375話 銃
「それで。リゼットさんをここに置いて、俺達は帰っていいのか?」
「ちょっ! 私を1人にしないでよ!」
「別に平気だろ。いつも通りにサキュバスの仕事をすればいいだろ」
「その為に呼んだの!? っと言うより、夜の相手ってまさか・・・」
「わたしだとも」
「やっぱりっ!?」
「リゼットさんはいつもの事だろ。この前何てアリサを襲おうとしてたくせに」
「襲われてませんよ! ただの添い寝だけで終わってますからね!!」
「その時のアリサの寝顔が嫌な顔してたね。リゼットは・・・。言うまでもないね」
「見てたんですかっ!?」
「勿論見たぜ。ちゃんと写真も撮った」
「消してくださいよ! 今すぐに!」
「嫌だ。これはあの人が来たら見せるために、残してるんだよ。それに今は出せない」
「ぐぬぬぬぬ・・・」
「「?」」
リゼットさんとミヤさんは何の話をしているか、分からないっと言う顔をしている。そんなの知らない。
「で、リゼットさんを置いて、俺達は帰っていいのか?」
「突然話を戻してくるね。折角来たんだ。もう少しここにいてもいいじゃないか?」
「えぇ~・・・。いてもやる事ないですよ」
「なに。わたしの研究成果を見てほしい。退屈はしないと思うが」
「研究か。まぁ少しは」
「決まりだ。だが、研究成果を見せる前に」
「――――――んんっ!?」
「「「!?」」」
ミヤさんはリゼットさんとキスをする。
「・・・スッゲー。女同士でキスをするの初めて見た」
「あれってディープキスだよね? わー、あんな感じにやるんだ。いつかやろ」
「勉強になりますね。ほらユウヒさん。今なら撮り放題ですよ」
「えっ。そ、そうだな」
俺は空間からスマホを取り出して、スマホに電源を入れてカメラアプリを起動させる。設定でフラッシュをオフにして、ディープキスしてる2人を撮り始める。
「ん!? んー! んー!」
「はい、そのままそのまま。ハイチーズ」
俺はスマホでディープキスしてる2人を撮る。リゼットさんは助けを求めていたが、助ける気は一向になかった。すると、ミヤさんはリゼットさんから離れる。
「はぁ・・・、はぁ・・・。ち、窒息死するかと思ったわ・・・」
「おや、そこまで肺活量がなかったのか?」
「普通ならもっとあるわよ・・・。まさか私が無理やりキスされるとはね・・・。それより、ユウヒは何してるの?」
私はユウヒに話しかける。
「あぁ~。流石に少し画像が荒いな。やっぱりカメラの方がいいな。スマホのカメラじゃあここまでが限界か」
「ちゃんとしたカメラで撮った写真はを見たことないけど。ちゃんと撮れてると思うよ」
「でも、こうやって見ると。・・・ちょっと気持ち悪いですね」
「それを言っちゃうと、男女でもこんなことをしてると気持ち悪いと思うが」
「そうですか? 私はイマイチ同性愛って言うのが、理解出来ません」
いつもアリアナと一緒に寝てるのに、それでも理解出来ないのか?
「ちょっと聞いてる!?」
「え? ごめん聞いてない。何かよう?」
「そのユウヒが持ってる物は何? 見たことないんだけ」
「これか? 悪いがこれを教える気は全くない。諦めろ」
「諦めろ? 残念だがそうはいかないなぁ。目の前に研究対象があるなら、それを諦める気は一切ない! 観念して、わたしに渡したまえ」
ミヤさんが右手を出してくる。
「嫌だ。これは1個しかないんだ、そう簡単に渡すわけにはいかないよ」
俺はスマホのスリープ状態にして、空間の中にしまう。
「―――ッチ! わたしの研究材料が・・・!」
「お前のじゃない。俺のだ」
「・・・よし、ユウヒとアリアナとアリサ。この家に住む気はないか?」
「全くない。自分の家があるのに、何で他の家に住まないといけないんだ」
「これも駄目か・・・。一体どうすれば・・・」
「何を考えても無駄だと思えよ。自分の家以外の家なんて住む気はない」
「なん・・・だと・・・」
ミヤさんは酷く落ち込んでる。
「で、研究成果を見せてくれるのか?」
「・・・あぁ! そうだった。でもどれから見せればいいか・・・」
「ソニアの発音器官はどうなったんですか?」
「あれはもう少しで出来そうだ。所で、ユウヒは今使ってる遠距離武器は何だ?」
「弓だな」
「そうか弓か。因みに、この武器は見た事がないかい?」
ミヤさんは腰に付けているアイテム袋から、何かを取り出して見せてくる。それはどう見てもライフル銃だ。
「わたしがかなーり昔に作った銃を、改造して繰り返して作ったものだ」
「あぁライフル銃だな。弾は?」
「勿論ある」
ミヤさんは弾を出す。
「じゃあそれとちょっと貸してくれ」
「別にいいが。使い方を知ってるのかね?」
「一応は」
俺はミヤさんから、ライフル銃と弾を借りる。俺はライフル銃のボルトを引いて、空いてる所に弾を入れてボルトを戻す。それをミヤさんの前に構える。
「待て待て待て! 撃つなら的を狙ってくれ!!」
「その的がないからミヤさんに向けているのだが」
「怖いことを言うね! それにしても、よく使いが分かったね。実は普通に銃は売っているのかね?」
「さぁ? リゼットさん。これ見た事ある?」
「全くないわ。そんな凄そうな武器があったら、何かしら情報が回っているわ。後、かなーり昔って言っていたけど。アンタいくつなのよ?」
「はっはっは、年齢なんてもう忘れた! それより、この銃はまだないでいいのかね?」
「えぇないわ」
「なるほど。なら売らない方がいいな」
「何でよ? 威力は分からないけど。それなりの値段で売れると思うけど」
「リゼットさん。これを世に出すのは危ない。戦争が起きる」
「戦争? 大袈裟すぎない?」
「いやいや、ユウヒの言ってることは間違ってない。わたしがこの銃を使ったときは、かなりの威力が出た。鉄の矢より威力があるし、矢よりは速く飛ぶし矢より遠く飛ぶ。それにここの引き金を引けばすぐに撃てる。これが何丁もあれば、戦争を望んでる人がすぐに戦争を起こす」
確かに銃が何丁もあるだけで、戦争が起きそうだな。実際に銃の強さを知った、織田信長とかが戦で使っていたしな。
「そ、そうなのね・・・」
「そう言う事だから、わたしは売るきはない。ユウヒ。銃を返してくれ」
俺はライフル銃をミヤさんに返す。ミヤさんはライフル銃のボルトを引いて弾を出す。弾は地面に落ちて、それをミヤさんが拾う。
「これがわたしの1つの研究成果だ」
「それだけでも凄いよ」
まさか銃が存在するとはな。このまま研究が進んで、アサルトライフルとか出来ないか?




