表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
327/500

313話 メガネ


 練習を始めてから、8時間が経つ。


「練習は順調かね?」


 わたしは練習用ボックスがある部屋に入りながら言う。


「順調だけど。ユウヒ君がずっと同じボックスをやってるね」

「しかも話しかけても反応しません」

「なるほど。それだけ集中しているわけだ」


 わたしは胸ポケットにあるメガネを取ってメガネをかける。


「ユウヒさんが練習してるボックスは、左に回すようなものが付いてるボックスで練習してますね」

「面倒なものを手お付けたみたいだな」

「そんなに面倒なの?」


「面倒だとも。なにせその回すものを回しながら、棒を通さないといけないからね」

「それだけで面倒なの?」

「面倒ですよ。ユウヒさんが練習で使ってる、ボックスの鍵穴の構造を見てください」


「複雑の道になってるけど、急に鉄の棒が平べったくなってるけど。何で?」

「その場所は、回して道を作る所なんですが。回すと全ての道がバラバラになっていて、平べったくなってるところもあれば、普通に丸い棒のままになってますよ。―――例えば、こことここです」

「あ、本当だ。つまり、途中で平べったくしないと先に進めないんだ」


「そうです。このボックスの面倒なところです」


 ――――――ガチャ。


「開いたようだね」


 俺は鉄の棒を平べったくして、一気に縮める。出入口が近くなったら引っこ抜く。


「つ、疲れた・・・」


 汗が一気に出る。俺は浄化魔法で服と体を綺麗にする。


「お疲れ、ユウヒ君」

「お疲れ様です」

「お疲れ」


「ミヤさん。いつからいたんですか?」

「さっきだ。キミたちの様子を見に来たのだが。キミだけまだやっていたから、見学させてもらったよ」

「ミヤさんも構造理解を持っているですか?」


「いや、持っていないが。このメガネに構造理解が付与されている。このメガネをかければ、構造理解が常に構造理解が使えるようになる」

「便利だな~」


 しかしこのボックス。左側に金庫のダイヤル式が付いてるとはな。おかげで凄く難しかった。ダイヤルを回すと上下する道が全部上下するから、こっちは棒を平べったくしたり丸くしたりと。とにかく大変だった。


「で、キミたちはこれから休憩かね?」

「休憩しなと倒れる気がする・・・」

「なら丁度いい。今から晩御飯にするが、食べるかね?」


「もうそんな時間か。どうする?」

「いいじゃないですか? たまには他の人の料理を食べるのは」

「私もいいと思うよ」


「なら、ご馳走になるか。ところで、食材はあるのか?」

「あるとも。何週間前に古いギルドカードが見つかってね。それを持って人族の方の門番に見せたのだが・・・」

「騒ぎになったのか?」


「そうだ。わたしはただ、近くの町に行って買い物をしようとしただけなのに。何故かラストタウンの領主に会う羽目になった。その領主はわたしに対して。専属の研究者になって欲しいと言って来た」


 大方、ソニアを自慢でもしただろう。


「断ったのか?」

「勿論。わたしは買い物をしにきただけで、貴族に研究者として士官しに行ったわけではないからね。それでも引き止めてくるもんだから、ソニヤに命令して痛い目に遭わせてきた」

「それやっちゃ駄目だろ。指名手配されるぞ」


「? これは正当防衛だから、向こうは文句は言えない」

「そうだけど・・・。で、買い物は出来たのか?」

「出来たとも。ついにでにギルドカードを新しくしてきた」


 ミヤさんは内ポケットから、ギルドカードを見せてくる。


「最低ランクだな」

「あくまでこのカードは町や国の出入りするためのものだ。わたしは冒険何かはしないよ。話が長くなったな。晩御飯を食べよう」


 ミヤさんはギルドカードをしまいながらそう言う。俺達は立ち上がり、ミヤさんについて行く。




 リビングに着いた。晩御飯は出来ていて、俺達は椅子に座る。


「「「いただきます」」」

「「「?」」」


 氷魔法で箸を作り、先ずは肉を掴んで食べる。


「まぁ塩と胡椒だよな」

「そうだね」

「味のついた肉の方が・・・」


「キミたちは今までどんな食べ物を食べていたんだい?」

「肉に味が付いた食べ物だな。正直、調味料の問題な」

「塩と胡椒以外に、使う調味料があると?」


「あるよ。だけど、その元となるものが合えば作れるな。ほぼ再現できないけど」

「作れないのか・・・」


 だって、1からタレとか作った事ないし。作れたとしても、この世界に材料があるか分からいし。


「・・・・・・米がないですね」

「何あたり前の事を言ってるの?」

「こめ?」


「アリサ。あまり言わなくていい事を言うな」

「はぁ~い」


 アリサはご飯を食べるのを再開する。


「ユウヒは随分と、わたしが知らい事を知っているようだね」

「気のせいだ」

「・・・今はそう言う事にしておこう」


 俺達は晩御飯を食べる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ