353話 テント
あれ以降1つ目の町に着くまで特に何もなかった。だが、夜の為町の中に入れなかったので、町の前で野営をして次の日。朝ご飯を作って食べて片付ける。
「雨はすっかり止んだな。まさかテントなしっで寝る事になるとは、思ってなかったが」
「てんと?」
「何て説明すればいいんだろう。地上に張る仮の家かな」
「へぇーそんなのあるんだ」
「今はないけど」
それにしてもよくここまで来れたな。途中で野営をすると思っていたが、プルクトさんが無茶を通してここまで来たからな。
「焚火とかを片付けるか」
焚火を片付けて寝袋は浄化魔法で綺麗にして、風魔法で乾かした後空間にしまう。
「ふうん。あんな使い方ありなんだ・・・」
「?」
俺はエメさんの方を見る。エメさんは手を振ってくる。一応こっちも手を振っておく。
「終わりましたか? では進みましょう」
馬車動き出し、俺達もついて行く。
「もう少し先だったかな、盗賊が出たのって」
「ユウヒさんが恥ずかしい思いしたところでしたっけ?」
「言うな」
「そんな事もあったね。この先の町はどうなったんだろうね?」
「普通に盗賊を捕まえて、町は平和になったんじゃない?」
「まぁそうですよね」
「言って見れば分かる事だよね」
「そうだな」
気配察知を使いつつ護衛をする。
「いやー、ここまで安全に来れるとは。今回の護衛は本当に頼もしいですなー」
「そりゃあぼくたちのご主人は強いよ。何だってドラゴンを倒したんだし! 護衛くらいらくしょーだよ」
「そ、そうです! ルルたちのご主人様は強い人です!」
「2人とも。ふざけてないでちゃんとしてよ。それにドラゴンを殺したのは、弱っていたから討伐出来たんだよ」
「またまた聞きましたよ。そのドラゴンはほぼ無傷だったのを一撃で倒したと! それを威張らずに謙虚でいるのは、自分は凄いと思ってますよー」
「そ、そんな事ないよ。たまたまだよ、たまたま」
向こうは向こうで賑わってるな。賑わうのはいいがこっちに何か来るのだが。
俺は空間からレイピア2本出してベルトに通す。俺はプルクトさんの方に行く。
「前から何か来ますよ」
「!」
プルクトさんは馬車を止める。
「なんだなんだ~。ほぼ女しかいねーじゃねぇか!」
「しっかも男はジジィしかいねーし! 金目のしかねぇなぁ!」
木々からぞろぞろと女盗賊が出てくる。
「俺だけ女扱いされてるのだが」
「まぁしょうがないよね。ユウヒ君がその格好でいるから」
「どう見ても男だろ・・・」
「男装している女性にしか見えてませんよ」
「あぁそうですか」
俺は1本のレイピアを抜いて構える。
「半分殺すので、半分任せますよ」
「はい!」
俺達は別れて女盗賊を殺しに行く。
「舐めるなっ! これでもふしちょ」
俺はレイピアで女盗賊の首を突き刺す。
「喋る暇があったら、手を動かせよ」
「・・・! ・・・!」
口をパクパクしながら死んでいく。俺はレイピアを引き抜く。
「コイツ男か!」
「そうだよっ!」
引き抜いて勢いで、横にいた女盗賊の首を刎ねる。
「次」
俺はレイピアで片っ端から、女盗賊を殺していく。
「何かユウヒ君。踊ってない?」
「てやぁぁぁぁぁぁぁ!」
「気のせいじゃないですか?」
「――――――シプッ!」
「それと、よそ見してたら危ないですよ」
「別にこれくらい避けれるし」
「アリアナは礼もいえないんですか?」
「・・・・・・ありがとう」
「嫌そうな顔だったので、もう1回」
「―――お前も一緒に殺そうか?」
声しか聞こえないが、何やってるんだ? 女盗賊をそっちのけで喧嘩か?
「おい! 我々を無視するな!」
「「「そうだ!」」」
「「あ゛ぁ?」」
アリアナは風魔法で2人の女盗賊を殺し、アリサは雷魔法で残りの2人を殺す。
「・・・相手が悪かったな」
こっちの女盗賊は片付いたな。プルクトさん達の方に行くか。
俺はプルクトさん達の方に行く。
「このくそジジィ! クロスボウ何か持ってやがる!」
「しかも、正確にねらってくる!」
「先ずはあのジジィからだ!」
劣勢だと? 何で劣勢になっているんだ?
「さ、させません!」
ルルさんの戦鎚で撹乱させる。
「こいつ!」
「どうも」
俺は1人の女盗賊の方に立つ。
「はいぃぃぃぃ!?」
「五月蠅い」
俺は女盗賊を殴って気絶させる。
後は殺せばいいか。
時間はかかったが、確実に仕留める事は出来た。俺は捕まえた女盗賊から情報を聞き出す。女盗賊どもが持っていたのは、一先ず俺が預かることになった。
「さて、お前は何処の盗賊だ?」
「答えないわ」
俺はレイペアで女盗賊の首に当たらない所に突き刺す。
「――――――不死鳥の盗賊です・・・」
「また不死鳥か。最近の流行りか?」
「別に流行りじゃないと思うけど」
「あっそう。それでどうしますかプルクトさん? この盗賊をここに放置させるか、奴隷として港町まで持って行くか。あるいは・・・」
「そうですね。・・・今回は奴隷にするために連れていきますか。幸い荷台にはまだ空きがあります」
「なっ!」
女盗賊は顔を青くする。
「っと言う事で、もう少し強く縛っておくか」
俺はレイピアを鞘に戻して、女盗賊が逃げ出さないように縄を縛る。
「あ、まだ荷台に人は乗れますか?」
「乗れますが」
「なら、誰か荷台に乗って見張りをして貰いましょう。誰がやりますか?」
俺はプルクトさん以外に聞く。
「じゃあルナにやってもらおうか。勿論交代でルルとやってもいいよ」
「分かった!」
「分かりました」
俺は女盗賊を荷台に乗せる。その後にルナが入って行く。
「行きますよ」
馬車は動きだ出す。俺達はそれついて行く。




