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390話 第1波


「なぁ、ギルドの方ってどうなってると思う?」

「ギルド? ん~、普通に考えれば人がいると思うけど。もしかしたら放棄してるかもね」

「ギルドを放棄か。行ってみれば分かる事か」


 俺達はギルドの方に行く。ギルドに着いたら中に入る。


「誰もいないな。そのおかげか、ギルドの中は壊されず綺麗なままだな」

「・・・これは必要な物だけ持って、違うところで拠点でも築いたかな」

「そうなると城の方か。防衛がしにくいと思うが大丈夫なのか?」


「寧ろ防衛はしやすいと思うよ。最初からこの辺りの防衛をほぼ放棄して、城の方で防衛をしていれば無駄な被害は出ないよ。現にここに来るまでそんなに被害がなかったでしょ」

「確かに。しかし何でこの辺で魔物は暴れてないんだ? 人がいないからか?」

「そうだね。魔物の目的は人を殺す事であって、建物を壊す訳じゃないからね。それでも建物は壊れるけど」


「なら、城の方が被害が凄いんだろうな。行くか」

「行ってどうするの? これはユウヒ君や私がやるべきじゃない事だけど」

「勿論、俺達が戦って解決するとかはしないよ。ただオークの肉が少なくなってきたから、ここらでオークの肉を手に入れないとな・・・」


「それなら大丈夫だね。なら行こうか」


 俺達は城の方に行く。門をくぐると色んな所が破壊され、あちこちで戦闘が始まっていた。


「数が少ないな。これはもう終わりか?」

「多分これ第1波だよ。まだ時間はあるけど第2波、第3波あるからね」

「時間で来るのか。ここはまだいいが、他の所は危険じゃないのか? 町とか集落とか」


「うん危険だよ。でも、こういう時は騎士団と冒険者が防衛してると思うよ。後は他の種族の騎士団や冒険者もこっちに来て、町や集落を防衛してると思うよ」

「なら安心か。あ! オークいた!」


 俺は氷魔法で剣を作り、オークに近づいて首を斬る。そのままオークの体だけを空間の中にしまって、オークの頭はその場で燃やす。


「このままオークだけを狩るか」

「でもそのオークがいないんだよね~。ほとんど殺されてるしその上そろそろ終わりだね」

「マジかよ・・・。他に肉になるやつはいないのか?」


「ん~・・・。いないかな。次来るのを待つしかないね」

「待つ必要があるのか。仕方がない。この辺を歩きながら、バルナールを探すか」


 俺は氷の剣を弓に変える。俺達は歩きながらバルナールを探す。


「それにしてもバルナールは何処まで行ったんだ? ここってかなり広いから、探すのが大変なんだよ・・・。もう少し気配察知のレベルが高ければ、楽に探せたのだが」

「私は分かるから、そこまで案内するよ」

「ありがと。しかし周りは戦ってるな。普通は歩きながら戦いを見れるものじゃないと思うが・・・」


「気配遮断を使ってるからね。それに魔物もそんなに強くなし、気配察知を持ってる訳でもないから。気楽に歩いて行けるよ」

「この状態を見て気楽に歩けるとは思えないが」

「そう? 私は気楽に歩けるけど」


 アリアナのメンタルが強すぎると思う。いや、周りを見てもどうでもいいと思ってるから、気楽に行けるんだろう。


「あ、いたよ」


 アリアナが指を指す方向に顔を向ける。


「あぁ確かにバルナールだな。だけど、何でこんな所で寝てるんだよ・・・」

「疲れたから寝てるんじゃない?」

「だからと言って、寝る場所を考えろよ。いつ襲われても可笑しくない場所だぞ」


 俺達は気配遮断を使うのをやめて、バルナールに近づく。


「(―――む? 小僧どもか。どうした、我に何用か?)」

「用って訳じゃないが。あまり遠くにいられると、探すの大変なんだよ。で、暴れた感想は?」

「(うむ。他愛もないどもしかおらんから、我は退屈だったぞ)」


「なら俺と戦うか?」

「((たわ)け。小僧と戦っても、我が勝てないだろう。我は勝てない戦いはしない主義だ)」

「3日前の威勢は何処にいったのやら。後、まだ終わってないみたいだぞ。第2、第3が来るらしいが。どうする?」


「(何、まだ来るだと!? ならばまた戦うぞ!)」

「あぁそうか。なら時間を潰していれば、いつか来るだろ。その間はここで待っているか」


 俺は氷魔法で椅子を2つ作って、俺達は椅子に座る。このまま次の魔物が来るの待つ。


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