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346話 主人公は変わってません


「なななな、なんじゃこりゃあ!? これ全部ゴブリンの耳か!?」

「そうです。間違ました?」

「いえいえ! 合ってます! 鑑定をするので待っていてください」


 ギルド職員は奥の部屋に入る。


「(何かやらかしたかな? 普通にこっちに来たゴブリンを片っ端から討伐したけど。これくらいは普通だよね)」


「お待たせしました」

「! どうしでした?」

「問題はありません。規定されている以上の、討伐証明分の報酬は出ませんが。よろしいでしょうか?」


「大丈夫です」


 報酬を受け取って、空間の中にしまう。


「く、空間収納魔法・・・」

「これそんなに珍しいですか?」

「オレはGランクで持っているのは、初めて見るよ」


「そうですか」

「だが気を付けろよ。Gランクで空間収納魔法を持っていると、狙われるぜ。特にキミみたいな綺麗な人は」

「そうですね。気を付けます」


 わたしは受付から離れる。


「あぁそこのお嬢ちゃん。ちょっといいかな?」


 前から3人パーティがこっちに出る。


「はい?」

「貴女は最近冒険者になったんだよね?」

「今朝冒険者なったばかりです」


「今朝ねぇ・・・。どうだろ、僕たちのパーティに入らないか?」

「いえ、今朝冒険者になったばかりなので、わたしが貴方方のパーティに入ると、足手まといになります」

「大丈夫大丈夫、俺たちが鍛えてやるから」


「そうそう。優しく教えるから、ね?」

「いえ、やめときます。しばらくは1人でやりますので」

「――――――ッチ。いいから俺たちのパーティに入りやがれっ!」


 男性の1人がわたしの右手を掴まれる。わたしはそれを振り解いて、男性の腹を殴る。


「ゴハッ!!」


 男性は後ろに倒れて、腹を押さえながらうずくまる。


「ディン!」

「大丈夫ですか!?」

「うぅ・・・。こいつ・・・、本当に・・・、G・・・ランクか・・・?」


「Gランクですよ」

「あ、ありえねぇー・・・」


「オイオイ嘘だろ。アイツらあれでもBランクパーティだろ」

「Gランクに負けるとか。あの女性はそんなに強いのか?」

「期待に新人って所ね」


「今のうちに確保した方がいいかな?」


 注意、主人公は変わってません。


「何か目立ってるなあの人」

「そうだね。去年のユウヒ君みたいだね」

「アリアナもだがな」


「今年もじゃないですか?」

「去年は失敗したが、今年はそうでもないだろ? 1番目立ったのって、学校の闘技場だろ。あれは顔を隠していたから、そんなに目立ってないだろ」

「色々探られていましたが」


「バレてないから大丈夫。それに、人の噂も七十五日って言うだろ」

「何ですかそれ?」

「簡単い言うと。人があれこれ噂していても、長くは続かずやがて忘れ去られてしまう。って意味」


「そうですか」

「流石に75日で忘れてはないが」

「それにしても、あの女はそこまで強いのかな?」


「鑑定すれば分かるだろ。ちょっと見てみるか」


 俺はあの女に対して鑑定を使う。同時に2人も見る。


〈名前〉 エメ

〈種族〉 人族

〈年齢〉 15歳

〈性別〉 女性

〈状態〉 普通


〈レベル〉100

〈体力〉 526/526(263)

〈魔力〉 432/432(219)


〈攻撃力〉462(231)

〈防御力〉512(256)

〈魔攻〉 456(228)

〈魔坊〉 456(228)

〈俊敏〉 602(301)

〈運〉  25(25)


〈スキル〉

 経験強化MAX 全パラメータ強化MAX 闇耐性8/10 雷魔法9/10

 土耐性MAX 氷耐性MAX 水耐性MAX 火耐性MAX

 打撃耐性8/10 貫通耐性MAX 斬撃耐性MAX 剣術・極6/10

 光耐性MAX 光魔法・極MAX 魔力操作MAX 体術9/10


〈固有スキル〉

 なし


〈加護〉

 なし 


「「「・・・・・・は?」」」


 俺達は驚きが隠せないかった。


「何このステイタス、俺より強くない?」

「レベルとかはユウヒ君の方が上だけど。スキルに関しては異常だよ」

「特に全パラメータ強化と経験強化を持っているのは、凄いですね」


「一体どんな効果だよ・・・」


 俺は全パラメータ強化に触れる。


〈全パラメータ強化〉

 体力から運まで100%強化される。ただし、運は限界突破によって固定される。


「体力から運まで100%強化されるって。なにそれ? 強くない?」

「確かに強いよね」


 次は経験強化を触れる。


〈経験強化〉

 魔物または人を倒して時に、得られるスターポイントが100%増える。


「経験値が2倍だと? それより、スターポイントって書いてあるじゃん。存在バレてるけど大丈夫?」

「大丈夫だよ。名前が分かっても見えないし、数字も出ないから大丈夫」

「いいのかよ・・・」


「メアリー様曰く。そこまで作るのが面倒で・・・。って言ってましたよ」

「おいおい・・・。まぁそれより、何で経験強化があるって言ってくれなかった?」

「えっ。いや、言わなくていいかなーって思って・・・」


「言ってほしかったな。・・・聞かなかった方も悪いか」


 俺は画面を閉じる。


 わぁー、ステイタスを見ている間に、3人の男がボコボコにされてる。あの女はあれだ。俺TUEEEE! じゃなく、私TUEEEE! だな。


 女の方は移動してギルドから出る。


「さて、掲示板を見て帰るか。何か依頼を受ける元気が出ない」

「そうだね。何か衝撃だったね・・・」

「スキルの書で手に入れたって言うならまだしも、素であのスキルを持っていたら、誰だって衝撃を受けますよ」


 俺達は依頼書が乗っている掲示板の方に行く。


「こっちは普通にあるな」

「・・・あ、ドラゴン討伐あるよ」


 アリアナが1枚の依頼書に指を指す。


「でもこれ、討伐の支援になってますよ」

「そんなものがあるのか。今回は受けずにそのまま帰るが」

「後は・・・。特にないね」


「なら帰るか」


 俺達は移動してギルドから出る。そのまま東門から出て、人目がつかない所に行って、転移魔法で家の前に帰る。


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