412話 擬態魔法
違う所に行きながら、スキルで霊感を使って幽霊を探していたが。これがかなりの数だった。
「何でこんなに幽霊がいるんだよ。しかも幽霊が祈りを捧げているよ・・・」
「流石エルフ。死んで幽霊になっても信仰は忘れてないね」
「エルフだけじゃないですよ。信仰をしているほぼ全種族が大広場に集まっていますね。見えない人は羨ましいですね、こんな光景を見なくてすむんですから」
「これ全て成仏させるのですか?」
「成仏させるよ。ずっとここにいさせるわけにはいかないだろ」
俺は浄化魔法を使って大広場にいる幽霊を成仏させる。
「これで良し。次は何処に行くか」
「城です」
「あぁーやっぱり・・・。仕方がない。行くか」
霊感を使うのをやめて、俺達は城の方に行く。門の前に着いたが、門番はその場で祈りを捧げている。
「いいのかよ。門番の仕事をしないで祈りを捧げてよ・・・」
「信仰者は何よりもメアリー様こと、創造神様を優先するんで。例え門番の仕事だろうと商売の仕事だろうと、お構いなく創造神様を優先しますよ」
「不法侵入者がいたらどうするんだよ。その不法侵入者は俺達けど」
「多分今まで以上に神経とかが研ぎ澄まされていると思うから、すぐに気付いて捕まえると思うよ。今の私たちには気付かないだろうけど」
「そうだな。中に入るか」
俺達は門番を無視して門をくぐり、城の方に入って行く。
「今日でエフサークルの城に入るのは3回目か。最後は確かここの女王を見たのは酔っていた時だったな」
「今回は祈りをしている所を見そうですね」
「あぁそうだな。だがその前に、周りに幽霊がいないかを確認しないと」
「この辺もかなりいるよ。執事やメイドに料理人とかね」
「やっぱりいるもんですね。ちゃっちゃっと成仏させますよ」
アリサは浄化魔法で幽霊達を成仏させる。
「これでこの辺は終わりましたが、まだ―――」
するとメアリーさんはアリサの頬をつねる。
「イ゛ダダダダダダッ!?」
「いや何してるの!? 何でアリサの頬をつねってるの!?」
「いえ私がやろうとしたら、アリサが勝手にやったのでその罰です」
「あぁそうなんだ・・・。もう離してあげたら。そろそろヤバそうだけど」
「あ・・・」
メアリーさんはアリサの頬から手を離す。アリサは手でつねられた場所を押さえてる。
「痛い・・・」
「大丈夫か?」
「ほっぺは千切れなかったので、大丈夫です」
「千切れるような強さで頬をつねったのかよ。俺にはやらないでくれよ。絶対に千切れるから」
「はい。アリサ。次は私がやるので先にやらないでください。アリアナとユウヒさんもですよ」
「「「はい」」」
「では、宝物庫から見ましょう」
「そこから行くんだ。アリアナ。頼むぞ」
「こっちだよ」
アリアナが前に出て案内をしてくれる。移動中にスキルで霊感を使って、幽霊がいたらその幽霊をメアリーさんが浄化する。
「メアリーさんに浄化されるなんて、かなりの役得何じゃないですか?」
「そうかもしれないけど、誰が浄化魔法を使ったか分からないと思うけど」
「分かった場合は嬉しすぎて発狂しそうだな」
「そこまでですか?」
「そこまでだと思うが。尊敬している人とか好きな人から、物を貰ったり何かしてくれたら嬉しいと思うが」
「そうですか。ユウヒさんは何か物を貰って何かしてくれたら、嬉しかったりしますか?」
「まぁ3人から何か貰ったり何かしてもらったら、嬉しいな」
「なるほど・・・。なら何か物を上げればいいかな」
「でもユウヒさんの事だから、そう簡単には嬉しい何て言いませんね」
「そうですね。そもそも物を上げたくらいで、ユウヒさんが嬉しいと思えない気がします」
まぁ確かに俺もそう思う。
「まぁそれは後々考えて。着いたよ」
アリアナはそう言って止まる。が、俺にはどう見ても壁にしか見えない。
「壁にしか見えないが」
「ユウヒ君にはそう見えるけど。私たちは扉に見えるんだよ」
「マジか。もしかして壁に見えるように擬態をしているのか」
「使われているのは擬態魔法ですね。人や物に対して使う魔法です。見破るにはスキルで、鑑定・極か擬態を見破る目です。私たちは擬態を見破る目を持っています」
「そんなのも必要なのか。早く鑑定のレベルを上げないと」
「じゃあ中に入るよ」
アリアナは壁と言う名の扉を開く。特に変わってないがそのまま進むと、壁をすり抜けて先に進むことが出来た。
「階段がある。とういう事は地下にあるのか」
「そうだよ。すぐそこだから時間はかからないよ」
俺達は階段を下りて宝物庫に行く。




