342話 拡張
シャワーから上がり体を拭いて髪を乾かす。服を着て風呂場から出て玄関から外に出る。
「お帰り~」
アリアナそう言う。テーブルの上に置いてあった、鏡は片付けられていた
「お帰りって言うほどでもないが」
「いいんだよ。私が言いたいだけだから」
「あっそう」
「で、今日はどうするんですか?」
「そうだな・・・。畑を少し拡張するか」
2人は立ち上がる。俺達は家の裏に行く。
「畑を拡張するって言ってたけど。どれくらい拡張するの?」
「そうだな・・・」
俺は畑の縦の所に立つ。そこから何歩か後ろに下がる。
「この辺だな」
俺は土魔法で自分の真下の地面に目印を作る。
「そこまで拡張しないんだ」
「あんまり拡張すると家にぶつかる」
「次メアリー様が来たら、結界の範囲を広くしてもらいましょうか」
「いや、広くしなくていい。あんまり広くすると、皇帝様や魔王様方が何を言ってくるか・・・」
一番文句を言ってくるのは、リゼットさんだろうけど。
「そうかな~。文句言ってきても、すぐに潰せると思うけど」
「潰しちゃ駄目だろ・・・」
「そうですよ。せめてエルフは仲間にした方がいいですよ。ユウヒさんの加護にメアリー様の加護あるので、すぐに言うことを聞くと思いますよ」
「そっか」
「そっか。じゃない。そんなことしたら、軽く戦争できる戦力が揃うだろ」
「何言ってるんですか? 私とアリアナだけで、5つの国はすぐに滅びますよ」
「そうだった・・・」
本当に恐ろしいぞ、この2人は。
俺は氷魔法で棒を作り線を書く。その線を最初に作った畑に繋げる。
「これで良しっと」
「じゃあ私がやりますね」
「えっ?」
アリサは土魔法で一気に耕す。そして種を植えられるように、一列に土を積み上げる。1人が通れるくらいのスペースを開けて、また一列に土を積み上げる。
「終わりましたよ」
「俺より早く終わってる・・・」
「そんな事もあるよ」
俺はアリアナに慰められる。
「ついでだから、苺を栽培するか」
「そう言えば、最近食べてなかったですね」
「実は、苺とかメロンやスイカがなくなっていたからな」
「そういう事は早く言ってね」
「苺とかがないって、死活問題ですよ!!」
「苺とかがなくなっただけで、死活問題になるかよ・・・」
俺は空間から苺の種が入った瓶を出して、蓋を開けて種を出して2人に分ける。蓋をして瓶を空間の中にしまって、手分けして種を植えて水を撒く。撒き終わったら野菜成長魔法で苺を育てる。
「前よりも凄い数が出来たな」
「よくイチゴか枯れないね」
「そうだな。水が足りてるから大丈夫だったじゃないか?」
「足りていても、途中で水不足になると思うけど」
「そこは魔法で補っているんじゃない?」
「そんな事はどうでもいいじゃないですか。早く収穫しないと私が全部食べますよ」
「よし、収穫するか。その前に箱を作るか」
2人は苺を収穫を始める。俺は氷魔法で箱を作って地面に置いてから収穫しに行く。
「今更だけど。金の余裕もできたしハサミとか買わないとな」
「あれ買ってなかったっけ?」
「買ってないんだよ。今使っているハサミって野菜とかを切るものじゃないし。おかげで刃が少しボロボロだよ。だから買おうと思う」
「じゃあ、明日買いに行こっか」
「そうだな」
「ユウヒさんーん! 採れたイチゴはー、何処置けばいいですかー」
アリサは大きな声で俺に話しかけてくる。
「箱に入れといてー」
「分かりましたー」
「イチゴが終わったら他のもやるの?」
「やるよ。そのために根を引っこ抜かないと」
俺は苺を収穫したら、大本の根を引っこ抜く。それを見ていた2人が同じことをする。苺の回収が終わったら、箱を空間の中にしまう。
「次はスイカだな」
空間からスイカの種が入った瓶を出す。蓋を開けて種を出して2人に分ける、瓶に蓋をして空間の中にしまって、土に植えて水を撒き野菜成長魔法で育てる。実が出来たら収穫して根を取る。
「・・・・・・」
アリサはスイカを持ってジッと見る。
「アリサ。いま食べるなよ」
「! 食べませんよ。見てただけですよ」
アリサは俺の所に来てスイカを渡してくる。スイカを受け取って空間の中にしまう。
「次はメロンだな」
次はメロンを育て始める。




