35話 特に珍しい
ギルドに入り気配遮断魔法を解いてもらって、受付所に行って報告する。の前にだ。
「すみません。空間収納魔法って珍しいですか?」
「空間収納魔法ですか? 特に珍しいことはないですよ。私を含め大体の職員は持っているので、さほど珍しくないですね。珍しかったら今頃私はいませんよ。質問は以上ですか?」
「はい」
「では討伐部位と薬草の納品。依頼書とギルドカードの提示をお願いします」
ギルドカードは上着の内ポケットから出して、討伐部位が入った袋を2個と、薬草5枚を空間から出す。アリアナは依頼書とギルドカードを空間から出す。
やっぱりアリアナも持っていたか。
受付の人は、討伐部位が入った布2個と薬草5枚を持って奥に入っていった。
「普通なんだ。空間収納魔法が普通なんだ」
「意外だね。でもこれなら特に気にしなくていいね」
「ダメだったら他の方法で物を出したりしないと、いけなかったな」
アリアナと話していると奥から受付の人が来た。
「お待たせ致しました。討伐証明と薬草は特に間違えなかったので、依頼は達成になります」
カウンターに報酬が置かれる。報酬は銅貨24枚だった。このまま取ってもいいが、空間の中に入れたらすぐに上限になるので。大きめの麻布が売ってないか、受付の人に聞いてみる。
「すみません。大きめの麻布って売ってますか?」
「売っていますよ、1袋銅貨15枚で」
1袋銅貨15枚。高くはないけど、報酬の半分は持って行かれるな。まぁ銀貨1枚あるし、特に問題はないな。
「では2袋ください」
俺はポケットに手に入れて空間から、銀貨1枚をカウンターに置く。受付の人は銀貨1枚取って、計算した後に大きめの麻布とおつりの銅貨70枚が置かれる。俺は大きめの麻布を持って、そこに銅貨を入れてもう1袋を持って、空間の中にしまう。
「それと、最近この辺ってゴブリンが沢山出るんですか?」
「はい。最近はゴブリンが沢山出ますね。中には冒険者パーティみたいに、ゴブリンパーティが出てきてますし。宴みたいな事をして複数のゴブリンが集まている場所もありますね」
あ、それはもう会ったな。その報告はちょっと控えさせてもらうよ。言ったら何か色々ボロが出そうだからな。
「他にも剣を持ったゴブリンや、槍を持ったゴブリンなどが確認されています。それらのゴブリンは普通のゴブリンと違って、強い上に少し知恵が回ります。遭遇したらすぐに逃げてくださいね」
「はい」
もう遭遇したし、何ならもう殺したよ。そこらのゴブリンとあまり変わらなかったけどな。
「ここまでゴブリンが出てくるのって、ここでは普通の事ですか?」
「まさか。流石に沢山のゴブリンは出ませんよ。最近ですよ、ゴブリンたちの目撃情報が相次いでいるのは。ここまで出てくると異常な事ですよ。ユウヒ様たちも目撃したら、一度報告しに来てください」
「見かける事がありましたら、報告をしますね」




