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330話 フェニックス


 10上旬。家に裏にある畑にニンジンの種を植える。植え終わったら野菜成長魔法を使う。


「しかしよくこれで野菜が成長できるな。普通は季節を見て栽培するはずだが、それを関係なく野菜を成長させるからすごいよな。しかも副作用ないときた」


 俺はニンジン引っこ抜いて葉を切って、土を落してから綺麗にして空間の中に入れる。全部収穫したら、俺は野菜の種創作でニンジンの種を作る。


「何してるんですか?」


 後ろからアリサの声が聞こえた。


「野菜を栽培してるんだ。そろそろ野菜がなくなるからな・・・」

「だから今日の朝ご飯は、野菜が少なかったですね」

「今から栽培しないと、今日の晩御飯は野菜抜きになってしまう」


「別になくてもいいのでは?」

「何だ? 野菜が嫌いなのか?」

「普通ですが」


「ならいいだろ」


 出来た種を土に植えていく。終わったら野菜成長魔法を使う。


「今ので野菜が成長するんですから、野菜を栽培している人が見たら驚きますよ」

「誰だって驚くだろ。この魔法があれば、食料不足にはならないだろ」

「食料不足になるんですか?」


「・・・・・・この大陸? は、食料不足にはならないだろうな」

「ユウヒさんがいた所では、食料不足になるのですか?」

「どうだろ。俺が生まれてから約17年間は、食料不足にはならなかったな」


「その言い方だと、いつかなるって聞こえるのですが」

「別にそう言ってるわけじゃないんだか」


 俺はニンジンを引っこ抜いて葉を切って、土を落して綺麗にしてから空間に入れる。


「引っこ抜きましたよ~」


 アリサがニンジンを収穫するのを手伝ってくれた。


「うん。土は付いてないし葉も斬ってある」


 俺は受け取ったニンジンを空間の中に入れる。


「次は何を育てるんですか?」

「次はトマトだな」


 空間からトマトの種が入った容器を取り出す。蓋を開けてトマトの種を土に植えて、野菜成長魔法を使う。


「よし。収穫だ」


 俺とアリサは手分けしてトマトを収穫する。


「なにやってるの~?」

「トマトの収穫ですよ~」

「私も手伝うよ~」


 アリアナが加わってトマトの収穫をする。




 トマト以外にキュウリやジャガイモ。キャベツに玉ねぎなどを栽培して収穫をした。


「これだけあれば、当分は栽培しなくてもいいだろ」

「野菜って、こんなに早く栽培できたっけ?」


 前々から見てるのに、今更言うのかそれ?


「普通は出来ませんよ。ユウヒさんが異常なだけですから」

「・・・自分でも異常って分かってるけど。何度も言われると、悲しくなるな」

「貶してるわけではないですよ」


「そうだよ」

「本当か? まぁいいや」


 俺は氷魔法と制御魔法で蒸し器を作る。


「アリサ。この鍋が乗っけられる焚火を作ってくれ」

「? いいですが、なにするんですか?」

「出来てからのお楽しみだ」


 アリサは焚火を作る。焚火が出来たらその上に蒸し器を置く。蒸し器の中に水を入れて水を沸かす。


「何やってるの?」

「さぁ?」


 水がお湯になって沸騰したら、小さい穴が開いたプレートを入れる。空間からジャガイモを3つ取り出して浄化魔法で綺麗にする。ジャガイモ3つにバツの切り込みを入れて、蒸し器の中に入れる。


「アリアナ。綺麗な布って持ってる? この蓋を包むくらいの大きさの」

「持ってるよ」


 アリアナは空間から布を取り出して、俺に渡してくる。それを受け取って蓋に巻きつけて蓋をする。


「後は中身を見ながら蒸せば出来るな」

「「?」」


 何が出来るか分からないようだな。


「出来る間何してるか」


 考えてると、一瞬暗くなる。急に暗くなったから驚いて、空を見ながら辺りを見る。


「何だあのデカい鳥は?」

「珍しいですね。フェニックスですよ」

「アレがフェニックスか・・・。綺麗な色だな~」


 そう言いながら見ていたら、フェニックスがこっちを向いた。


「何だ?」


 すると、フェニックスは口を開けて火を吹いてきた。火は結界に当たり俺達には被害が出なかった。


「アイツ、攻撃して来たぞ!?」


 俺は周りを見る。見ると気が燃えていた。


「先ずは消化活動だな」

「フェニックスは殺してくるね」


 アリアナは浮遊魔法で空に飛び、フェニックスの所に行く。俺とアリサは火を消しに行く。


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