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408話 ポロポロ涙を


 8月1日0時5分ぐらい。


 ――――――ッ!? きゅ、急に体中が痛みだしてきた・・・!? な、何が起きてる・・・!


 俺は目蓋を開いて周りを確認をしようとするが、先ず目に入ったのは誰かの胸だった。そこからすぐに顔を上にあげて相手の顔を確認する。


 メ、メアリーさんか・・・! これはいくら何でも抱きしめ過ぎだ・・・! 手・・・、手は動くか・・・?


 俺は右手か左手のどっちか動くか確認をする。その結果、動けたのは左手だった。俺は左手でメアリーさんの背中を叩いて、メアリーさんを起こす。


「何でしょうか?」


 メアリーさんはすぐに起きて少し俺から離れて、話しかけてくる。


「し、死ぬかと思った・・・。・・・メアリーさん。抱きしめて添い寝するのはいいですよ。ただ思いっきり抱きしめて俺の体を壊す事はしないでくださいよ! もう少しで死ぬところでしたよ!」

「それは失礼しました。何分昨日まで忙しく寝る暇のなかったので、久しぶりにゆっくり眠れると思うと。つい嬉しくなりまして」

「それはいいけど。思いっきり抱きしめるのはやめてくれ。人間は脆いからすぐに骨が折れるからな。メアリーさんは好きな人を殺したいんですか?」


「いえ。殺さずずっと傍に置いておきます」

「ずっと傍にいるのは無理があるが。抱きしめるのならもう少し優しくしてください」

「分かりました」


 俺は再度抱きしめられる。俺達はそのまま朝になるまで寝る。


 朝になり俺は目が覚める。メアリーさんの手をどかして、自分の体を起こしてリビングの方に行って朝ご飯の準備をする。準備が終わったら3人を起こして朝ご飯を食べる。朝ご飯を食べ終わり片づけをして、外に出て氷魔法でテーブルと椅子を作り椅子に座る。


「それで。ユウヒさんの斬撃や貫通などの耐性レベルは上がりましたか?」

「上がってるよ。メアリーさんが帰った後もアリアナとアリサに鍛えてもらった。正直辛かった・・・」

「私とアリサも辛かったよ。ユウヒ君を斬ったり刺したり潰したりして・・・。こっちが先に精神が崩壊するかと思ったよ。崩壊はしないけど」


「そうですよ。こっちは斬ったり刺したり潰したりする度に、いつも顔が青くなりますよ。メアリー様は凄いですよね。顔色1つ変えないでやっているんで、心がないんじゃないかと。見てるとそう思えてきますよ」

「アリサ。いくら私でも心はあります。家に帰った後、ポロポロ涙を流すくらいは心がありますよ」


 その言葉を聞いたアリアナとアリサは黙る。


「・・・そ、想像ができません。あのメアリー様が涙を流す姿が想像できません・・・」

「怒る所は何回か見てるけど。流石に涙を流すところ何て見た事がないよ」

「・・・・・・」


「お前ら。意外と酷い事を言うな・・・。いくら神だって泣いたりはするだろ。メアリーさんはあまり表で泣かないだけで、裏では泣いているんだよ。例えばアリアナが中々帰って来なかったり、アリサが勝手に出ていった時とか。他の神達は恐れ多いので壁を作って1人ボッチになったり、周りが楽しい事をしてるのに自分だけそこに入れない時とか。そう言う時に泣いているんだと思うが」

「いやいやユウヒ君。そんな事でメアリー様がなく訳ないじゃん。そうですよねメアリー様」


 アリアナはメアリーさんを見る。メアリーさんは違う所を見る。


「―――えっ? メアリー様。本当に泣いていたの?」

「泣いていましたが。何か?」

「えっと・・・その・・・。すみませんでした」


「いえ・・・。唐突ですが。ユウヒさんの斬撃や貫通などの耐性レベルを上げます」

「本当に唐突だなっ!? 待って! いきなりねらっ!」


 俺の首に細長いもので刺さるがすぐに抜かれる。俺は首を押さえてすぐに立ち上がり、テーブルと椅子から離れる。メアリーさんも立ち上がりテーブルと椅子から離れる。


「では、行きますよ」


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