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39話 人なら


「サキュバスが魔族って、何かの冗談だろ。アイツらは魔物そのものだろ」

「ちょっとそれどう言う事よ!、私はちゃんとした魔族よ!」

「それが信じられない・・・。それよりお前、よく普通に話しかけられるな。未遂とは言え、性的に襲われたんだ。こっちは少し心の傷ついてるのだが」


「え、普通の男はそのまま受け入れると思うけど・・・。それでも少しなんでしょ。あんま傷ついてるようには見えないけど・・・」

「慣れちゃいけないのだが、もう慣れちゃったからな・・・。それはそれとして、殺していいか?」

「何でそうなるのよ!?」


「さっき殺し損ねたからな」


 それにサキュバスは「見つけたら逃げるか殺せ」って、親に言われるくらいだぜ。そもそも、こっちのサキュバスは綺麗な女性が普通なのか? 地球では存在しないからから知らないけど、神話ならそんな普通にいたかもしれない。そもそも神話があったかどうか知らないけど。


「アンタ、私以外のサキュバスに何かされたの?」

「サキュバスは初めてだが。人なら何度もあったが・・・」

「そうなの? 何もされてないのに、何でそんなに嫌っているのよ」


「親からサキュバスとインキュバスを見たら、逃げるか殺せって言われたから」

「こわ!? アンタの親怖くない!?」


「いやだって、性的に襲われたら殺されるだろ。ならこっちから先に殺した方がいいだろ」

「殺さないわよ! 何でそんな勿体ない事をしないといけないわけ?」

「そんなの知るか。とりあえずもう関わらないでくれ。次は問答無用に攻撃をするからな」


「そんな事を言わないでよ。えっとそっちの子はアリアナだっけ?」

「何気安く名前を呼んでるわけ? 殺されたいの?」

「ただ名前を言っただけなの!? それだけで殺されるの!?」


「早く帰ったら? じゃないとこの場で殺すけど」

「アリアナに何もしてないの凄く嫌われてる・・・。じゃ、じゃあまたね」


 サキュバスのリゼットは窓から出ていく。


「窓から侵入してきたのか・・・。おっさんはマスターキーでも使ったんか? まぁいいや。疲れた・・・」

「ユウヒ君大丈夫?」

「大丈夫だ。っと言いたいが、もう早くも家に帰りたくなったぞ」


「そこは我慢してね」

「我慢する必要あるのか・・・。もう一度寝るか」


 靴を脱いでベッドに座り、ロウソクの火を消して寝る。


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