383話 デザートライオン
「こちらが報酬になりまーす」
ギルドカードをスキャンしたあと。カウンターの上には、金貨30枚が置かれる。俺は空間から金貨が入った袋を出して、金貨を袋の中に入れて空間にしまう。
長丁場になりそうと思ったが。スキルで強制遭遇があったから、すぐにデザートマーメイドに遭遇出来た。その代りに他の魔物も遭遇したがな。まぁ30体討伐出来たから、良しとしよう。
受付所から離れて、依頼書が貼ってある掲示板の方に。
「次は何を受けるか」
「デザートドラゴンがあるけど。これでも受ける?」
「デザートドラゴン? それもう殺しちゃったよ。まだいるなら受けるけど」
「あぁいたね。じゃあこのデザートライオンは?」
「ライオンか。討伐数は・・・、20体。流石Sランク。時間がかかるじゃないか」
「じゃあこれを受けよっか」
俺は掲示板に貼ってある依頼書を剥がし、受付所に行く。依頼は受理されて、俺達はギルドから出る。俺はアリアナに気配遮断を付与してもらい、空間からヴェールを取り出して頭に付ける。風魔法で体に風を纏い空を飛ぶ。アリアナは浮遊魔法で空を飛ぶ。そこから南に移動する。
「20体いるから、手分けして探すか」
「えぇー・・・。これくらいいじゃん。強制遭遇使えばすぐだよ」
「そんな事をしたら余計な魔物まで来るだろ。もし仮に誰かが討伐してる最中に、横取りする訳にはいかないだろ」
「それは横取りされるのが悪いと思うけど」
「・・・聞くが。もしアリアナがドラゴンに止めを刺すときに、他の人が横やりを入れて止めを刺されたらどうする?」
「そいつを地の果てまで追い回したあと、四肢を裂いて目玉を抉り死ぬ前に治す。それの繰り返しだね」
「こわっ! ま、まぁそれぐらいの怒りは出るだろ。だから横取りは駄目だ」
「はーい。じゃあ私は左に行くね」
アリナアは左の方に行く。俺は右の方に行く。
さて、デザートライオンは何処にいる? 気配察知で探してるけど、魔物がいねぇー・・・。空を飛んでるから、範囲がいなんだろうな。もう少し飛ぶか。いや待てよ。
俺は一度下に下りる。下りたら風魔法で両足に風を纏って、少し浮いてそのまま移動する。
おぉこれがホバー移動! 飛んだ方が速いが、こっちはこっちで良い。これなら戦闘でも応用がきくし、何よりも早く移動しながら弓が撃てる。―――走った方が速いな。それを言っちゃ駄目だな。とにかく、これで地上にいる魔物を探せるな。
ホバー移動しながらデザートライオンを探しに行く。
やっと見つけた・・・。かれこれ1時間くらいは探したんじゃないか・・・? 数は6体。雄が1体に対して雌が5体か。まさにハーレムだな。
俺は空間から2本レイピアを出して、ベルトに通す。鞘からレイピアを2本取り出して、そのままデザートライオン達の背後に周り攻撃をする。先ずは一番後ろにいる2体の首に攻撃をする。完全に斬り落とすことは出来ないが、深くまでは斬ることは出来る。血の匂いで前にいるデザートライオンにバレるが、俺が何処にいるかまでは分からないようだ。そのまま前にいるデザートライオンの下顎を切り落とす。
「終わりっと」
レイピアに付着した血を、浄化魔法で綺麗にする。デザートライオンが失血死をするまで、砂の上に座る。
これかなり酷い事をしてるな・・・。今からでも止めを刺した方がいいか? ―――その必要がないようだな。
俺は立ち上がり、最初に失血死したデザートライオンの所に行って、解体を始める。
ライオンの解体なんて初めてやるな。氷魔法でナイフを作って先ずは首を落す。そこから皮から綺麗に剥いで、終わったら足を切り落とす。後は腹を裂いて内臓を全部取り出す。一先ずこれでいいかな。後はアリアナに聞こう。
俺は解体したデザートライオンを空間の中にしまう。次は違うデザートライオンを解体する。




