357話 日常茶飯事
他のスキルのレベルを上げをして、その日は終わり次の日。俺達は獣人領土の城下町の前にいる。
「前回はDMSのおかげで中に入らなかったが、今回は中に入れるな」
「ここは特に被害が出てないので、普通に暮らしてますね」
「・・・なぁダンジョンがある所は都市になってないのか?」
「なってないね。ここって基本砂漠でしょ、人族の領土や魔族やエルフ族とは森があって道がちゃんとあるでしょ」
「そうだ」
「ここは森もなければ道なんてないから、すぐに魔物に襲われるんだよ。しかも真下から」
「真下から!? それ即死級だろ!!」
「そうだね。ダンジョンを都市化するには先ず、平らな地面を作らないといけないんだよ。作ってる間に殺されるけど」
「命懸けだな・・・。じゃあここのダンジョンにはギルドの職員がいないのか?」
「いますよ。ただし気配遮断とレベルが高いギルド職員しか、ダンジョンの受付担当になれませんよ」
「それが何人もいるのか。まぁダンジョンはいつか行くとして、先ずはここに入ろう」
俺達は門番にギルドカードを見せて中に入る。
「・・・普通の家に普通の店。違いがあるとすれば皆獣人族だ」
「一体の何を想像してたんですか?」
「いや建物は・・・。言い方が悪いが人族とか魔族とかエルフ族より、ちょっと劣ってると思って」
「まぁ砂漠に街を作るとなると、使う資源がガラリと変わりますからねー」
「先ずは周りを見ていこうか」
「何か悪いな。2人にはつまらないことなのに・・・」
「まぁ私は何回かここに来てますからアレですが。ユウヒさんがいれば話は別ですよ」
「いっそメアリー様の所に帰ればいいの・・・」
「何で私が帰らないといけないんですか? 逆にアリアナが帰ればいいんですよ。きっとメアリー様は喜びますよ」
「アリサは喧嘩売ってるの?」
「そっちが売ってきましたよね」
「―――2人ともそんなに言ってると、念話でメアリーさんい言いつけるぞ。アリアナとアリサはメアリーさんの所に帰りたくないって」
「「それだけはやめてください」」
2人は息ピッタリでそう言う。
「ハァー、ここに来てまで喧嘩をするなよ。周りに迷惑だろ」
実際大きな声で言ってないから、特に問題はないが。
「ほら行こう」
俺達は歩き出す。
「城下町の中はちゃんとしてるんだな」
「砂漠で城下町を作るのはどうかしてると思ったけど、意外とちゃんと出来てるね」
「城下町は出来てますが、代わりに治安が悪いですよ。例えばアレとか」
アリサは指を指した所を見る。
「このぉクソガキィ!! まぁ~った盗みに来たのかっ!!」
「盗られるのが悪いんだょ~」
子供は店のものを盗って逃げていく。
「あれ? 俺の金が入った袋がない」
「アンタ盗られたんだよ!」
「何!? くそっ! 今日はツイてぇなぁ!!」
「あんな感じに盗みは日常茶飯事ですよ」
「えっ普通じゃない?」
「今はあれだけで済んでいましたが、昔は堂々と殺して盗んだり人攫いなんてしょっちゅうでしたよ」
「なにそれ怖いな。普通に外なんて歩けないな」
「そんな中普通にアリサはここに来ていたの?」
「来てましたよ。ギルドの依頼を受けるためにですが。その都度私からものを盗もうとするバカもいましたね」
「・・・何かそいつには同情したくなるな」
「それユウヒ君が言う? 前にワザとお金が入った袋を手で持って、盗ませようとしたのに?」
「・・・そう言えばやっていたな。今回もやるか?」
「やめてくださいよ。捕まえるたびに衛兵を呼ぶのは時間の無駄ですよ」
「それもそうだな。―――あれが城だな」
歩いていると獣人族の王がいるであろう城が見えた。
「・・・デカくない? 獣人族の城ってデカくない?」
「確かにデカいな。何であそこまでデカいんだ?」
「あの城には獣人族の王とドワーフ族の王がいますから」
「「ドワーフ族の王も?」」
「えぇ。何故かしりませんがドワーフ族の王もあの城に住んでます」
「今まで聞いたことないな。違う王が同じ城に住むなんて」
「私も聞いたことないよ」
「まぁそれはいいとして。ギルドにでも行きませんか? もう行かない方がいいですよ」
「何でだ?」
「城の右側は更に治安が悪くなります。私たちが行った所で特に問題はないですが、行って特にはなりませんよ。寧ろ損しかありません!」
少し強めに言ってるように思える。そこして見せたくないのか。まぁ世の中には知らない方が幸せって言うしな。
「分かった。ギルドの方に行くよ」
俺達はギルドの方に行く。




