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340話 ネックハムスター


 よし、裏庭は片付いたな。この隅にある木製はどうしたものか。細かくして燃やすか?


「何だこれ!? 殆ど終わってるじゃねぇか!!」 


 俺はこの木製をどうするか考えてると、後ろからロレスさんがこっちに来た。


「ある程度は片付きましたが、この木製品はどうしましょうか?」


 隅に一か所にまとめた木製山に指を指す。


「そいつは暖炉の薪代わりに使うぜ」

「薪代わりに使うにしては、少ないかと思いますが・・・」

「なにもねぇよりマシだ」


「そうですか。それでまだやる事はありますか?」

「いやねぇな。一番厄介な裏庭が終わったから、後は家族で片付けるぜ」

「分かりました」


 俺は空間から依頼書を出す。


「では、こちらに署名を書いてください」


 俺は依頼書をロレスさんに渡す。


「あぁ、羽ペンは部屋の中にある。家の中で書いていいか?」

「どうぞ。外で待ってますので」

「ワリィな。すぐに書いてくる」


 ロレスは急いで家の方に行く。


「別に急がなくても・・・。まぁいいか」


 さて、どうしたものか。待ってる間って一番暇なんだよな。何かいい暇つぶしはないだろうか?


 そう考えてると。目の前にハムスターがいた。


 ハムスター? ロレスさんが飼っているハムスターか?


 ハムスターは俺に近づき足元から登ってくる。ハムスターは俺の右肩の上に乗る。


 ハムスターってこんなに、人懐っこいっけ?


 すると、ハムスターは俺の首を噛む。


 ――――――パキンッ。


「!!??」


 ハムスターは後ろに倒れてジタバタしている。その勢いで右手の方に落ちていく。俺は右手でハムスターを受け止める。


「何がしたいんだ?」


 ハムスターはまだ、右手の手の平でジタバタしている。


「待たせたな」


 ロレスさんがくる。


「おわっ! ()()()()()()()()じゃねぇか!?」


 ロレスさんは、俺の右手の手の平にいるハムスターを見て言う。


「ネックハムスター?」

「知らねぇのかよ? ネックハムスターは獲物の首を食いちぎって、獲物殺して食べる魔物だぞ。見た所、歯が折れているが・・・」

「さっき私の首を噛みついてきたのですが。私の防御力が高かったのか、噛んだ瞬間に歯が折れたみたいですね」


「そ、そうか」

「で、コイツは魔物なんですよね」

「そうだが」


「家で飼うペットじゃないですよね」

「犬や猫と一緒にするな」


 普通の犬知っていたが、猫もいるんだ。


「殺しちゃっても?」

「問題はねぇな」


 特に問題はないようで、俺は海がある方に向く。


「それっ!」


 俺は勢いよく、ネックハムスターを投げる。


「キューーー!?」


 ネックハムスターはすぐに見えなくなった。 


「これでよし」

「ひでぇーことをする・・・」

「人様の首を食いちぎろうとしたのですから。これくらいの報いは当然ですよ」


「お、おう・・・。そうだ、依頼書に署名したぜ」


 ロレスさんが依頼書を俺に渡してくる。俺はそれを受け取る。


「―――はい、確認が出来ました」


 俺は依頼書を空間の中にしまう。


「今日はありがとうな! できることなら他の所も、手伝ってやってほしいが・・・」

「残念ながら、今日で王国を出るので。他の所は手伝う事は出来ません」


「あぁーそうだよな。アンタは冒険者だ、一か所に留まる事はねぇか」

「すみません。お力になれなくて」

「あ、いやいや! 気にすることはねぇよ! アンタにはアンタのやり方がある。オレたちの都合で止めさせるわけにはいかねぇよ!」


「そうですか。―――それではこれで」

「ただいまー」


 俺がギルドに行こうとしたら、ロレスさんの家族? が戻ってきた。


「――――――・・・浮気?」

「「!?」」

「ちがっ! 彼女は冒険者だ!!」


「ふーん、へー」

「お父さん・・・」


 あ、これは俺がフォローしないとまずいことになる。


「すみません! 私はただの冒険者です!」


 俺は空間からギルドカードを出して、ロレスさんの家族に見せる。


「あっ、本当に冒険者。それにBランク・・・」

「そうです。それに私は男性です!」

「「「男性だったの!?」」」


 やっぱり驚くよな。もう慣れたけど。 


「失礼しました。つい夫が浮気をしてると、勘違いをして・・・」

「いえいえ。私がこんな格好をしてるせいで、このような誤解を招いてしまいました。申し訳ございません」


 俺は頭を下げる。


「あ、頭を上げでください。勘違いをしていた私が悪いので、あなたは悪くないわ」

「・・・・・・分かりました」


 俺は頭を上げて、ギルドカードを空間にしまう。


「それでは私はこれで」


 俺は逃げるように移動して、ギルドの方に行く。


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