374話 失礼なこと
2月下旬。家の外で創術のレベルを上げるために、アリサと手合わせしていたら。テーブルに置いてあったコールが鳴る。手合わせをやめて氷の槍を壊し、コールを持って右耳にはめてコールに出る。
「ただいま留守にしております。時間を置いてから、かけなおしてください」
「キミは一体何を言ってるのかね? そんなことでわたしは騙されないが」
「――――――ッチ。駄目だったか」
「キミって言う人は・・・。唐突だが。キミにはサキュバスの友達はいないかね?」
「サキュバスの友達? あぁ~、まぁ1人いるけど」
「本当かい!? すぐにウチに連れてこる?」
「どーうだろ。あの人かなりの自由奔放だから、会えるかどうかもわからん」
「そ、そうか・・・」
「何でサキュバスに用があるんだ? ―――もしかして、欲求不満なのか・・・?」
「正解! 実は色々溜まっていてね・・・。その時にサキュバスの事を思い出してね。この機会にサキュバスと仲良くなれないかと思ってね。でもわたしは今までずっと家に引きこもっていたから、外に友達がいないからね。そこで、ユウヒに頼ってみたのだが。意外と上手くいくものだな」
「ソニアさんがいるだろ? まさか捨てたのか?」
「わたしがソニアを捨てると思ってるのかっ!?」
「・・・悪い。冗談でも、これは酷いな」
「全くだ。キミはもう少し言葉に気をつけた方がいい」
「はい。すみません・・・。それでサキュバスの事だが、運がよかったら今日中に会わせることが出来るが」
「運がよかったらか。よし、ソニアには話を通しておく。キミの友達のサキュバスを誘えたら、いつでも来て構わない」
「分かった。それじゃあな」
俺はコールを切る。コールを取って空間の中にしまう。
「さて、話は聞いていたと思うが」
「先ずはリゼットがいる所に、襲撃しに行くんだね」
2人は何故か武器を出して素振りをしている。
「殺しに行くわけじゃないんだが・・・。ほら、武器をしまって」
2人渋々武器を空間のにしまう。俺は転移魔法でリゼットさんの集落の、入り口付近に転移する。転移したら、堂々と集落の中に入る。
「―――えっ? いいんですか!? 勝手に通しちゃって!!」
「良いんだよ。あの3人は俺たちの家を護ってくれたんだよ」
「そ、そうなんですか?」
「あぁそうだ。そうじゃなくてもリゼット様に、あの3人が来たら普通に通せって言われてるんだよ」
「そうなんですか!? 一体あの3人は何者ですか?」
「嫁らしいぞ」
「嫁・・・!」
何かどっかで、凄く失礼なことを言われた気がする。
「家は何処だ? ってこっちに来るな」
「気配遮断を使うべきだったね」
こっちに走って来る人物がいる。その人物はリゼットさんだった。走ってるこっちい来る勢いで、抱き着かれるのは嫌なので、タイミングを見て避ける。
「・・・・・・。避けないでよ!!」
「前から人が来たら、誰だって避けるだろ。避けない人は、リゼットさんの信者くらいだろ」
「信者じゃなくても避けないわよっ!? で、何しに来たの?」
「今暇か? 何かリゼットさんに会いたい人がいてさ。因みに相手は女だが」
「私に会いたい人がいて、それで女性ねぇ・・・。行くわ。やる事は全部終わって暇だったし」
「あっそう。なら行くか。あと、先に言っておくが。転移石ですぐに家の中に入るからな」
俺は空間から転移石を出して、ミヤさんの家の中に転移する。
「来たぞ~」
「――――――っう゛ん!」
ミヤさんは紅茶を飲んでいたらしく。俺達が突然きたせいで、紅茶が気管に入ってむせ込んでいる。
「キ、キミたちは玄関から入って来るってことを、知らないのかね!?」
「いつでも来てもいいって言ったのは、ミヤさんだろ。それより、お望み通りのサキュバスを連れて来たぞ」
「どうも~。サキュバスの―――」
「おおおおおおぉぉぉぉぉおおおおおお!? ――――神か!?」
「ミヤさん? そこまで興奮することですか?」
「あたり前だろ! これを見て興奮しない人なんているのかい!? しかもサキュバス? いいや! どう見ても1個上のリリスだろ!」
「―――ユウヒ。この人、ちょっと怖いわ・・・。見ただけですぐに私が、リリスってバレたのけど」
「なんか、すみません・・・」
「キミ、名前は?」
「リ、リゼットよ」
「リゼット? 何処で聞いたことが・・・」
「ミヤさん。考える前に、周りにいるメイド達をどうにかしてくれ。それか、リゼットさん以外帰らせてくれ」
多分、ミヤさんが叫ぶから。メイド達が様子を見に来たんだろう。
「よく見るとユウヒ君。顔が青くなってるね」
「ん? あぁ、キミたちは元の場所に持ってくれたまえ」
メイド達は元いた場所に戻って行く。
「それにしても、素晴らしい! 見たまえ、この体つきを! 確実に男を堕とす体つきだ。そして肌の触り心地、肌は硬すぎず柔らかすぎず均等に保ってる! 最後はこのおっぱいだ! 今まで色んな女性のおっぱいを揉んだが・・・。これは群を抜いている。今までの―――」
「何か語り始めたぞ。そのせいなのか、リゼットさんの顔が赤くなってるぞ」
「あそこまで胸をこだわる理由が分からない」
「私もです。どうします? 黙って帰りますか?」
「出来れば黙って帰りたいが。リゼットさんに何を言われるか・・・」
「ん~。まぁユウヒ君の好きにすればいいと思うけど」
「―――というわけだ。ユウヒ。キミも是非リゼットのおっぱいを触るといい!」
「結構です。全く結構です。本当に勘弁してください」
「そこまで断られると、私も傷つくんだけどっ!?」
帰っていいかな? 帰っていいよな・・・。




