402話 バーサーカーゴブリン
地下1階層から地下9階層まで、魔物が1体も出てこなかった。その代りに罠が沢山出てきた。それら全部即死級の罠ばかりだった。落ちれば酸の海、よくゲームとかで出てくる振り子系の罠、少し触れば即死の毒の罠など色んな罠が出てきた。これは完全に殺しに来ている・・・。
「さて、普通の修羅のダンジョンなら次はボスだが。ここはどうだろうか?」
「分からない。としか言えないね。この先に進めば分かる事だよ。行こ」
アリアナにそう言われて、俺達は下の階に下りる。
「・・・普通の草原だな」
「草原だね。もしかして20づつなんじゃない?」
「20づつか。これは更に時間がかかるな。魔物もいるし」
こっちに魔物が来る。こっちに来るの魔物はゴブリンだった。
「なぁあのゴブリン。何か様子が可笑しくないか? 気が狂ってるっと言うか、狂戦士にみたいに暴れてるのだが」
「あれはバーサーカーゴブリンだね。あんな感じに暴れてるのが何よりも証拠だよ」
「ぐぅががががががが!!」
バーサーカーゴブリンは斧を持って、味方のゴブリンを殺しながらこっちに来る。俺は氷魔法で弓を作って弦を引いて放つ。矢が出て、バーサーカーゴブリンの顔に当たる。それでもまだ動くので、もう一度放ちバーサーカーゴブリンの顔に当てる。バーサーカーゴブリンは後ろに倒れ、そのまま消滅する。味方のゴブリンは驚きそのまま逃げだす。
「・・・逃げた。今まで逃げ出す事ってなかったのに」
「本能で分かったんじゃない? そうじゃなくても、バーサーカーゴブリンを殺した時点で、自分たちより強いって事が分かるよ。でも確かに今まで逃げる事はなかったね」
「ここでは逃げ出すくらいの知能はあるって事か。これは良い事なのか悪い事なのか・・・。まぁアリアナからしたら、悪い事なんだろうな」
「そうだね。私ならあのまま逃がさなかったけど。ユウヒ君は本当に甘いね」
「甘くて悪かったな。このまま飛んで行くか」
俺は弓を壊して、空間からヴェールを取り出して頭に付ける。風魔法で体を風で纏って飛ぶ。アリアナは浮遊魔法で飛びだし、アリアナが先に前に行く。俺はアリアナの横に付く。
「もう少し速くしても問題はないが」
「いいの? 何回か曲がったりするけど。失敗したらまた腕や足とかが大変な事になるよ」
「俺はあまり速度を上げないで、アリアナの後ろか上に行って移動すればいいだろ」
「ならいいけど」
アリアナは前に出て今以上に速くなる。俺はアリアナから離れるが、少し上に上がりそのままアリアナを追いかける。
速い・・・。俺も速くする事は出来るが、重力加速度耐性のレベルがまだ低いから無理だな。曲がる時にバランスを崩して、腕や足とかが粉砕骨折する。勿論、内臓に関してはズタボロになる。早く重力加速度耐性のレベルを上げないとな。
俺はアリアナに付いて行く。
「あ、ハーピィだ」
「邪魔」
アリアナは手刀でハーピィと戦う。目では追えない速さでハーピィは殺されていく。戦いが終わったら、俺はアリアナに近づく。
「俺がアリアナに勝とう何て無理だったんだ・・・」
「まぁ今のままじゃあ無理だよね。でもいつか勝てるよ」
「それってかなり先の話だよな。千年単位で」
「そうかな? ユウヒ君が積極的に修羅のダンジョンでレベルを上げていれば、私たちに追いつくと思うよ」
「確かにそこでずっと戦っていれば、いつかアリアナとアリサには追いつくが。俺は別に急いでないし、ゆっくり自由にやっていくよ。前にも言ったような・・・」
「そうだっけ? まぁいいんじゃない。それよりここを左に曲がるよ」
アリアナにそう言われ俺達は左に曲がる。それを何回か続けて行くと下に行く階段を見つける。俺達は階段の前に着地して、階段を下りて先に進む。




