358話 デザートアリゲーター
俺達はギルドに着き中に入る。入った途端冒険者が一斉にこっちを見るが、数秒したらすぐに顔をそらすし普通に会話やご飯を食べ始める。
「何だったんだ?」
「「さぁ?」」
俺達は依頼書が貼ってある掲示板に行く。
「意外と沢山あるな」
「そりゃそうですよ。町から出たらすぐに魔物に襲われるので、常に討伐依頼は出てますよ」
「えっーっと、デザートホーンラビットににデザートゴブリンにデザートオーク。デザートオーガにデザートハーピィ」
「デザートハーピィ? 聞いたことないな」
「普通のハーピィ変わらないよ。ただ住む環境が砂漠になっただけだし」
「そのデザートハーピィは砂漠に住めるんか?」
「砂を掘って地下で暮らしてるんですよ」
「アリかよ。デザートハーピィはアリ仲間なのか? で、そのデザートハーピィはどうやって地下で暮らしてるんだよ」
「汚い話になるけど聞きたい?」
「・・・遠慮するよ」
「うん。それがいいよ」
「他には・・・。デザートカーバンクルの捕獲?」
「珍しいですね捕獲依頼なんて。あまり見ませんよ捕獲依頼なんて」
「・・・ねぇ依頼者は獣人族の姫何だけど」
「「・・・・・・」」
俺とアリサは無言になる。
「見なかったことにして、デザートアリゲーターの討伐でもやるか」
「そうですね」
「後々面倒になるなら首を突っ込まない方がいいね」
俺は依頼書取って受付の方に行く。
北門から出てデザートアリゲーターを探しに行く。
「依頼内容をよく見たら、獣人族の領土だったら何処でもいいのかよ・・・」
場所とかをしてないで、デザートアリゲーターの討伐数しか書いてなかった。
「しょうがないよね、こんな砂漠だもん。目印になるようなものはほぼないからね」
「それに森や山がある所とは違って、常に移動してるのでまとめて殺すことは出来ませんよ」
「これって難しい依頼じゃないのか?」
「その分報酬は良いよ。5体殺しただけで銀貨300枚も貰えるからね」
「そうなると。水代、食事代だけでほとんど儲けがないんじゃないか?」
「獣人族とドワーフ族はそうでもないですよ。ほぼこの砂漠で暮らしてるので、人族、魔族、エルフ族の中でも長期活動出来ますから。儲けがないってないですよ。それに獣人族の中には鼻が利くのいるので、大体すぐに終わりますよ」
それ絶対犬族だ。
「さて、俺達の場合はどうしよっか」
「飛んで探すしかないと思うよ」
「それしかないよな」
2人は浮遊魔法で飛ぶ。俺は空間から2本のレイピアを出してベルトに通す。その後空間からヴェールを取り出して、頭に付けてから風魔法で空を飛ぶ。
「じゃあ探すか。先ずは北からだな」
俺達は北の方に飛んで行く。
「しかし、この砂漠の中らどうやって探すか。気配察知じゃあ魔物なのか人なのか分からないな」
「こればっかりは気配察知で反応があったら、その都度攻撃をしないとね」
「その攻撃は魔物だけにしてくれよ」
「分かってるよ」
「ユウヒさん。早速反応がありましたよ。下の方にいますが」
すると、砂の下からワニが出てくる。
「デザートアリゲーターか?」
「そうだね。口を開けてるこっち向いてる」
「避けてくださいっ!!」
デザートアリゲーターの口から何かが撃ち出される。俺達はそれを避ける。
「今の何だっ!?」
「砂球ですよ。砂を丸くして打ち出す攻撃ですよ」
「アイツワニなのか!? 俺の知ってるワニはあんなに出来ないぞ!」
「驚くのはいいけど。逃げ出そうとしてるけど」
「―――逃がすか!」
俺は氷魔法で自分の周りに氷の槍を作り、デザートアリゲーターに向けて放つ。放たれた氷の槍はデザートアリゲーターに突き刺さる。
「終わりっと。下りるのは俺だけでいいよな」
「何で?」
「俺達が下りた途端に食われたらどうする?」
「そいつの口を無理やり千切ればいいと思うけど」
「・・・力技過ぎるだろ。とにかく俺だけ下りる。何かあったら助けてくれ」
俺は下に下りる。
「本当は解体したいけど、こんな不安定な場所じゃあ出来ないよな」
デザートアリゲーターを持ち上げて、浄化魔法で綺麗にして空間の中に入れる。俺は再び飛び出す。
「よしこれを後4体だな」
「じゃあ行きましょうか。早く見つけて殺さないと時間が過ぎていきますし」
アリサは他の所に行こうとするが、俺はアリサの左肩を掴んで止める。
「まぁ待て。3人で移動しても意味がない。ここは皆バラバラで行こう」
「――――――ッチ」
「舌打ちしない」
「はぁ~い・・・」
「・・・まぁいいや。俺はこのまま北に行くが、2人は?」
「私は東に行ってくるね」
「じゃあ私は西に行きますぅ~」
「ねぇアリサ。3てに別れて早く終わらせて家でご飯を食べるか、まとまって探して野営して魔物を殺しなご飯を食べる。どっちがいい?」
「早く終わらせて家でご飯を食べます」
アリサはすぐに西の方に飛んで行く。
「ご飯になると決断が早いな」
「そうだね。じゃあ私も行ってくるよ」
アリアナは東の方に飛んで行く。俺は北の方に飛んで行く。




