333話 数少ない
「えっ。何でそのサキュバスがいるの?」
アリアナとアリサが戻ってきた
「私のジャガバターはっ!?」
「まだ1個あるから。リゼットさんがいるのは、さっきの大きな音を調べにここに来た」
俺はバターナイフでバターをすくう。蒸し器からジャガイモを取り出して、バターを塗る。
「あぁ~、やっぱり来ましたか」
こっちに来たアリサに渡す。
「あんな大きな音がしたら、誰だって調べに来るわよ」
「出来れば来てほしくなかったんだが・・・」
「いいじゃない。別に減るものでもないでしょ」
「確かに減らないけど・・・。でも、ここが俺達の居場所と分かったから。ちょくちょく来るだろ」
「そこまで嫌な顔する? ねぇ2人も何か言ってよ」
リゼットさんは2人を見る。2人俺と同じように嫌な顔をする。
「・・・ウソ。私ってそんなに歓迎されてない?」
「されてないな。大丈夫だ、マルティナ様とユニスさんも同じ扱いだ」
「あの2人も来るの?」
「あぁ来るね、面倒を持ってきてな。だからレベル1000以上になったら来て下さい。と言った」
「鬼ね・・・」
「そうか? これなら諦めがつくと思うが」
「確かに諦めがつくわね」
「そうだろ」
「ユウヒ君。アリサがおかわりをねだってるけど」
「おかわり? もうなしだ」
「ええぇぇぇぇぇ」
「そんなにジャガイモとバターを使ったら、なくなるだろ」
「・・・・・・すく出せるくせに」
「何か言ったか?」
「何も言ってませんよ~」
「仲いいわね~」
「まぁな。数少ない友達。いや、親友? 家族?」
「家族でいいじゃないですか?」
「私もいいとも思うけど」
「なら家族だな」
「そんなあっさり決めていいの?」
「俺達3人で決めたから。別に問題はないだろ」
「寧ろ異議があるなら。全力で殺しに行きますよ」
「ないない! 全くありません!」
「そこまで強く肯定しなくてもいいだろ」
「だって。まだ死にたくないし」
「そうか。話が変わるが。集落の復旧はどうなってるんだ?」
「殆ど終わってるわ。後は街に行って復旧を手伝うわ」
「1番早く終わったもんな。そうなると、まだ街とかは終わってないのか?」
「手伝いに行くの?」
「行ったところで何が出来る?」
「ユウヒたちなら。瓦礫の撤去くらいじゃない?」
「瓦礫の撤去なら腐るほど人がいるだろ」
「そうね。なら、家でも建てる?」
「そんな技術はない。何なら武器を作る技術もない」
「じゃあ誰がこの家を作ったのよ」
「あの家は貰い物だよ」
「あの家が貰い物? あんな家見たことないわ」
だろうな。
「それとあの結界もそうよ。誰が張ったのよ?」
「・・・・・・お、親」
「えっ、なに聞こえない」
「いや、何でもない。結界については知らん。気付いたら張ってあったからな」
「それ可笑しくない? だってユウヒが知らないなって」
「知らないものは知らないよ。鑑定したら、自分のものになってるし」
「ん~~~。まぁ本人が知らないなら。しょうがないわね」
すみません。本当は知ってます。バレると色々と面倒になるのです。
「あ、アリアナとアリサなら知ってるじゃないの?」
「知りませんよ」
「うん」
「2人も知らなの? この結界は大丈夫?」
「俺達には害がないから大丈夫だ」
「・・・そう」
そこまで心配することか? ・・・いやするか。知らない結界の中に入るのは、自殺行為と同じだよな。
「さて、私はそろそろ行くわ」
「お、そうか」
「なーんでそんなに嬉しそうにするのよ・・・」
「顔に出てたか? それはわるいな」
「いつもの事だからいいけど。流石に目上の人にやらないようにね」
「向こうがあまりにも、くだらないことをしてこなければ。こっちはずっと猫を被るよ」
「アンタらしいわね。じゃあね」
リゼットさんは飛んでどっか行く。
「よし、スキルのレベルを上げるか」
「飛ぶの?」
「いや果物の方だ」
「そっか」
俺達は表の方に移動する




