371話 破格
リゼットさんが帰った後。スキルのレベル上げをしている。最初は属性や物理系のレベルを上げていたが、重力加速度耐性のレベル上げの為に空を飛ぶ。獣人族の領土から魔族の領土に行く時ついジェットコースターみたいに、1回転2回転をやってみたがバランスを崩し、途中で獣人族の領土に落ちる。
「―――下が砂で助かった・・・」
俺は起き上がり、体や服に付着した砂を落する。
「ユ~ウ~ヒ~く~ん~? 無茶しすぎないって言ったよね~」
アリアナがそう言いながら下りてくる。アリサも下りてくる。俺はその場で正座する。
「すみません。ついジェットコースターの事を思い出してしまって、1回転とか出来るかーって思って・・・。やってみたら意外と出来たので、調子に乗って2回転したら。途中でバランスを崩しました・・・」
「その、じぇっとこーすたーって言うのは分からいけど。特にかく無茶しすぎだよ」
「そうですよ。まだ思いっきり加速しただけでも、バランスが崩れるんですから。そんな危ないことをしないでください」
「はい。ちゃんとバランスが取れるようになるまで、1回転とかはしません」
「本当にそうしてね。今度無茶したら―――メアリー様に言いつけるよ」
「それだけで!? 他にないのか!!」
「他になりますと―――性的に襲いますよ」
「・・・まだメアリーさんに言いつけられた方がマシだな」
「でも同じことになると思うよ」
「ひぇ・・・」
「それより帰ろっか。あまりここにいると面倒になるよ」
それを言われ、俺は立ち上がる。地面に落ちてるヴェールを拾って、浄化魔法で綺麗にして頭に付ける。風魔法で体の風を纏って空を飛ぶ。2人は浮遊魔法で空を飛ぶ。
「念のために気配遮断も使った方がいいね」
俺達は気配遮断を使ってそのままゆっくり家に帰る。
「―――あっ、デザートカーバンクルの群れだ」
たまたま鷹の目で下を見ていたら、デザートカーバンクルの群れを見つけた。
「何処ですか?」
俺はデザートカーバンクルの群れに指さす。
「確かにデザートカーバンクルの群れですね。一体誰が追い掛け回してるのでしょうか?」
「ん~・・・。いた! いたけど・・・、服装からしてどう見ても一国の姫だね」
「まだ追い掛け回していたのか。そんなに躍起になってでも、カーバンクル系をテイムしたいのか?」
「まぁ、カーバンクル系は女の中で人気が高いからね。1体でもテイム出来たら話題を独り占めできるしね。後はリゼットが言っていたことも当てはまるね」
「カーバンクルも大変だな・・・」
俺達は自分の家に帰る。家に着いたら他のスキルのレベル上げをする。
スキルのレベル上げをして、3日後。帝国のあるギルドに入って依頼を見る。
「討伐と護衛と採取とか、素材の提供ぐらいか。素材の提供系はあまりやりたくないな」
「どれもつまらないものだね~。せめてドラゴンぐらいはあってもいいと思うのだけど」
「あっても誰かがやってるだろ。勇者とか規格外とかが。ここはパスだな。他のギルドに行こう」
「――――――少々お待ちを」
後ろには目が死んでいる受付の人がいた。
「何でしょうか? これから違う冒険者ギルドに行くところですが」
「違う冒険者ギルドに行かれる前に、こちらの依頼を受けてください」
受付の人は依頼書を俺達に見せる。
「エルフ領土にある冒険者ギルドに配達?」
「品はポーションや食料などだね」
「報酬は金貨50枚。ただ配達するだけでこの内容はかなりの破格ですね。品の中に特定の生きた生物、あるいは死骸があったりしませんよね?」
「生きた生物及び死骸は含まれません。正真正銘ポーションや食料です」
「それなら何で私たちが、やらないといけないんですか? こういうのは商人や運び屋がやる仕事です。私たちは商人でもなければ運び屋ではないです」
「――――――ッ・・・。この依頼は急ぎの依頼なのです。足の速いお三方ならすぐに渡せると思いますが」
「何で私たちがそれを出来ると思たのですが?」
「そ、それは・・・」
珍しくアリサが依頼に対して不満を言う。
「もしかして。あなたは元冒険者ですか?」
「・・・・・・はい」
「そうでしょうね。あなたのステイタスは異常の上に、呪がかかってます」
この人呪われてるんだ。だから会うたびに目が死んでるんだ。
「そこまで分かってしまいますか。なら、自分が鑑定持ちだと言うのもお分かりでしょう」
「分かりますよ(前に自分で言っていましたよね?)どうせ私たちを鑑定をしたけど、名前と性別くらいしか分からず。この3人は強いと、勝手に判断したんですよね?」
「はい・・・」
「・・・まぁここで私が何言っても、決定権はユウヒさんなので」
ここで俺に回すのかよ。まぁいいけど。
「で、配達先はエルフの領土にある冒険者ギルドですよね。そこはエフサークルでいいのでしょうか?」
「はい。その国のギルドに渡すだけです」
「・・・受けますよ。あまりエルフ領とかは行きたくないですが」
「分かりました。どうぞ受付の方に来てください」
俺達は受付の所に行って、配達依頼を受けることにした。




