324話 意外と
帝国の北門付近に着く。
「人族の領土にあるダンジョンって、いくつあるんだ?」
「全部で3つだね」
「3つ、か。なら1人一か所だな」
「じゃあ私は、1番遠いセバーニャに行ってきます」
アリサは浮遊魔法で飛んで行く。
「なら私はプトレに行くね」
アリアナも浮遊魔法で飛んで行く。
「俺はアルテモか」
行く前に空間からフード付きマントを出して、マントを羽織ってフードを被る。風魔法で体を風で纏い、アルテモ町に行く。
煙が出てるな。全滅してなければいいが。
俺は少し急いでアルテモ町に行く。門付近で止まり、鷹の目を使う。
お、意外と大丈夫そうだな。冒険者以外にも騎士団も動いているし、マルティナ様もいる。――――――マルティナ様?
ちゃんとした鎧を着ているマルティナ様がいる。どうやらミノタウロスと戦っているみたいだ。ミノタウロスが主でいいのかな。
「俺、いらない気かするな。まぁ他の魔物でも殺すか」
鷹の目を解除して、俺は氷魔法で弓を作り。マルティナ様が戦っている所に行く。
この辺りだな。あ、サリィさんにくっついていた5人がいる。まだ冒険者だったのか。他は・・・。そう言えば冒険者の知り合いって、あまりいなかったな。
弓を構えて弦を引き放つ。周りにいる魔物を一掃する。
「うおぉ!? 空から矢が降ってきたっ!?」
「こ、こっちにも降ってきてるよ!」
「こっちもです!」
「どうなっているんだっ!?」
「・・・分からない」
まぁこれでいいか。さて、マルティナ様がいるなら。ユニスさんもいるはずだが・・・。いた。劣勢か?
ユニスさんの方が劣勢かと思われたが、槍で一掃する。
槍と言うより、ハルバードか? 知らんけど。さて、マルティナ様の方はどうだ?
俺はマルティナ様の方を見る。こっちは素人でも分かる。マルティナ様の方が劣勢だ。
援護なしでよく戦える。腕と足に矢を当てるか。
弓を構えて弦を引いて放つ。矢はミノタウロスの左腕と右足に貫通する。
「む? 誰の援護か分からぬが、助かる!」
ミノタウロスに隙が出来る。、マルティナ様は大剣でミノタウロスの右腕を斬る。
「ブモッ!?」
「終わりだっ!!」
斜め右上に斬り、ミノタウロスは死ぬ。
「レベル差があるのによく戦える。やっぱり戦闘経験の差か~。俺の場合はズルでレベルだけ上がってるからな~」
これでも少しは戦闘経験を積んできたけど。
「(あっ、ユウヒさん。いまいいでしょうか?)」
アリサが念話で話しかけてきた。
「(どうした?)」
「(私の方は終わったので、獣人族の領土に行っています)」
「(獣人族の領土? 何でそこに行くんだ?)」
「(獣人族の領土には、ダンジョンが沢山あるので。先にそっちに行こうと思ったのです)」
「(獣人族の領土の名物はダンジョンなのか?)」
「(そうですよ)」
「(あっそう。分かった、俺は魔族の領土に行く)」
「(そっちも大変ですよ。魔王がいる街にはダンジョンが3つもあるので)」
「(嘘だろ・・・。それでも行くか)」
「(気を付けてください)」
「(そっちもな)」
アリサとの念話を終わらせる。俺はアリアナに念話で話しかける。
「(アリアナ。今大丈夫か?)」
「(大丈夫~)」
「(そうか。俺の方はほぼ終わったから、魔族の領土に行く。アリサは獣人族の領土に行くらしいが。アリアナはどうする?)」
「(私はエルフ族の領土に行ってくるよ。あそこは1つしかないからね)」
「(分かった。気を付けろよ)」
「(ユウヒ君もね)」
アリアナとの念話を終わらせる。
「さて、ダンジョンから魔物は出てないから。これで終わりだな」
俺は空間から転移石を出して、魔王城がある街の門付近に転移する。




