386話 神失格
次の日。今日は雨が降っているので、リビングで椅子に座り雷魔法でお手玉をする。
「前々から気になっていたが。人を生き返らせたら、天変地異とかって起きるのか?」
「・・・・・・ごめんユウヒ君。いきなりそう言われても、全く分からないよ」
「あぁこれだけじゃ分からないよな。こっちに来る前に読んでいた本で、死んで転生したり転移したりして、別の世界に行くような話があるんだよ。その中で神の手違いで死んで、違う世界に転生する話があるんだよ」
「神の手違いで人を殺すとか。頭可笑しいじゃないの? そんなの神失格だよ」
「いやほら、神でも失敗はあるだろ・・・」
そう言えば。地球で死んだ人がこっちに、転生をしようとした人がいたな。気のせいか?
「しかもその話を聞いてる限り。その神は人の生死を管理してるってことだよね。なにそれ、これじゃあ人が傀儡と変わらないじゃん」
「そ、そうだな。そろそろ話しを続けていい?」
「あ、ごめんね・・・。いいよ」
「で、大体神はこう言うんだよ。お前を元いた場所で生き返らすことは出来ない。そんなことをしたら、宇宙の法則が崩壊するか地球に天変地異が起きる! とか言い出すんだよ。実際に人を生き返らせると、宇宙の法則とか天変地異とかって起きるのか?」
「結論から言うとね。そんな事はないよ。人を元いた場所で生き返らせるぐらいは何ともないよ。その程度で天変地異とか宇宙の法則が崩壊するとか、その神の実力がゴミ以下だよ。それにそんな事が起きるなら、蘇生薬を使った時点でダメになるよ」
「そうだよな。その程度で天変地異とか宇宙の法則が崩れないよな」
「まぁ流石に強すぎる人が生き返ったら、ちょっと問題が出るかな」
「あぁやっぱり問題が出るのか」
「その人を手に入れるために、戦争が起きるね。それだけは何とかして避けたいね」
「宇宙の法則が崩れるより、可愛いもんだろう」
「そうだけど。あんまり生き返らせたくないよね。・・・さっきから気になっていたけど、ユウヒ君は何やってるの?」
「何って、雷魔法で玉を作ってお手玉をしてるだけだが」
「やってて楽しいの?」
「普通かな。でも、玉の数を増えしてやると楽しいかな。その代りに難しくなるけど」
「ふ~ん」
アリアナも雷魔法で玉を作り、お手玉をやり始める。
「普通に出来てるだと? 俺は何回も練習したのに・・・」
「そんな事もあるよ。話を戻すけど。元いた場所に生き返らすことが出来ないって、言っていたけど。それって生き返らす事が面倒だったからじゃない? 元いた場所で生き返らせると、その人が死んだっていう事実を消さないといけないし、事故があった場所を修正する必要があるからね。それをやるくらいなら、いっそ違う世界に転生させた方が早いからね」
「あぁなるほど。確かにそっちの方が早いな。でも、転生って言っても、前世の記憶があったり途中で記憶が蘇るとかもあるな」
「へー。そんな粋な計らいをするんだ。まぁ間違えて殺しちゃったんだから、それくらいの事はするのかな。後はユウヒ君が言う、ちーとスキルだっけ? それ貰えちゃうの?」
「よく分かったな。大体は貰ってるな。貰ってない人もいたが。で、貰った人は大体目立つ。何で最初のころの俺は馬鹿正直に、ゴブリンの耳をあんなに出したんだよ・・・」
「でも、あんまり騒ぎにはなってなかったと思うよ」
「あれは多分。声を出す余裕がなかったんだよ。でも今はエメさんだっけ? あの人が代わりに目立ってくれるだろう」
「あの凄いステイタスを持った人だね。今度メアリー様に聞いてみよっか、何であんなステイタスなのか」
「そうだな。メアリーさんだったら確実に何か知ってそうだな」
「今年はこっちに来るか分からないけど」
「ルシの事で色々あるからな。最悪来れない可能性があるな」
「そうなると、アリサも帰って来れないね~」
また嬉しそうに言ってるな。本当にいつになったらアリサは帰ってくるんだ?




