317話 荒れ地何てあるのかよ
「戻ったよ~」
「も、戻り・・・。ま、ました・・・」
「・・・・・・」
「ありゃ、ユウヒ君また集中してる」
「そ、そうですか」
アリサは空間からエリクサーを取り出して、エリクサーを体にかけてる。
「一先ず、ユウヒさんの隣に座りますか」
「そうだね」
私とアリサは左右に分かれて、それぞれ椅子に座る。
「今やっているのは、矢が出る迷路ですか」
「棒を平べったくすると、すぐに突破できるね」
――――――ガチャ。
「よし、これで終わりっと」
構造理解を使うのをやめて、鉄の棒を元に戻して鍵穴から抜く。俺はボックスの蓋を閉める。
「あれ? いつからいた?」
「今さっきだよ」
「そうか。で、どっちが勝った?」
「私だよ!」
「不意打ちを食らって、そのままたこ殴りにされました・・・」
「ひでぇ・・・」
「ユウヒ君の方は?」
「とりあえず、ここにあるものはほぼ終わったかな。後は同じものを何度もやる」
「意外と早く終わってますね」
「ユウヒ君のステイタスのスキルの所に、集中があるから。それで早く終わってると思うよ」
「それなら早く終わりますね」
「いつの間にかスキルが増えていたのか」
「まだやるの?」
「もう少し休憩するよ」
俺は立ち上がりストレッチをする。
「思ったのだが。2人は何処で喧嘩してるんだ?」
「神界の荒れ地」
「神界に荒れ地何てあるのかよ」
「荒れ地にしたのは、破壊の女神ですが」
その女神は何を考えてるんだ? 破壊しか考えてないな。
「喧嘩するのはいいが。メアリーに怒られないのか?」
「怒られないよ」
「逆にメアリー様に。ここで喧嘩しなさいと。言われましたよ」
「メアリーさんが勧めてるなら、問題はないな」
「そうですよ。メアリー様に怒られたくないので」
怒らせると、消去されそうだな。
俺は椅子に座る。
「再開するか」
両手でボックスを持って違うところに置いて、違うボックスをこっちに引き寄せる。
「これって、回すやつの違うボックス?」
「鍵穴の中の構造を見ないと分からないな」
俺は構造理解を使って、鍵穴の中の構造を見る。
「前と違う構造だな」
俺左のダイヤルを左手で掴んで、右手で丸い鉄の細い棒を持って鍵穴に通す。
「・・・・・・」
「あ、また集中してる」
「この状態になると話しかけても聞こえませんね」
「そうだね」
するとアリサが恐る恐る左指で、ユウヒ君のほっぺを触ろうとする。
「何してるの?」
「この状態たいなら、触っても何も言わないと思って」
アリサの左指がユウヒ君のほっぺに触れる。
「・・・・・・」
「無反応だね」
「これは触り放題ですね」
アリサは左指で触るだけではなく、少しつねったりする。
「うわぁー、アリサの顔がだらしない。私の時もいつもこうなのか?」
「「・・・・・」」
「あっ、2人して反応がなくなってる。私も触ろっと」
私は右指でユウヒ君のほっぺを触る。
「・・・アリサが言っていた意味が分かったかも」
私は夢中になりユウヒ君のほっぺを触り続ける。
「練習はじゅん―――何をしているのかね?」
部屋に入った途端に、アリアナとアリサがユウヒの頬に触っていた。
「あ、ミヤが来た」
「何ってユウヒさんのほっぺを触っているだけですよ」
「本人は嫌がってないのかい?」
「ユウヒさんはボックスの解除に専念してるので、ほっぺを触れても反応はしませんよ」
「多分だけど。顔を極端に動かさなかったり、両腕を動かさなければ。怒らないよ」
「・・・まぁ本人がそれで良いなら、良いだろう」
――――――ガチャ。
俺は鉄の棒を一気に縮めて。出入口が近くなったら引っこ抜く。少し開いたボックスを閉める。
「つっかれたー」
「お疲れ~」
「お疲れ様です」
「お疲れ」
「あっミヤさん。この鉄の棒ってもらっていいか?」
「構わないよ。何なら、他の棒も持って行っても構わない」
「ならお言葉に甘えて」
俺は銅や銀などの棒を分裂させて、分裂したものを全部空間の中に入れる。
「じゃあ俺達は帰る」
「待ってくれ。させて晩御飯は食べていってくれ。メイドたちが作っていたからな」
「なら、食べたから帰る」
俺達は立ち上がり、ミヤさんについて行ってリビングに行く。リビングで晩御飯を食べて、食べ終わったら帰る準備をする。
「じゃあ帰る。また練習したくなったら、コールで連絡するよ」
「連絡はいつもで。何らなら雑談でも構わないよ」
「何か必要な情報があったらな。じゃ」
「―――あぁそうだ。アリアナとアリサに聞きたことがあった」
「「?」」
「2人は転移魔法を使えるのかい?」
「「!」」
2人は俺と同じ反応して、身構える。
「身構えなくていいぞ。ミヤさんが地上にいたときは、普通にあった魔法だから」
「あっそうでした」
「転移魔法なら私を含めて、3人使えるよ」
「何だ、ユウヒも使えるじゃないか。転移魔法は失われてるのは、嘘じゃないのかい?」
「俺はちょっと複雑な事情があって、転移魔法が使えるが・・・。アリアナとアリサは、まぁ長生きしてるか」
長生きってレベルじゃないが。
「・・・・・・言いたいことがあるが、まぁいいだろう」
「じゃあ今度こそ帰るぞ」
「あぁまた」
俺は転移魔法で家の前に転移する。




