表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
384/500

369話 ゴーレムボックス


 家に入ってリビングに移動する。俺とアリアナは隣同士で座るが、アリサは椅子をこっちに持ってくる。


「アリアナ。もう少し左に詰めて下さい」

「面倒だから嫌。大人しくリゼットの隣に座れば?」

「それが嫌だからこうやって、頼んでるんじゃないですか」


「嫌だ。私はどく気はないよ」

「・・・ちょっと表に出てください」

「それこそ嫌だよ。そんなことしてると、ユウヒ君の隣にリゼットが座るじゃん」


 アリアナがそう言うと、アリサは頬を膨らませる。アリサは仕方がなくテーブルの横に椅子を置いてそこに座る。


「ほんっっっとに私って、嫌われてるのね・・・」


 リゼットさんは空いている椅子に座る。


「本当に嫌っていたら、その場で即殺されてると思うが。少なくても、人族よりかは嫌いではないと思う」

「そう? それはいいけど、アリアナとアリサってそこまで仲が悪いの?」

「あぁ~、どうだろ。前も言ったが、よく2人は抱き合って寝るくらいだから。お互い嫌ってないと思うが」


「ユウヒ君。私はアリサのことは嫌いだよ」

「私もアリアナのことは嫌いですよ」

「じゃあ何で嫌いなのに、2人で一緒に寝るんだ?」


「ベッドが1つしかないからですよ」

「じゃあ布団と毛布があれば、別々に寝るんだな」

「「・・・・・・」」


「何でそこで黙るんだよ。やっぱりお互い好きなんだろ。認めろよ」

「「嫌」」


 だーめだこれ。この先何があっても認めないぞ。


「まぁこれは()()()が来てからゆっくり話合おうじゃないか」

「「えっ?」」

「あの人? あの人って誰よ?」


「リゼットさんは知らなくていい人ですよ。それで、今日は何しに来たんだ?」

「ここに来たのはね。魔鉄(まてつ)を持ってないかなーって」

「魔鉄? 何かボックス系でも手に入ったのか?」


「そうなのよ。ダンジョンで偶然手に入ったの。でも私は、解除は出来るけどその道具がないのよ」

「わざわざこっちに来なくても、魔王に借りればいいじゃないですか」

「嫌よ! 何であの魔王に借りをつくられないといけないのよ!」


「そこまで魔王が嫌いなのかよ・・・」

「嫌いよ。仮にあんな奴に仮を作ったら、絶っっっ対にこう言ってくるわ。オレ様と結婚しろって」

「あぁ~、確かに言ってきそうだな。逆に借りを作らせたところで、同じこと言ってくるだろうな~」


「そうでしょ。で、ユウヒは魔鉄を持ってるの?」

「持ってるよ。ちゃんと返せよ」


 俺は空間から魔鉄の棒を出して、リゼットさんに渡す。


「じゃあここでやるわ。どうせ今日は泊るし」

「泊るのいいが、秘書達はいいのか?」

「いつものことだからいいのよ。アヴァたちはその辺分かってるし」


 あぁだから自由奔放って言われるのか・・・。


 リゼットさんは空間からボックスを、取り出してテーブルに置く。


「形からしてそのボックスはゴーレムか?」

「そうね。ドラゴンより劣るけど、ゴーレムはゴーレムでいい素材は手に入るわね」


 リゼットさんは魔鉄の棒でゴーレムボックスの鍵穴に通す。リゼットさんが解除している間、俺達は念話で雑談をする。




 リゼットさんはゴーレムボックスの解除に成功する。蓋を開けて手を入れて箱から取り出したのは、ゴーレムの核だった。それが10個出てくる。リゼットさんはその10個を空間の中に入れて、魔鉄は返しててもらった。ボックスは役目を果たしたのか、いつの間にか消えていた。その後は晩御飯を作る。リゼットさんは手伝うって言っていたが、客人に手伝わせる気はないので、椅子に座ってろっと言った。料理が出来たらテーブルに並べて晩御飯を食べる。


「何か見たことない食べ物がるのだけど」

「ハンバークって聞いたことないのか?」

「はんばーぐ? 聞いたことないわね。それとこの皿に盛ってある白くて粒はなに?」


「皿じゃなくって茶碗って言うのだが・・・。それは米だけど。これも聞いたことないのか?」

「ない。更に言うなら、ユウヒの手に持ってる、その棒は・・・なに・・・?」

「俺の手に持っている棒は箸って言うんだ」


「はし? 聞いたことないわね。それでどうやって食べるのよ」


 俺は言葉で言うより箸を使って実演する。


「へぇ~、意外とそれで食べられるのね」

「慣れるとかなり使えるよ。それでもフォークやスプーンは必要だが」

「ユウヒさん。おかわり」


「相変わらず早い」


 空間からハンバークが入った箱を出して、蓋を開けて氷魔法でトングを作りハンバーク2つ取る。取ったハンバークをアリサの皿に置いて、アリサに渡す。トングを壊して蓋を閉めて箱を空間の中にしまう。


「―――これ本当に美味しいわね。ウチでも作ってみたいわ」

「作るのは少し手間がかかるぞ。最初のタネ作りが特に面倒」

「確かに作るのは大変だよね。肉を細かくしてから他の肉と野菜を混ぜて作るからね」


「量を間違えると、それだけで味とか変わるからな」

「ふーん。で、作り方は?」

「・・・明日教えるよ。今は食べようぜ、そうしないとアリサに取られるぞ」


 俺達は晩御飯を食べる。食べ終わったら後片付けをして、風呂に入る。上がった後は寝る準備をする。


「・・・ユウヒさん。私本当にコイツと?」

「そうだ。添い寝してこい、いや添い寝されてこいか?」

「それだと、私は何処で寝るの?」


「う~ん。また添い寝だな」


 それを聞いたアリアナはガッツポーズを取る。アリサは殺意出しながらアリアナを見る。


「私は駄目なの?」

「リゼットさんは絶対に駄目だな。じゃあ寝るか」


 俺達は2階に上がり、それぞれ別の部屋に入り。ベッドに入って寝る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ