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366話 ワースゴイデスネー


 俺は嫌な顔をしながら、結界の外に出てマルティナ様達の方に行く。


「――――――何しに来たんですか? 年明けで貴方方の顔を見たくなかったんですが」

「・・・貴様らぐらいだぞ。嫌な顔をして話しかけてくるのは」

「そうでしょうね。で、ここに来たってことはレベルが1000を超えたんですか?」


「あぁそうだ超えたとも。何回か死にかけたが、無事超える事が出来た。――――――褒めろ」

「ワースゴイデスネー。アマリニモスゴサニワタシ、ナミダガデソウデスゥー」

「貴様バカにしてるだろっ!?」


「分かります? じゃあ褒めたので帰ってください」


 俺は結界の戻る。


「待て!」

「グエッ」


 マルティナ様に服の襟を掴まれる。


「貴様は約束をしたよな。余のレベルが1000を超えたら、いつもでもここに来ていいと」

「――――――ッチ、覚えていたか・・・」

「聴こえてるぞ」


 俺は仕方がなく2人の手を引っ張て結界の中に入れる。


「で、アリアナ。マルティナ様とユニスさんのレベルは1000を超えてたか?」

「残念なことに超えてたよ」

「新年になって何でこんな面倒になる?」


「さぁ? ユウヒ君の運が低いからじゃない?」

「ここで運に左右されるのか。こうなったらマルティナ様から運を奪うか?」

「聴こえてるぞ!」


 あ、これも聴こえてたのか。


「で、本当に何してに来たんですか?」

「簡単な話だ。素材を買ってほしい」

「それならどうぞ冒険者ギルドが商人ギルドに行ってください。私はそこまでお金はありませんよ。あっても金貨4500枚しかありませんし」


「十分あるではないか。なにユウヒたちにも得になると思うが」

「それは私が欲しいと思ったら買いますが。そこら辺にあるゴミを売りつけるなら、容赦なくその首を斬り落としますよ」

「ユウヒ殿。よく帝国の姫に対して言えますね」


「えぇ言えますよ。たまたま生まれたのが帝国の王族ってわけであって、マルティナ様が凄いってわけではないですよね?」

「まぁそうだな。余は特に何も尊敬が出来るようなことをしてない。が、それはそれで失礼ではないか?」

「当然の扱いだと思いますよ。それより、その血塗れの体で家の中に入るんですが?」


「――――――あっ」


 マルティナ様は自分の体を見る。


「ユニスさんは気付いてたよな?」

「気付いてましたが」

「何で教えないんだよ・・・」


「自分で気付かせるのが、1つの修行だと思いまして」

「気付いていたけど、言うの面倒だったからそのまま放置してたことか?」

「ユウヒ殿。早めに姫殿下に浄化魔法を。じゃないと姫殿下が病気になります!」


 俺が図星だと思い、マルティナ様に浄化魔法で綺麗にして。家の中に入り、リビングに行って対面が出来るように椅子に座る。


「さて、一体何を売ってくれるんですか? 先に言っておきますが、鉱石や宝石やゴブリンとかの素材系のゴミなどはいりませんよ」

「殆ど売れないではないか・・・」

「本気でゴブリン系の素材を売ろうとしてたんですか? その首落としましょうか」


 俺は空間から1本のレイピアを取り出して、鞘からレイピアを抜いて首を斬り落とす構えをする。


「待て待て! ちゃんとしたものを売る! だからその剣を下ろせ!」


 俺は仕方がなくレイピアを鞘に戻して、テーブルの横に立て掛ける。


「先ずはこれだ」


 マルティナ様はアイテム袋から、カニのハサミ6つテーブルの上に置く。


「デカいね。これって普通のクラブ?」

「そうだ。たまたま陸に上がっていたクラブを討伐してな。討伐をしたのはいいが、どう処分するか困っていてな」

「姫殿下。それをユウヒ殿の前で言うと、首を落されますよ」


「――――――ッ、しまった!」

「・・・・・・希望価格はいくらですか?」

「! き、希望価格か? そ、そうだな。銅貨60枚だ」


「買いましょう」


 俺は空間から銅貨と銀貨と金貨が入った、袋を3袋出してテーブルの上に置く。銅貨が入った袋から60枚取り出して、マルティナ様に支払う。


「い、いいのか? 特に何も役に立たないぞ」

「役に立ちますよ。これ、食べるので」

「「食べる!?」」


「ユウヒ君。まだ諦めてなかったんだ・・・。前にアイアンクラブを食べたときに、鉄の味で後悔してたのに」

「あれはアイアンクラブだったからだ。今回は普通のクラブだろ。なら美味しいはずだ。食べたくないなら、俺1人で全部食べる」

「別に食べたくないって言ってないよね」


 俺はクラブの手に触れて空間の中にしまう。


「本気で食べる気か? クラブの手を?」

「食べますよ。きっと美味しいはずですから」

「・・・まぁ止めはしないが。次はこの薬草だ」


 マルティナ様にアイテム袋から、束になった薬草をテーブルの上に置く。


「全部で100枚だ。希望価格は銀貨20枚だ」

「高いですね。いくら何でも高くないですか?」

「そんなもんだ。そこからポーションに変わるんだ、安いものだろ?」


 俺は売れないからかなり痛いんだよ・・・。薬草1枚で銅貨20枚って高いだろ・・・。まぁいいけど。


 先ずは薬草が100枚あるかを確認する。確認が出来たら、銀貨が入った袋から20枚出してそれをマルティナ様に支払う。


「他はないですか? あった買い取りますが」

「他か。他か・・・」


 鉱石や宝石やゴブリンとかの素材系のゴミなどは、禁止にしてるから中々売れないだろうな。野菜や肉は生活に必要だし魔石はないと困るだろうし。


「――――――ない・・・」

「そうですか。因みに制限がなかったら、何を売ってますか?」

「宝石と鉱石だな。出す前に先手を打たれるとはなぁ・・・。まぁ少しでも売れたことだ。これで良しとしよう。用事はこれだけだ。ユニス帰るぞ」


「分かりました」


 2人は立ち上がりリビングから出る。


「・・・帰ったな。外に出てスキルのレベルでも上げるか」


 俺はレイピアを空間の中にしまう。俺とアリアナは立ち上がり、リビングから出て玄関から外に出る。


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