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397話 台風


 3日後の朝。今日は朝から台風が来てる。俺はリビングで椅子に座って雷魔法で玉を作りお手玉をする。


「まさか台風が来るとはな。こっちに来て初めて体験した」

「ユウヒ君がいた場所でも台風は来るんだ」

「あぁ来るよ。俺がいた日本は、7月じゃなく8月と9月によく来る。普通の台風ならいいが、これがスーパー台風だったらもっとヤバい。最悪死人が出てしまう・・・」


「ふ~ん。普通じゃない?」

「日本では普通じゃないんだよ。こっちもそうだろ。今来てる規模はどれくらいかは知らないけど」

「今来てる台風は少し弱いかな。それでも()()()()()()()()()()()けど」


「ちょっと待て。雷が落ちてくるだと? それ本当に台風か?」

「台風だよ。それでよく色んな所が火事になったりするね。小さい村なら、綺麗サッパリなくなってるね」

「こわ、ここの台風怖すぎだろ。これだと外に出れないな。今日は冒険者ギルドに行って依頼を受けようとしたが、今の台風がどっちに行くか分からないから外に出れないな」


「・・・因みに何処のギルドに行こうしたの?」

「魔族の領土の方だが」

「魔族の領土ねぇ・・・。ちょっと外に出るね」


 アリアナは椅子から立ち上がり、リビングか出る。


 外に出てどうするんだ? まさか、台風を消したりはしないよな。流石に自然現象で起きてるものを消すのは無理だろ。


 そう思っていたらアリアナが戻ってきた。


「台風消してきたよ~」

「嘘だろ!? 台風って消せるのかよ!」

「消せるよ。風魔法で台風と全く同じ風を作ってぶつければ、簡単に消せるよ」


 恐ろしい。台風を簡単に消すって事は、簡単に台風作る事と一緒だぞ。アリアナが敵じゃなくって良かった・・・。


「じゃあ行こっか。ユウヒ君」

「あ、あぁ・・・」


 俺は雷魔法で作った玉を消して椅子から立ち上がり、リビングから出て玄関から外に出る。俺は転移魔法で魔王城の城下町の東門の付近に転移する。




 魔王城の城下町の東門の付近に転移したら、門番にギルドカードを見せて中に入る。そこからギルドに行って着いたら中に入り、依頼書が貼ってある掲示板の方に行く。


「何を受けようかな」

「ユウヒ君。これは?」

「相変わらず早いな。何々、スケルトンを50体討伐と人食いスケルトンを5体討伐。人食いスケルトン? スケルトンって人を食べるのか?」


「普通のスケルトンは食べないけど、人食いスケルトンは人を食べるよ。食べても特に腹が満たされないのに、何で食べる必要があるのかは知らないけど」

「討伐部位証明は。スケルトンは何処でもいいけど、人食いの方は頭だな。違いて判るのか?」

「違いは歯が全部牙になってるところだね。完全に噛み砕くようになってるよ」


「怖いな。でも浄化魔法を使えば、すぐに終わりそうだな。よしこれを受けるか」


 アリアナから依頼書を受け取って、受付の所に行く。着いたら、依頼書とギルドカードを見せて依頼を受理してもらう。俺達はギルドから出て西門にから出て、スケルトンと人食いスケルトンを探す。


「相変わらず暗いなここの森って。葉っぱの色も紫っぽいし、何日もいたら気分が落ち込みそうだな」

「それが魔族の領土の特徴って言うのかな。でも、人族の領土より危険だからね。普通に歩いていたら花に食べられたりするからね」

「それって人食い花か? ここってそんな魔物までもいるのか」


「いるよ。丁度ユウヒ君の右側に」

「嘘っ!?」


 右を見ると、大きな花がこっちを見て噛みつこうとしている。氷魔法で槍を作り、その氷の槍で人食い花を何回か刺す。刺された人食い花はその場で息絶える。俺は土魔法で人食い花を地面奥深く埋める。


「ビ、ビックリした・・・。気配察知を使っても全然気付かなかったぞ」

「あの人食い花は上位の人食い花だね。今ので普通の人は死んでるね」

「俺の気配察知に反応しないってことは、気配遮断の方が上なのか。って、普通じゃあ絶対に見つからないじゃん! アリアナがいて良かった・・・」


「私がいなくてもユウヒ君は無傷だと思うけど。それより先に進もう」


 アリアナにそう言われて、俺達は先に進む。


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