347話 習慣
家に帰ってきて1週間。今日は朝から結界の外で、ずぶ濡れのリゼットさんがいたので。ビンタをして結界の中に入れた。風魔法で温風を出してリゼットさんを乾かす。俺は氷魔法を使いテーブルと椅子を作り、俺達は椅子に座る。
「ほんっっっと、よくビンタしてくわね・・・」
「そりゃあまぁ、リゼットさんが来るのが悪い」
「何で私が悪いってなってるのよ・・・」
「実際に悪いのでは? ユウヒさんが嫌がることをしたんですから」
「うんうん」
アリサに関しては、人の事が言えない気がする。
「あの時の事は反省しているわ」
「本当か? 俺から見ると、そんなに反省してないように見える」
「確かに。普通にユウヒ君の体をペタペタ触ってたし」
「あまつさえ、家にまで連れて行きましたよね」
「家に関しては、2人は拒否してなったけど」
「「・・・・・・」」
リゼットさんに図星を言われ、2人はそっぽを向く。
「・・・それで、今日は何しに来た?」
「やる事ないからここに来たのだけど。嫌?」
「物凄く嫌」
「何でよ・・・。普通はサキュバスがいるだけで、男性は喜んでいたわよ」
「普通の男と一緒にしないでほしいのだが・・・」
「そうよね~。なーんでそこまで女性に対して苦手意識になったのかしら?」
「リゼットさんも俺と同じ多いすれば分かるぞ。好きでもないのに急に体を触られたり、全くの赤の他人に告白されたり、誘拐事件寸前までされてみると、嫌でも女性に苦手意識を持つぞ。最も女子だけじゃないが」
「・・・・・・アンタ。よく生きていこうと思ったわね」
「何回か、引きこもりになるところあったがな」
もし仮に日本に戻れたら、何も怖からずに過ごせるか? いや過ごせるな。
「ちょっと話しが変わっちゃうけど。リゼットって、リリス何だよね」
アリアナが珍しく人の名前で呼んでる。
「えぇそうよ」
「何で隠してたの?」
「隠すのは普通じゃない? 初対面の人に対して、本当のことを言うのはバカじゃない?」
「まぁそうだね」
「意外と考えてる」
「そうですね。てっきり性のことしか考えてないと思いました」
「・・・アンタたちさぁ。私のことバカにしてる?」
「「「うん」」」
「少しは考えなさいよっ!?」
「本当のことだから、考える必要はないと思ったが」
アリアナとアリサはうなずく。
「・・・なんで私、悪口を言われてるのかしら」
「ここに来たのが悪い」
「悪口を言われるのが嫌なら帰れば?」
「そして秘書さんに慰めてもらってください」
「ほんっっっと、歓迎されてないわね・・・」
「前も言ったが、ここに来る人は大体歓迎はしないよ」
「少しは人と関わりを持ったら?」
「厄介なものを背負ってなければ、いくらでも人と関わりを持つよ」
「その姿意外に何背をってるのよ」
「色々だ」
例えばスキルとか。例えば加護とかだったり。
「あぁそうだ。リゼットさんが暇なら丁度いい」
「ん? 何?」
「120年前に起きた、魔物が魔王城に攻められる事件についてだが」
「あぁあれ。話す前に、ユウヒは何処まで聞いた?」
俺は去年聞いた話をリゼットさんに話す。
「あぁ~、私が思っている以上に話が変わってるわね・・・」
「どの辺が話が変わってるんですか?」
「ほぼ全体的ね。なーんでここまで話が盛られてるのか、全く分からないわ・・・」
「伝説扱いされているか知らないが。こういう話は時間が経つにつれ、勝手に盛られるものだろ」
「そうなんだけど。ここまで変わるとわねー」
「なら実際はどうだったんだ?」
「先ずは魔物の数だけど―――って、この話長くなると思うから。今のうちに終わらせたいことを、した方がいいわ」
「あぁそうだな。ならちょっと軽い食べ物でも作るか」
「私は花でも摘みに行こ」
「同じく」
「私が言っといて何だけど。私もいい?」
「どうぞ勝手に。家に入る時は靴を脱げよ」
「何で脱ぐ必要あるのよ」
「ウチの習慣って言うべきか。土足で入って来るのが嫌なだけだ」
「そう。ならそれに従うわ」
俺達は椅子から立ち上がり家に入る。




