403話 驚かないね
地下11階層から地下19階層までは普通の草原だった。ただ出てくる魔物は基本的にバーサーカー系をリーダーにした、魔物の群れが襲ってくるだけだった。そのリーダーさえ殺してしまえば、他の魔物は逃げていくだけ。
「地下20階層は流石にボスがいるよな。いなかったら、次は50階層まで行かないといけないのだが」
「30と40を飛ばして50はないと思うよ。そんな事をしたらやる気が失せるよ」
「甘いな。こう言うのは大体普通より難しくなってるんだよ。今までは10づつでボスと休憩所だったが、ここでは50でボスと休憩所何て言われても。俺は何も驚かないね」
「そ、そうなんだ・・・」
俺は空間からレイピアを2本出してベルトに通す。俺達は階段を下りて下に行く。
「着いたな。何か周りが燃えてるのだが・・・」
「まるで炎の場所だね」
いつも通りに―――何っ!?
前から火の柱が襲ってくる。俺達は左右に避ける。
見る暇も与えない気かよ! っという事は、魔物はもう俺達に気付いているのか! またか!
再び火の柱が襲ってくる。俺はそれを避けて、氷魔法で氷の柱を作り相手がいる所に襲い掛かる。俺は氷の柱後ろに付いて走る。
相手が応戦してくれるといいが、してくれなかったら違う方法で近づかないとな。
すると、火の柱を出していた人型の魔物が左に避けていた。俺は隙を見逃さずに右手で鞘からレイピアを抜いて、人型の魔物の首に刺す。更にもう1本レイピアを左手で鞘から抜いて、人型の魔物の顔を斜めに斬る。人型の魔物はそのまま消滅する。
・・・これで終わりか? まだこの辺の魔物は弱いのか。しかしあの魔物、アイスとダークに似た感じがした・・・。もしかして兄妹か? だとしたら憎悪も持っているだろうな。
「ユウヒ君終わった~?」
アリアナがこっちに来る。
「終わったよ。今から宝箱を探すとこだよ」
俺達は宝箱が出現してる所を探す。見つけたらその場所に行って宝箱を開ける。
「魔石と魔石と魔石と魔石と魔石と魔石。魔石だけ!? しかも普通のより大きい・・・。でも魔石だけか」
「へぇー、修羅のダンジョンで出てくるより大きい。マジックストーンよりかなり劣るけど」
「そいつと比べるなよ・・・。しまったら休憩所に行くか。休憩所が存在していればの話だが」
魔石を全部空間の中にしまって、俺達は階段の方に行って休憩所に行く。
「存在してたね。休憩所」
「そうだな。でもクリスタルがないな。裏になると。転移石なんて普通に持ってるだろ、って言われている気がする」
「なくても転移魔法があるからね。今日はもう帰る?」
「そうだな。これで家の外からでも行けるな。一々靴を持って部屋に行くのが面倒だ」
「そ、そうかな?」
俺達は転移魔法で家の前に転移する。転移したら、休憩するために氷魔法でテーブルと椅子を作り椅子に座る。
「そろそろ8月が近づいてきたな。今年はメアリーさんは来るだろうか」
「何だかんだで来るんじゃない? 疲れました・・・。って言いながら」
「そう言いながら来そうだな。そうなるとルシも一緒に来そうだな」
「そうかな? 普通に置いてくると思うけど」
「・・・そうかもな。まぁ八月になれば分かるだろうな」
「・・・アリサも帰って来るかな?」
「アイツは確定で帰って来るだろ。元々何処の神にも就いてなかったし。っと言うよりアリサは自由だからな。他の神に就いたりするとは思えないし、仮に就くならメアリーさんだけだろ」
「そうだね。メアリー様と一緒に帰って来るよね」
「嬉しいのか?」
「別に全然嬉しくないけど」
俺はアリアナの顔を見る。アリアナの顔は何だが嬉しそうな顔をしている。やはり寂しかったようだ。まぁ2年も一緒にいれば嫌でも友情、いや愛情が出ちゃんだよな~。・・・俺も家族に会いたいな。




