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339話 募金箱


 俺達はライモンド王国を一通り見た、っと言うわけでもなく。一度道を引き返してギルドに行く。


「まさかここまで広いとは思わなかった」

「城を見たときに気付こうよ」

「全然気付かなかった」


「流石に気付くと思いますよ」

「そうか・・・」


 ギルドに着いて。俺達は中に入る。


「ここも人が少ないな」

「復旧作業をするのが嫌なのか。周りにいる魔物を殺してるか、だね」

「ここも人がいないとなると、ダンジョンがある町はこうなってるのか?」


「そうかもしれませんね」


 俺達は依頼書が貼ってある掲示板に行く。


「・・・G以外ないな」

「そうだね。珍しく薬草採集もないや」

「あるのは瓦礫撤去作業ですね」


「報酬が少ないのか、ただただ面倒なのか。・・・考えても分からないな」

「で、依頼を受けるんですか?」

「3枚だけな」


 俺は別々の場所の瓦礫撤去の依頼書を取る。


「これだな」

「なになに?」


 アリアナが覗き込んでくる。


「1つは民家の瓦礫撤去と、もう2つは別々の作業場の手伝いだね」

「2人はどっち行きたい?」

「私は作業場の方かな」


「私もそっちに行きます。ユウヒさんは目立つのが嫌そうなので」

「どうも。俺は民家の方に行くよ」


 依頼書を持って俺達は受付の方に行く。


「すみません。この依頼を受けたいのですが」

「瓦礫撤去のですね」


 依頼書を見せる前にそう言われる。


「凄いですね。私はまだ見せてませんよ」

「他の依頼はないので。すぐに分かりますよ」


 俺は依頼書をカウンターの上に置く。俺達はギルドカードを出して見せる。


「BとAですか・・・」

「何か問題でも?」

「あっ。いえ何でもないです。依頼は受理します」


 ギルドカードをしまって、依頼書を受け取る。その場から立ち去ろうと思ったら、右の方に見慣れないものが置いてあった。


「何ですかこれ?」


 俺は見慣れないものを指で指す。


「それは募金箱です。女王陛下が設置したものです」


 おいおい、常に財政難だったのか? それとも今回の事で財政難になったのか? 見てしまったのものは仕方がない。募金でもするか。


「あの隙間にお金を入れでばいいですよね」

「はい。ですが強制ではないので、あまり入れる人はいません。入れるとしても、銅貨1枚とか2枚ですよ」


 女王様もそんなに期待はしてないのか。


 俺は空間から金貨が入った袋を出す。袋から金貨50枚を出して、募金箱に入れる。袋を空間の中に入れる。


「丁度満タンですね」

「・・・・・・あっ、はい」

「このことはどうか秘密に。では」


「分かりました・・・」


 俺達は受付所から離れて、ギルドの外に出る。


「あんなことしてよかったんですか?」

「ほぼ受付の人しかいなかったし、それに自分の良心を少しでも取り戻そうとな。まぁ偽善行為だな」

「ユウヒ君が偽善者と言うなら、大体の冒険者は偽善者だと思うけど」


「・・・確かにそうかもな。こういう話は後だな。先ずは依頼の方を終わらせよう。終わったらギルド前で合流だしよう」


 俺達は別々の依頼者の元に行く。



 

 依頼書を見ながら東側に行って、とある民家に着く。依頼書を空間にしまう。


「すみませーん! 依頼者のロレスさんはいますかー?」


 俺は大声で呼んでみる。


「ワリィがちょっと待ってくれ!」


 男の声が聞こえた。待っていると男の人が来た。


「どうも冒険者のユウヒです。貴方がロレスさんで間違えないですか?」

「あぁ・・・、オレがロレスだ・・・」


 あ、これはガッカリしてるな。話を速く進めるために、ないか重たいものを持つか。


「早速ですが。何か重たいものはありますか? それを持ち上げればそのまま手伝っても、問題はないですよね」

「! 顔に出てたか?」

「出てました」


「ワリィ・・・。オレはどうもすぐに顔に出るようだ。こっちだ」


 俺はロレスさんについて行く。着いた場所は家の裏庭だった。


「この岩だが。持ち上がるのか?」


 確かに大きい岩だ。でもこれくらいなら、両手で持ち上がるな。


「これなら大丈夫ですね」


 俺は大きい岩の所に行って、両手で大きな岩を持ち上げる。


「すっげーな! オレより力あるじゃないか?」

「これでもレベルが高いので」


 攻撃力が高いから、こういう大きな岩を持ちあげることが出来るのか。1年前の俺だったら絶対に無理だな。


「で、私は合格ですか?」

「文句なしの合格だ! 早速だがこの辺の瓦礫を頼むぞ。オレは家の中を片付ける」

「家の中は終わってなかったのですか?」


「あぁ。家の中に入る前に、周りにある瓦礫を片付けねぇと。入れなかったからな」

「そうでしたか。あ、瓦礫は少し貰ってもいいですか?」

「はぁ? 貰って何に使うんだよ?」


「再利用するためですよ。使えればの話ですが」

「別にかまわねぇが。どっかに捨てるのはやめろよ」

「言われなくても分かってますよ」


「ならいいが」


 ロレスさんは家の玄関の方に行く。先ずは両手で持っている、大きな岩を地面に置く。その後ジャンプして右足て大きな岩を踏んで砕いて石にする。砕かれた岩は石になって、それを拾って空間の中に入れる。


「石になったよな。まぁいいや」


 俺は周りにある大きな岩を砕いて、石にして空間にしまう。他の石も空間にしまって、不要なものは隅に一か所にまとめる。


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