343話 服屋
次の日の朝。起きていつ通り机の上に置いてあるスマホを確認する。
「あ、電波が来てる。今のうちにメールを送らないと」
俺はメールに写真を添付してメールを送信する。
「何か1年ぶりか? 意外と電波って繋がったりするのか? それとも今回がたまたまだったりして」
スマホを空間の中にしまう。俺は朝ご飯を作るために部屋からでる。
朝ご飯を食べ終わり、外に出て転移魔法で帝国の南門の付近に転移する。南門にいる門番にギルドカードを見せて中に入る。
「なぁアリサ。前は拡張された城下町で買い物したが、今回はこの辺でもいいのか?」
「まぁ、この辺でも買えますが。どうせなら城下町で買いましょう。そっちの方がお店の種類が豊富ですし」
「そうか」
俺達は城下町の方に行く。
「前は南東側で買いもしたが。ハサミとかはどの辺に売っているんだ?」
「ハサミも南東側に売ってますよ」
「ならそこに行くか」
歩きだして南東の方に行く。
「そう言えば。あんまりこの辺の店って行ってないな」
「そうだね。どうせならこの辺でも見ていく?」
「時間もあるし、見てもいいか」
「じゃあ、この服屋に入ろっか」
アリアナが指を指している店に行って入る。
「いらっしゃいませ」
あ、貴族用の店じゃなかった。
「色んな服があるね」
「折角なので、いい服があったら買いましょうか」
2人は女性ものを見に行く。
俺は男性用を見るか。
俺は男性用の服を見に行く。
そろそろ寒くなるから、冬ものになっているな。あ、コートがある。コートって中世ヨーロッパにあったけ? ・・・・・・考えるのはやめとくか。俺が知っていると中世ヨーロッパと、ここの中世ヨーロッパモドキは違うからな。
「ユウヒく~ん。ちょっとこれ試着してみて」
横からアリアナの声が聞こえ、俺はそっちに振り向く。
「・・・どう見ても女性ものにしか見えないのだが」
「そうだよ。試着してよ」
「着たくないんだが」
「私は着てほしいけど」
「嫌だ」
「えぇ~・・・」
「そんな顔をしても着ないぞ」
アリアナはガッカリする。
「ユウヒさんユウヒさん。この服を試着してください」
今度はアリサが服を持ってきた。
「それも女性用だろ」
「そうですよ。早く試着してください」
「着ないよ」
「失礼ですがお客様。お2人がこう言っているので、一度試着をしてみては?」
店員さんがこっちに来てそう言う。
「―――私、男性ですが」
「えっ・・・」
店員さんは驚く。
「それでもいいので、一度試着してください。きっと気に入ります」
「着ませんよ。今の服で満足してるので」
「でもさぁ、ずっとその服を着てるよね。色は変えてるけど」
「俺はこれで満足してるんだよ。それにもう一着あるし」
「ユウヒさんは意地でも試着しないと?」
「しないよ」
「そうですか。―――しないなら買っちゃいます」
「買っちゃうの!?」
「しょうがないじゃん。ユウヒ君が着ないなら、買っていつか着てもらうしかないし」
「買わなくていいから」
「でも、アリサは買いに行ったけど」
「おい!!」
いつの間にかアリサはカウンターで会計をしている。よく見ると、アリアナが持っていた服と一緒に買ってる。
「おいおい・・・」
「さぁ次はハサミを買いに行きましょうか」
アリサは買った服を空間の中に入れる。
「金持っていたのか」
「ユウヒさんに会う前は、普通に稼いでいたので」
「あっそう」
俺達は服屋から出る。後ろから。ありがとうございました。って聞こえた。
「さて、ハサミはどの店に売ってるんだ?」
「道具屋じゃない?」
「まぁ道具屋でも売ってますが、何故か武器屋でも売ってます」
「何故売ってるんだよ」
「魔物を解体する時に使うみたいですよ」
「ナイフでもいいだろ。で、どっちに行くんだ?」
「そうですねぇー。・・・普通に道具屋に行きましょうか。こっちです」
アリサが先導する。俺とアリアナはそれについて行く。




