表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
420/500

406話 サイクロプス


 ギルドに着いたら中に入る。


「何だこの活気が溢れた場所は? ギルド内でも祭り騒ぎか?」

「活気が溢れてるって言うより、殺気が溢れてると思うよ。多分メアリー様が来るかもしれないから、きっと今のうちに魔物を殲滅して安全を確保したいと思うよ」

「魔物からしたら迷惑な話だな。この状態のエルフとはあまり話したくないな」


「向こうは無駄な質問はしないと思いますよ。今は目の前の事で精一杯って感じですからね」

「それならいいが。加護の事を聞かれたらすぐにバレるからな・・・」


 俺達は依頼書が貼ってある掲示板の方に行く。


「依頼書がほぼないだと? マジかよ」

「残ってるのは、ここから遠くなる依頼だけだね。ウッドドラゴンの依頼があるけど。やる?」

「ウッドドラゴンってどんなドラゴンだ?」


「体全体が木で出来てるドラゴンですよ。見た目からして弱そうなドラゴンに見えますが、口からランダムで状態異常になるブレスを吐きます。運が悪いと石化します」

「その上火が全然効かないんだよね~。逆に氷が効くんだよ」

「火が効かないか。まぁ木が燃えにくいって言うのはあるから、あまり驚かないが」


「えっ、そんなのあるの?」

「ある。何の木だったが忘れたが。他に依頼書はないしこのウッドドラゴンの依頼を受けるか」


 俺は依頼書を剥がして受付所に行く。受付所に着いたら、依頼書とギルドカードを見せて依頼を受理してもらい、俺達はギルドから出て北門から出る。


「最後に確認されたのは北西から北北西辺り。木に擬態をしてるか注意しろ、だって。ウッドドラゴンてそんなに小さいのか?」

「ウッドドラゴンは全長約3メートルしかないから、そんなに大きくはないよ」

「それでも大きいだろ。それで木に擬態をしてるのか・・・。これは探すのに時間がかかるか?」


「北北西にいるから行こっか」


 そう言ってアリアナは先に行く。


「・・・相手が擬態をしていても関係ないのかよ」

「まぁアリアナには関係がないでしょうけど・・・。アリアナに置いていかれる前に付いて行きますよ」


 俺とアリサはアリアナについて行く。


「思ったんだけどさぁ。アリアナって擬人化状態なんだよな」

「そうだよ。私は本から擬人化して人になってるから、人と同じ事がある程度は出来るけど。流石に赤ん坊は出来ないけど。アリサは擬態と言うより変装?」

「私の場合はちょっと特殊な擬態ですね。普通に擬態をしては体の骨格などでバレますが、私が使う擬態は完全にその人そっくりになりますので。普通に見られてもまずバレませんね」


「つまりアリサは1から作り直してるのか?」

「そうなりますね。今ここでユウヒさんにもなれますよ」

「それはやめてほしいな。自分そっくりを見るのはちょっと・・・」


「いいじゃないですかちょっとくらいは。別にいやらしい事はないですよ」

「言い方がいやらしい・・・。とにかくやめてくれ」

「はい・・・」


 アリサさん? そこまで落ち込みますか?


「―――何かこっちに来る」


 アリアナがそう言うと、少し音が聞こえる。その音はどんどん大きくなり、何かがこっちに近づいて来る。


「グワアアアアアアアアアッ!!」

「あっサイクロプスだ」


 こっちに来たのはサイクロプスと言うらしいが、俺の知ってるサイクロプスとは違うようだ。


「巨人だよな。サイクロプスってこんなに小さかったけ?」 

「ユウヒさんが知ってるサイクロプスとは違うと思いますが、あれがサイクロプスですよ。それでも力は異常ですよ。私たちを無視て逃げるのも異常ですが」

「追われていたんじゃない?」


「おーいキミたちー! そっちにサイクロプスを見なかったかー?」


 こっちにエルフのパーティが走ってくる。そのリーダーらしき人物が少し大きな声で言う。


「向こうに行きましたよー!」

「どうもー!」


 俺が指を指した方向に、エルフパーティはそのまま先に進んで行く。


「まさか今のパーティがサイクロプスを? 意外ですね」

「貧弱のエルフがあそこまで強くなるなんてね~。メアリー様が来るかもしれないだけで、ここまでやる気が変わるんだ」

「信仰心が怖すぎる・・・」


 俺達は移動してウッドドラゴンを探す。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ