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351話 ホーンタイガー


 東の港町に移動してると、まだ先だが右の方から魔物が来る気配がした。空間から2本のレイピアを出してベルトに通す。すると右から魔物が出てきた。


「どわああああああ!?」


 商人は慌てて馬車を止める。


「ホホホホ、ホーンタイガー!? どうしてここに!?」

「ホーンタイガーってここに出ないのか?」


 俺はアリアナに聞く。


「ホーンタイガーっと言うより、ほぼタイガー系は砂漠の方にいるから。ここにいるのは珍しいほうだよ」

「その上に攻撃力と敏捷は高いので、最悪Bランクパーティはすぐに殺されます」

「どうしてここに来たのかは知らないが、普通はかなり厄介な相手何だな」


 俺はレイピアを鞘から抜いて構える。するとエメさんが前に出る。


「これは目の前で実力を見せてくれるのか?」

「そうみたいだね」

「どうせしょぼいですよ」


 するとホーンタイガーの真上に大きな火の球体が現れる。そのまま大きな火の球体をホーンタイガーに落とす。


「!!??」


 そのままホーンタイガーは驚いて、逃げようとするが間に合わずそのまま燃え死ぬ。


「「・・・・・・はい?」」


 ついつい俺も商人と同じことを言う。


「倒したよ。死体は残らなかったけど」

「――――――はっ!」


 俺はすぐにホーンタイガーがいたの周りを見る。特に木に火は燃え移ってなかった。


「ドラゴンを討伐したと聞きましたが。ここまでお強いとは・・・」

「ん? 普通だよ普通」

「「普通!? 今のが普通!?」」


 俺はまた商人と同じことを言う。


「(ユウヒ君。ブーメランだよ)」

「(完全にブーメランですね)」

「ってそれより。貴方は何してるんですか!?」


「えっ、ただ魔物を倒しただけだけど」

「そうだそうだ! それの何がいけないんだよ!」

「そ、そうですよ!」


「倒したことには文句はありませんよ。ただ火魔法で倒すのは馬鹿ですか!? 火が木に燃え移ったらどうするんですか!!」

「・・・・・・あ!」


 あって、コイツそれを考えてなかったのか!? 恐ろしい奴だな!!


「ごめんさい・・・」

「分かったなら、今度から気つけてください。火が木に燃え移らなくてよかったですよ」

「はい・・・」


「・・・そろそろ移動をしても?」

「どうぞ」


 馬車は移動を再開する。俺達も移動をする。


「アリサ。地面を元通りに出来るか?」

「出来ますよ。よく見たら地形が変わってますね」

「全く地形を変えるとか、何を考えてるんだ?」


「ユウヒ君。それもブーメランだよ」

「・・・どこでネット用語を知ったんだ?」

「勿論メアリー様からいいてるよ」


「・・・もう何も言わないぞ」


 ホーンタイガーがいた所を通り過ぎ、アリサは土魔法で地面を元通りにする。


「終わりました」

「どうも。それにしてもあのエメさんは何処まで強くなったんだ?」

「前に見たときより強くなってると思うよ」


「また見てみるか。・・・今更だが個人情報を見るのは犯罪なんだが」

「そんな法はないから、特に罰せられないから大丈夫よ」


 俺はエメさんに対して鑑定を使う。


〈名前〉 エメ

〈種族〉 人族

〈年齢〉 15歳

〈性別〉 女性

〈状態〉 普通


〈レベル〉128

〈体力〉 526/700(318)

〈魔力〉 432/532(242)


〈攻撃力〉557(253)

〈防御力〉640(291)

〈魔攻〉 537(244)

〈魔坊〉 537(244)

〈俊敏〉 744(338)

〈運〉  25(25)


〈スキル〉

 幻覚無効 睡眠無効 出血無効 麻痺無効

 毒無効 奴隷強化5/10 火魔法・極3/10 回復魔法・極MAX

 経験強化・極2/10 全パラメータ強化・極2/10 闇耐性8/10 雷魔法・極1/10

 土耐性MAX 氷耐性MAX 水耐性MAX 火耐性MAX

 打撃耐性8/10 貫通耐性MAX 斬撃耐性MAX 剣術・極6/10

 光耐性MAX 光魔法・極MAX 魔力操作MAX 体術MAX


〈特殊スキル〉

 なし


〈固有スキル〉

 なし


〈加護〉

 なし 


 前よりレベルとスキルが増えてる・・・。しかも、全パラメータ強化と経験強化が極になってる。


「本当になにこれ? 俺と同じレベルになったら、確実に俺より強くなるじゃん」

「大丈夫だよ。ユウヒ君の位のレベルになってるころには、アイツは大分歳を取ってるか死んでるよ」

「そうですよ。レベル1万を超えるには、修羅のダンジョンに行くしかないですよ」


「そうだよな」


 特に他の人とは会話せずに先に進む。




 夜になり道から外れて森の中で野営の準備をする。商人とエメさんのパーティから少し離れて、アリアナとアリサは焚火を作り俺は晩御飯の作る。


「アリアナー、アリサー。出来たからテーブルに運んでー」

「「はーい」」


 出来た料理を2人に運ばせる。運び終わったら椅子に座る。


「「「いただきます」」」


 今日はオムライスと具たくさんの野菜スープだ。


「何かアリサの分だけ多くない? 私のも多いけど」

「私は嬉しいですけど。何でですか?」

「よくおかわりするからだ。特にアリサ。お前が1番よく食う」


「美味しいのがいけないので」


 そう言いながらオムライスを食べる。


「流石にワイバーンの卵とは違いますね」

「普通の卵だからな。まだ1個残ってるけど、それは違う日な」

「そうですか。スープのおかわりは?」


 アリサはスープが入っていた茶碗を前に出す。俺はそれを持ってスープを深皿に入れてアリサに渡す。


「ありがとうございます」


 アリサは茶碗を受け取って、少し食べてからオムライスを食べる。


「ホントよく食べるねー。昔からそんなに食べてたっけ?」

「全然食べませんよ。あまり美味しくなかったので。ユウヒさんが作るものが美味しいので、こんなに食べてるんです」

「ほぼ調味料のおかげだがな。実際俺より上手い人は沢山いるぞ」


「・・・一度行ってみたいものですね」

「残念ながら行けないんだよ。行けたとしても食費が・・・」

「あぁ~、確かにアリサはよく食べるから。食費がバカにならないよね~」


「・・・そんなに高いんですか?」

「場所によるが高い所は高い。逆に安い所もある」

「確か食べ放題もあったよね」


「あるな。大体元が取れないがな・・・」

「そんなに単価が安いんですか?」

「さぁ? 単価とか調べてないし。そもそも食べ放題なんて行ったことないし」


「そうなんだ。何でそんなの知ってるの?」

「色々情報とか見てるからな」


 俺達は晩御飯を食べ続ける。


「「「ごちそうさまでした」」」


 食べ終わったら片付けて、テーブルと椅子を壊して空間から寝袋を出して寝る。


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