344話 魔力ポーション
俺達は道具屋の前に着く。
「ここの道具屋は初めて入るな」
ドアを開けて中に入る。
「いらっしゃいませー」
俺はお目当てのハサミを探す。
「ハサミハサミハサミっと・・・。あった」
探していたハサミが見つかる。
「あぁやっぱり、持つ部分も鉄か。流石にプラスチックはないよな」
「「ぷらすちっく?」」
「言っておくが、説明は出来ないからな」
「そうですか。で、どのハサミを買うんですか?」
「そうだな。料理用のハサミがあればよかったが。流石に料理用はないな」
「そんなのもあるんだ」
「ハサミも色々種類があるからな。例えば髪を切る用のハサミや、糸を切る用のハサミもある」
「それってユウヒ君がいた場所では、普通にあったの?」
「あった。なかったら普通に買えるな」
「やっぱりユウヒさんがいた所は、ここより技術が進んでるのですね」
「魔法以外はな」
俺はハサミを2挺取る。
「他は何かないかな」
周りを見ながら、何か必要なものがないか見る。
「あ、下級ポーションだ。値段は・・・、銀貨2枚。高くね?」
「そんなものですよ」
「前にアリアナが言っていたが。本当にこの値段で売っていたのか・・・。俺が売る時は、銅貨5枚でも元が取れるぞ」
「うん、流石にそれだと元が取れないよ。最低でも銅貨10枚で売ろうよ」
「そうですよ。あまり安すぎると疑われますよ。鑑定を持ってない人からですが」
「それもそうか。あっ、中級ポーションも売ってるな。値段は銀貨6枚だと?」
「下級ポーションの3倍だね」
「たった300ぐらいしか回復しないのに、よくこの値段で売ろうとするな」
「それでもこれを買わないと、回復が出来ないからね。私たちには必要ないけど」
「どっちかと言うと、エリクサーの方が欲しいよな。特級ポーションじゃあ、回復が間に合わない可能性があるし」
「レベルが上がってくると、そうなりますよね」
「ユウヒ君。魔力ポーションがあるよ」
アリアナが魔力ポーションを手に取って俺に見せる。
「初めて見たな。数が少ないけど売ってるのか。値段は・・・、銀貨20枚!? たかっ!!」
「んっんん!」
「あっ、すみません・・・」
店員さんに聞かれたようだ。
「気にしなくてもいいと思うよ」
「そうですよ。本当のことを言ってるんですから」
「駄目だろ・・・。で、この魔力ポーションにも。下級中級って別れてるのか?」
「別れてるよ。初級で200、中級で400、上級で1000、特級で10000だね。因みに今手に持っているのは、下級だね」
「中級と上級の差が凄いな。ポーションより回復量が多いな」
「分かってると思いますが。ポーションは体力、魔力ポーションは魔力が回復します」
「品名からしてそうだよな。それで、魔力ポーションの素材は?」
「素材は魔力草だけど。この魔力草って何処にでもあるって訳じゃないんだよ。魔力草があるのは魔族領土しかないんだ」
「マジかよ。だからこんなに高いのか」
「その代り。魔族領土には薬草がないので、最低でも1本銀貨20枚はしますね」
「そうなのか。そうなると、魔族は魔力ポーションを主に買うのか」
「そうだね。魔族は魔力が元々高いから、ポーションをより魔力ポーションの方を優先してるね」
「攻撃を食らう前に、魔法で殺せるからあまり必要がないのか。その魔力ポーションは戻せよ」
アリアナは魔力ポーションを元の位置に戻す。
他にも見てみたが。特になかったのでカウンターに行く。
「合計銀貨275枚だ」
「合計銀貨150枚ですね」
「――――――ッチ」
その態度はないだろ。
「衛兵呼びましょうか?」
「・・・・・・悪かった」
俺は空間から銀貨が入った袋を出して、銀貨150枚を出して袋を空間の中にしまう。
「丁度」
俺はハサミを取って空間の中にしまう。俺達は道具屋から出る。
「なにあの店員。お金を巻き上げようとしたよね」
「間違いなく巻き上げようとしてましたね。潰しましょうか」
「潰さなくていいから。これくらいで怒るなよ」
「いや怒るよ。値段をワザと上げたんだよ。普通の冒険者なら怒るよ」
「そうですよ。誰だって怒りますよ」
「そう、なのか?」
2人はうなずく。
「よし、帰るか」
「え、帰るの? せめてあそこの防具屋は行こうよ」
アリアナが指を指している方に向く。
「・・・まぁいいか。行こう」
俺達は防具屋に行く。




