327話 デスライオン
俺達は獣人族の領土の空に着く。
「こんな事でここに来るとはな」
「まぁしょうがないよね」
「アリアナは来たことあったんだな」
「うん。昔暇つぶしで散歩してたからね」
本の状態で散歩か。・・・何か奇妙だな。
「さて。まだ主が死んでないダンジョンは何処だ?」
俺は鷹の目を使って探してみるが、かなり広いため探しようがない。
「あ~、周りが砂漠しかないし。似たような景色しか見えない・・・」
「えっとね~。先ずは獣人王がいる所に行こっか」
「つまり城下町だな」
アリアナが転移魔法で城下町に行く。
「着いたよ」
「空中にいるってことは、本の状態でここを通ったのか」
「そうだよ。・・・よし、北西に行こう」
俺達は北西に向かう。
「下を見ると、冒険者や騎士団が移動してるな。こんな暑い中よく動ける」
「ここの人達は暑さになれてるから、この程度の暑さなら大丈夫よ。問題は夜だよ。夜になると一気に寒くなるから、防寒具を持ってないと凍えて死ぬからね」
「そこまでか?」
「うん」
まぁ、俺より詳しいと思うから。そうなんだろう。
「今は主を殺す事を考えようか」
「そうだな」
そう思ったら。移動中にワームが出てきた。
「デザートワームか」
「邪魔」
アリアナは風魔法でデザートワームを殺す。
「瞬殺だな」
「一応回収はするね」
アリアナは、死んだデザートワームに触れて空間に入れる。
「俺もアレが出来ることを忘れていた」
アリアナが戻て来て、移動を再開する。
北西に進んでいると、1つ目のダンジョンを見つける。
「大分弱っているけど。ここの主はライオンか?」
「正確にはデスライオンだね。見ての通り雑魚だね」
「雑魚扱い・・・。まぁ雑魚か」
弓を構えて弦引き、周りにいる魔物に向けて放つ。
「この辺にアリサはいないね」
「別の所だろ。実はここが最後だったりして」
「――――――そうですよ」
後ろからアリサの声が聞こえた。
「いつからいたの?」
「今さっきですよ。それよりお腹がすきました」
「そうだな。朝から何も食べてないな」
「そろそろ夜だけど」
「時間がかかったな」
俺は矢を放つのをやめて、空間から苺を出す。
「とりあえず、苺で我慢してくれ。ヘタは捨てないで燃やしてくれ」
俺は2人に苺を3つづつ渡す。
「・・・少なくない?」
「そうですよ」
「いま手が離せないんだよ」
「・・・じゃあ終わらせようか」
「そうですね」
「お前らまさか」
2人はデスライオンに行く。そのままデスライオンを殺しに行こうとすると。
「あっ、誰かが殺した」
見た感じ冒険者が殺したようだ。2人がこっちに戻って来る。
「私たちが殺す前に、殺されてしまいましたが。これでご飯が食べられますよね」
「そうだな」
「私たちが行った意味とは?」
「それは考えるな」
「じゃあ帰りますか」
俺は転移魔法で家の前に転移する。
次の日。各地でダンジョンモンスタースタンピードは完全に鎮まり、今後復旧活動が始まる。今回の事で甚大な被害が出ると思われたが、想定していた被害が少なかった。被害が少ない理由を考える人はほぼいなかったが、被害が少ない理由を調べるものは多少いた。ある冒険者パーティは空から矢が降って証言や、突然空から女性が来てダンジョンモンスタースタンピードの主を倒したとの話が出た。ただ顔が全く分からなかった事と、何処の種族なのかも分からなかった。国の代表たちはこのことを伏せて、冒険者と騎士団及び部族によって。ダンジョンモンスタースタンピードは防げたと国民に発表した。
「と言いう話があるが。貴様らは知っているか?」
「いいえ全く」
外に出たら結界の外に、マルティナ様とユニスさんがいた。とりあえず結界の中に入れて、家に上がらせてリビングにある椅子に座ってもらってる。
「で、話はそれだけですか?」
「いえ。空からの矢が降ってきた。突然空から女性が来たってところですが。これらはユウヒ殿たちではないかと、思いまして」
何でそうなる? 俺達はそこまでお前らに実力を見せたか?
「仮に合っているなら。ユウヒたちを連れて帰る必要がある」
「そうですか。でも違いますよ、修羅のダンジョンで手一杯だったので」
「む。そこまで時間がかかっていたのか」
「かかってましたよ。話は終わりですか?」
「あぁ、時間を取らせてすまなかった」
マルティナ様とユニスさんが立ち上がり、リビングから出て玄関から出ていく。
「帰ったな。よし、練習しようとしたが。二度寝する」
「珍しいね。ユウヒ君が二度寝するなんて」
「たまには二度寝したいと思ってな」
「そうですか。ではおやすいなさい」
「おやすみ」
俺はリビングから出て、2階に上がって自分の部屋に入る。




