338話 ボロボロ
北門に着いた。俺達はギルドカードを見せて中に入ってギルドに行く。ギルドに着いたら受付の所に行って依頼書を2枚出す。
「誠に申し訳ございません!! こちらのミスで依頼書を削除せずに、そのまま掲示板に貼ってました!」
受付の人が頭を下げる。
「あぁ、やっぱり。そうなると依頼内容は、オーククイーンの群れ討伐ですか?」
「はいその通りです・・・」
俺は空間からオーククイーンの王冠とオーク左耳を出して、カウンターの上に置く。
「これは!?」
受付の人は頭を上げて、王冠とオークの左耳を見て驚く。
「王冠と20個の左耳ですが」
「3人で討伐したんですか!?」
「そうですが」
実際は俺1人だが、黙っておこう。
「で、これで依頼は完了ですか?」
「あ、鑑定をするので。少々お待ちしてください!」
受付の人はもう1人呼んで、討伐証明を運ぶ。
「さて、どうやって暇をつぶすか」
「ねぇユウヒ君。オークの報酬っていくらだったの?」
「オーク20体討伐で、銀貨200枚」
「その依頼のランクは?」
「Cだが」
「・・・それ本当にCランクの討伐と報酬ですか?」
「・・・・・・言われてみれば可笑しい。普通にBはいくな」
「普通にギルド側のミスだね」
「大丈夫なのか? 実は何回こういう事があったとか、言わないよな」
「流石にないと思うけど」
「お待たせしました」
受付の人が戻ってきた。
「今回はこちらのミスで御三方に御迷惑をかけました。お詫びとして報酬を2倍にさせていただきます。誠に申し訳ございません!!」
受付の人は、また頭を下げる。
「そのことはもう気にしてないので。これから気を付けてください」
「はい。では、こちらが報酬になります」
カウンターには、金貨1枚と銀貨200枚が置かれる。俺は空間から銀貨が入った袋と金貨が入った袋を出して、それぞれ袋に入れて空間にしまう。
「では」
俺達は受付所から離れて、ギルドから出る。
「人が少なくて助かった・・・」
あのギルドに普通に人がいたら、騒ぎになっていた。
「そうだね。それで、もう帰るの?」
「帰るっと言うより、違う所に行く。ここでリゼットさんに会うのは非常に困る」
「そうですね。絶対に面倒を持ってきますね」
俺達は東門から出て、人目が付かない所に行く。
「何処に行く?」
「そうだな・・・。人族の領土でアリサが止めに行った所に行くか」
「それなら私が転移魔法を使いますね」
「バレない所に転移してくれよ」
「分かってますよ。ほら、早く抱き着いてください」
アリサは両手を広げて、いつでも抱きしめる準備は出来ます。っと言いたそうな顔をしてる。
「抱き着く? その必要はないだろ。転移石は少し離れていても、一緒に転移出来たし」
「転移魔法の場合は少し肌に触れてないと、置いていかれるよ」
「本当か? まぁそれなら」
俺はアリサの右肩に触れる。
「これでいいだろ」
「――――――ッチ」
舌打ちしたぞコイツ。
アリアナもアリサに触れる。アリサは転移魔法を使って転移する。
転移魔法でアリサがDMSを鎮圧した所に着く。
「着きましたよ。望みどおりに、人目がつかないところですよ」
「どうも」
俺は町がある方を見る。
「・・・アリサさん? 俺の両目にはお城が見えるのですが」
「そう言えば言ってませんでしたね。ここはライモンド王国ですよ」
「ライモンド王国? どっかで聞いたような・・・」
「前に準露出狂が嫁がれそうになったところだよ」
「あぁ思い出した。そう言えばそんなことあったな」
「そうだね。それより中に入ろ」
俺達は門の方に行く。門番にギルドカードを見せて中に入る。
「・・・こっちはあまり復旧は進んでないな」
「人手不足か技術不足かのどっちかじゃない?」
「多分、前者の方だと思いますが」
「人としてどうなのって思われるが、周りを見て回るか」
俺達は歩き出して城下町を見て回る。
「建物はボロボロだな」
「建物もそうだけど、道もボッコボコだよ」
「これは復旧に時間がかかりますね」
「確かに復旧に時間がかかるかもな。それと同時に財政がどうなるかだ」
「あぁそうだね。お金が足りなくなる可能性があるね」
「ここの王様? 女王様? が何とかやりくりしないと言えませんね」
それは財務や経理がやることじゃないか? 知らんけど。
「まぁ、私たちには関係ないことだけど」
アリアナの言う通り。俺達には関係ない。こっちが下手に手伝ったりすると、違う問題が出る可能性もある。ここはあえてなにもしない方がいいだろう。
「ギルドは無事のようですね」
「ギルドが無事なら、後で中に入るか」
俺達はギルドを通り越して、城下町を見る。




