345話 防具屋
俺達は防具屋の前に着く。
「防具屋に入るのは初めてか?」
「そうだね。何度か素通りするくらいだね」
「防具屋を見ても必要性は、ほぼないと思いますが」
「じゃあ見なくてもよくね?」
「折角来たんだから、中を見ていこうよ」
「まぁいいけど」
ドアを開けて中に入る。
「いらっしゃい」
店内は色んな防具が並んでいる。軽装備、中装備、重装備の一式が並んでたり、各装備や指輪やペンダントにイヤリングなどがある。
「色々あるな」
「防具屋だからね」
俺達は防具を見ていく。
「なぁ、鎧を着ると動きが遅くなったりするよな」
「遅くなるよ。実際にステイタスに反映されるね」
「遅くなる代わりに防御力が上がりますね」
「・・・それって剣とか持つと攻撃力が上がったりはするのか?」
「何言ってるのユウヒ君。上がる訳ないじゃん」
「流石に武器を持っただけで、攻撃力が上がりませんよ。もし上がるなら、赤ん坊がナイフを持っただけで、その辺の子供と同じくらいの攻撃力になりますよ」
流石にそれはないのか。
「もしかしてユウヒ君がいた所では、包丁を持っただけで攻撃力が上がるの?」
「それはない。ただ危なくなるだけだな」
「そうですよね」
特に変わった防具がないので、次は指輪を見ていく。
「この箱に入ってる指輪とかって、魔法が付与されてるのか?」
「されてるね。その証拠に値段を見てよ」
俺は指輪の値段を見る。
「金貨10枚・・・。これなら軽装備一式買えるだろ」
「買えるね。でも、こっちも値段も凄いよ」
隣にある指輪の値段を見る。
「き、金貨50枚・・・! これだけ高いなら効果もきっと凄いのだろう」
俺は鑑定を使う。
〈オフェンシブパワーリング〉
装備すると攻撃力が10%上がる指輪。
「・・・・・・は? たったこれだけ?」
「そうだね」
「そうみたいですね」
「金貨50枚出す価値あるか? 俺だったら銀貨20枚だが妥当だと思うが」
「まぁそれぐらいかな」
「正直いらないですね。せめて30%は欲しいですね」
「30%って中々ないと思うが」
「確かにないね。こう言う時は同じものを揃えて、手の左右に5づつ付ければいいんだよ」
「この指輪の場合は10個付けて100%、つまり2倍だな。これってやる人いたのか?」
「過去に何人かいましたよ。生き延びるためには、これくらいはするらしいですが」
「いたんだ。でもよくよく考えて見ると、これでもかなり高い方なんだよな。でもこの値段は・・・」
「んん~。この指輪を作った彫金師と付与した付与師が作ったものだから、値段としてはこれくらいかな。って話合ってこの値段になったと思うけど」
「それにこの指輪には宝石が使われているので、この値段は妥当だとは思いますよ。―――それでも高いと思いますが」
「そうだな。後は・・・。あ、鎧とかの魔法付与系だ」
違う場所には兜、鎧、籠手、靴にそれぞれ付与されている。勿論値段は高い。
「これ1つ装備するだけで、効果があるから凄いよな。これ一式装備すると効果が上がったりはしないのか?」
「しないね。今ユウヒ君が着てる服しかないよ」
「マジか。これの服もバレたらヤバいな」
「そう簡単にバレませんよ。それより、何か欲しいものはありました?」
「いや、特にないな。このまま出るか」
俺達は店から出る。後ろから、ありがとうございま~す。っと聞こえた。
「帰るか」
「帰る前にギルドに行こうよ」
「今日は随分と連れまわすな。何かあるのか?」
「特に何かあるって訳じゃないけど、こうでもしないとユウヒ君は家に引きこもるからね」
「あぁ~、確かに引きこもるな・・・」
「でしょ。だから行こ」
「そして早くランクを上げてください。いつまで待たせるきですか?」
「ん~、あと5年くらいかな」
「流石に怒りますよ」
「ハイすみません・・・」
俺達は城下町から出てギルドの方に行く。




