377話 黒竜
次の日。帝国にあるギルドに着いてな中に入る。依頼書が貼ってある掲示板の方に行く。
「昨日は何回死んだんだ・・・?」
「10回くらいですね。前よりかは死ににくくなってますよ」
「それはアリサが加減をしてるからだろ。こっちは全力でやってるのに、簡単にあしなわれる・・・。いつか勝ってやる」
「勝てるといいですね~。依頼ですが、これはどうですか?」
アリサが持ってる依頼書を見る。
「薬草の提供? 採取じゃなくってか?」
「たまにあるんだよ。採取の場合は必ず外に出る必要があるけど、提供は特定の物を持っていればそれを出すだけでいいからね」
「まぁこれでもいいか。薬草は100枚あるし」
俺はアリサから依頼書を受け取って、受付の方に行く。俺は依頼書とギルドカードを受付の人に見せる。2人はギルドカードを見せる。
「薬草の提供ですか・・・」
「何ですか? 何でその依頼を受ける? って顔をしてますよ」
「実際にしてますが。何故ですか? お三方なら、もっといい依頼を受けられますよね?」
「Sランクの所にドラゴン討伐があるならやりますよ。ないからこの依頼を受けてるんですよ」
「そうですか。さっさとランク上げてください」
「そうですよ。この目が死んでる受付嬢の言う通りですよ。2人は早くランクを上げてください」
「そのために依頼をこなしてるのですが。で、これは何枚提供すればいいですか?」
「何枚でも。それに応じてこちらから報酬を支払います」
「そうですか」
俺は空間から薬草の束を出して、そこから20枚抜いて、それをカウンターの上の置く。
「それだけですか?」
「はい」
「分かりました。20枚なら、銅貨60枚ですね」
カウンターの上に銅貨60枚が置かれる。空間から銅貨が入った袋を出して、袋の中に銅貨60枚を入れて空間の中にしまう。俺達はギルドカードを出して、魔道具にスキャンする。
「あっ。ユウヒ様、アリアナ様。お2人はAランクになれる試験を、受けることが出来ます。受けますか」
「「やる」」
「じゃあ私は家に帰りますね。規則は試験者以外は参加出来ないので」
「それなら。アリサ様もSランクになれる試験を、受けることが出来ますが。受けますか?」
「やりませんよ。私を含め3人で受けたいので」
「そうですか」
「それでは」
アリサは受付所から離れてギルドから出る。
「では、お2人は。貴族の依頼と討伐の依頼。どっちを受けますか?」
「「勿論討伐で」」
「分かりました。こちらの黒竜の討伐をお願いします」
「黒竜?」
「ブラックドラゴンの事だよ。ドラゴンの中で最上級に入るドラゴンだね」
「最低でもレベルは4000を超えます。討伐されたのは、今から大体500年前です」
やっぱりドラゴンは例外だよな。
「それで居場所は?」
「さぁ?」
「さぁって。居場所が分からないのに依頼を出してるんですか?」
「黒竜は何処かに巣を作ってないので。居場所を特定するのは難しいです」
「大丈夫だよ。ブラックドラゴンはすぐに見つけることは出来るよ」
そうだった。俺にはアリアナがいたな。――――――ってちょっと待てよ。
「この依頼は一度、黒竜って見つかっているんですよね?」
「最近見つかってます。3日前に獣人族の領土に被害が出てます」
「これはBランク冒険者が受ける、試験じゃないですよね? この依頼はSSランクの冒険者がやるべきでは?」
「大丈夫です。きっとお2人なら、黒龍が喋る前に一方的に殺す事が出来ますよ!」
そんなに目を輝かせても困るのだが・・・。
「これギルドマスターにバレたら、怒られますよ」
「大丈夫です。自分には鑑定があるので、その鑑定で相手の実力を見て依頼を出してるので」
この人。こっちの方が素か?
「分かりました。黒竜を討伐しますが、ここに帰って来た時は個室とかに移動させてください。目立つので」
「分かってます。その時はすぐに手配します」
ギルドカードを見せて、黒竜討伐の依頼を受ける。俺達は受付から離れてギルドから出る。
「ブラックドラゴンか・・・。本当に居場所って分かるのか?」
「分かるよ。それでね、ユウヒ君はすぐに気配遮断を使って」
俺はアリアナにそう言われて、気配遮断を使う。
「じゃあ飛ぶよ」
アリアナは浮遊魔法でそれに飛ぶ。俺は空間からヴェールを取り出して頭に付けて、風魔法で体に風を纏って空を飛ぶ。アリアナは先に移動してるので、俺はその後を追う。




