まぁ俺には関係ない話だな。


「ユウヒさ~ん。こっちに来てくださ~い!」


 俺はアリサに呼ばれて、アリサの方に行く。


「どうした。何かあったのか?」

「見てくださいよ、この大量の(きん)のインゴットを。こんなに大量にあって一体に何に使うんですかね~」

「交渉とかに使うんじゃないのか? あるいは装備に使うとか」


(きん)は脆いですよ。使うとしたらアクセサリーかお金に替えるかですね。持って帰っていいですか?」

「駄目に決まってるだろ」

「ですよね・・・」


 持って帰って何に使うんだよ。


「あっドライアドの種だ!」


 アリアナが大きな声でそう言う。俺達はアリアナの所に行く。


「本当だ。ドライアドの種だ。・・・この種まだ生きてるのか?」

「どうだろ。流石に1000年単位くらい経っていたらもう死んでるけど」

「まだ生きてます。ですが、早めに木に植えなければ死んでしまいます」


「それはちょっとヤバいだろ。何か紙に書いて知らせるべきか?」

「やりたければやればいいけど。流石に怪しくてすぐに捨てられると思うけど」

「そこはメアリーさんが書けばいいんじゃないか?」


「私ですか? ・・・そうですね。あの絵と像を作り直させるいい機会です」


 まーだ気にしていたのか。まぁ男って言うのは嫌だよな。


「じゃあ王女がいる所に行こっか。ここの宝物庫も目新し物はなかったし」

「そうですね。では行きましょうか」


 メアリーさんにそう言って転移魔法の準備をする。


「あ、アリサ。(きん)のインゴットを持って帰ろうとするなよ」

「! もももも持って帰る気は、ない・・・ですよ・・・?」

「持って帰る気でいたのかよ・・・。駄目だからな」


「はぁ~い・・・」


 メアリーさんに触れて宝物庫の外に転移してもらう。そのまま俺達は王女様がいる所に行く。




 俺達は王女様がいる部屋に無断で入る。


「おぉ・・・。王女様も跪いて祈りを捧げてる」

「その祈りを捧げている絵と像は、全然メアリー様に似てないですね」

「・・・・・・」


 メアリーさんは右手を握り拳にして、王女様を殴ろうとする。俺はそれを止める。


「待て待て待て!? メアリーさんが殴ったら確実にこの人が死ぬぞ!」

「離してください。このエルフの女王のせいで、その絵と像が出来たのが許せないのです」

「いやこの人のせいじゃないだろ! 先代とか先々代とかもっと古い人が命じたんだろう! あるいは他の人だ!」


「・・・それもそうですね」


 メアリーさんは右手を下ろす。そのまま紙と羽ペンを出して、机の方に行って何かを書く。


「――――――終わりました」

「書けたか。なぁ文書の最後に創造神って書いたのか? それとも名前か?」

「創造神と書きましたが」


「そうか・・・。紙に創造神って書いてあっても、本人が書いたか分かるのか?」

「分かるよ。エルフ族は嘘とか言っているとすぐ分かるって言ったけど。それは紙で書いてる事も同じで、すぐに嘘だと分かるよ」

「つまり言葉で言っても紙で書いてあっても、それが嘘ならすぐに分かるのか。エルフって凄いな」


「そうでもしないとエルフ族はすぐに奴隷になりますからね。男女問わず見た目かなりいいですし」

「確かに男女問わず美形だもんな~。それはいいが、紙だけ置いて気付くのか?」

「気付くと思うけど。何か置いてみたら?」


「じゃあいらない魔石でも置いていくか」


 俺は空間からいらない魔石を出して、紙が置いてある所に置く。その時にチラッと紙を見る。


 一部しか見てないけど・・・。来年来た時に絵と像が変わってなかったら殺しに行きます、って・・・。ってかまたここに来るのかよ!?


「来年もここに来ますが」

「マジかよ・・・。来年来た時に絵と像が女になってるといいな」

「えぇ。では帰りましょう。今回は私が転移魔法で家まで転移します」


 メアリーさんに触れて、俺達は家の前まで転移してもらう。


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