398話 アイツのせいか
森の中でスケルトンと人食いスケルトンを探すが、中々見つからない。
「おかしな~? 今まで歩いて通ってきた道に出て来た魔物は、ユウヒ君が殺した人食い花しかいない。他の魔物はこの辺にはいないよ」
「誰かが一気に殺したのか、魔物同士の殺し合いでも起きてか。あるいは魔物が一気に違う所に移動したか。考えも分からないな。とにかくに西から南に行こう。特に場所は指定されてないからな」
俺達は西から南の方に移動する。
「あっ! 南の方は普通に魔物がいる。左の方からスケルトンが来るよ」
「毎回思うが、何で特定の魔物が分かるんだよ・・・」
「極になればそんなもんだよ」
アリアナが言った通りに左からスケルトンが出てくる。俺は浄化魔法でスケルトンを浄化させる。
「先ずは1体。まだ1体か・・・。これは先が長いな」
「そうだね。もう少し先に進めば人食いスケルトンが2体いるよ」
「2体か。先ずは浄化したスケルトンを回収するか」
俺はバラバラになっているスケルトンの頭だけを拾って、空間の中にしまう。残り骨は土魔法で地面深く埋めてから移動する。
「この辺は特に異常はないな。これで野宿しなくていいな」
「別に一旦家に帰っても問題はないと思うよ。依頼だって今日1日で終わらせる必要はないんでしょ」
「そうだな。依頼には2週間って書いてあったし、あまりスケルトン系がいなかったら一度帰るか」
「その心配はないと思うけど。ちょっと止まって」
アリアナにそう言われて俺は止まる。アリアナの指示で、少し右にずれてしゃがむ。
「あれが人食いスケルトンか。確かに口に所を見ると確かに牙だな。何でかは分からないが、完全に頭からボリボリ食べる気満々に見える」
「凄いねユウヒ君。人食いスケルトンはまず頭から食べるんだよ。確実に殺すために」
「マジかよ・・・。今のうちに成仏させてやるか」
俺は浄化魔法で人食いスケルトンに向けて使う。人食いスケルトンはその場でバラバラになる。俺は立ち上がり人食いスケルトンの頭を2個拾って、空間の中にしまう。後は土魔法で残りの骨を地面深く埋める。
「残りは、普通のが49体で人食いが3体か。ここからは手分けして行こう」
「やだ」
「何でだよ。手分けしてやった方が早く終わるだろ」
「・・・もしかしてユウヒ君。朴念仁?」
「そんな事はない。ちゃんと好きって事は分かってるから。分かってる上で言ってるんだが」
「それ朴念仁よりたちが悪いと思うよ。のんびりやろうよ。時間はいっぱいあるんだから一緒に行こ。じゃないと襲うよ」
「分かった一緒に行こう」
アリアナめ、何て恐ろしい事を言うんだ。これ以上俺にトラウマを植え付ける気か?
俺達は再びスケルトン系を探しに行く。
半日後。やっとスケルトン50体と人食いスケルトンを5体の討伐が終わった。そのまま城下町に戻りギルドに行く。
まさかここまでスケルトンがいないとはな。もしかして、朝はそんなにいなくて夜の方が沢山いるのか? まぁ考えたって仕方がない。今は報告しに行こう。
ギルドに着いたら中に入り、受付の所に行って依頼書とギルドカードを見せる。確認が出来たらカウンターの上にスケルトンの頭を50個と、人食いスケルトンの頭を5個を置く。
「よく討伐出来ましたね」
「えっ? それはどういう事ですか?」
「実はエメっと言う人族のパーティが、指定していた数以上討伐して来たんだよ。しかもスケルトン系を」
アイツのせいか。人の事は言えないけど、何で指定していた数を殺してきたんだよ・・・。
「今日明日はスケルトンはいないと思ったが。意外といるもんだな! 待ってろ、今確認してくるぜ」
受付の人は腰にぶら下げているアイテム袋に、スケルトン系の頭を入れて奥の部屋に入って行く。
「エメさんめ。ここまでやる必要があったのか?」
「無自覚でやってると思うよ。丁度掲示板の方にいるよ」
「なら気配を遮断しておくか」
俺達は気配遮断を使う。
「エメさんのパーティはここまで来ていたのか。しかも何か2人増えてるし」
「凄いよあのパーティ。ホワイトドラゴンと邪竜バハムートがいるよ。何で女なのかは知らないけど」
「バハムート? 魚のバハムートじゃなくって?」
「魚の方もいるけど、竜の方もいるんだよ。しかも邪竜で」
「邪龍って言ったら強いイメージがあるだけど。エメさんはそこまで強くなったのか?」
「ん~、まだ邪竜の方が強いけど。ホワイトドラゴンと一緒に共闘したかもね。大丈夫だよ。喧嘩売られてもユウヒ君が勝から」
「あっそう。しかし、エメさんは一体どれくらいの人? をたらしこむんだ?」
「(これはユウヒ君も同じだよって言いたいけど。ほとんどか勝手に周りが好きになってるから、ユウヒ君のせいじゃない? でも・・・)」
「どうした?」
「いや、ユウヒ君も色々たらしこんでると思って」
「・・・ほぼ俺の容姿のせいじゃね? ほら、こんな見た目だから・・・」
「あぁ・・・うん・・・。何か否定が出来ないね・・・。ごめんね」
「大丈夫。もう諦めてるから・・・」
「お待たせしま―――っていない!?」
あ、気配遮断を使うのをやめないと。
俺達は気配遮断を使うのをやめて、受付の人と話す。




