306話 悪徳奴隷商人
修羅のダンジョンから戻って、2週間後。帝国のギルド前に到着。
「あの洞窟にワイバーンが住み着いてる、何てことはないと思うが。一応確認するか」
「ワイバーン以外住み着いていたらどうするの?」
「他の奴らに任せる。ドラゴンだったら話は別だが」
俺達はギルドに入る。先ずは掲示板を見る。
「――――――まだあるのか・・・。早く諦めてほしいものだな」
「無理じゃあない? あんだけ力の差を見せつけてるし」
「その実力者が冒険者ギルドに加入しているだけで、クランに入ってなければ騎士でもない。そんな人を放っておくわないですよ」
「顔を隠しておいて正解だったな・・・」
他にないか見てみる。
「ん? 注意人物。ボロロフっと言う奴隷商人に注意、見つけら捕縛せよ。注意してるのか逮捕に協力してほしいのか。どっちかにしてほしいな」
「これって、悪徳奴隷商人のことだよね?」
「そうですね。見つけたら、捕まえますか?」
「そうだな。冒険者ギルドにもこれが来てるってことはそうなんだろう。でも、顔が分からないのにどうやって捕まえるんだ?」
「鑑定するか、人から聞くしかないね」
「それしかないよな。まぁ見つけたら捕まえるか」
掲示板を見るのをやめて、受付に行く。
「すみません。ワイバーンによる指名依頼は来てませんか?」
いつもの受付の人に聞く。
「いえ、まだ来てませんが」
「そうですが。それでは」
「待ってください。先日は申し訳ございませんでした」
受付の人が立って、謝罪してくる。
「・・・? 貴方は私に対して、何かしましたか?」
「えっ、先日、私のせいで冒険者同士の喧嘩に巻き込んで・・・」
「冒険者同士? ・・・・・・あぁ! あの時ですか。もう怒ってないので気にしないでください」
っと言うより、普通に忘れてる。
「そ、そうですか」
「それでは」
俺達はギルドにから出ようとする。
「「あ」」
ギルドから出ようとしたら、丁度サリィさんとディアンナさんが入ってきた。
「久しぶり、生きてた?」
「それは俺の台詞だが。よく生きていたな」
「アハハ・・・。エリクサーがなかったら死んでいたよ」
「アイスプリンセスがいなかったら、ボクたちはまだ戦えたよ」
「あぁ、戦ったんだ。俺は殺したけど」
「アタシとディアンナでもダメだったのに、ユウヒは勝ったんだ・・・」
「戦ったのは初めてじゃないからな。っとここで引き止めるのは悪いな。じゃあな」
「またね」
「今度勝負しようね~~」
サリィさんは自殺願望でもあるのか?
そう思いながら、俺達は北門に行く。
「何で北門の方に行く?」
「今日は魔王城? 魔王がいる街に行こうと思ってな」
「遂に行くんですか。ついでに魔王を殺しますか?」
「何も理由もないの、殺すとか酷くない?」
「そうですか?」
「そうだよ」
俺達は北門か出て、左側の森に入って行く。
「じゃあ転移魔法で、魔族側の国境門辺りでいいかな」
「人目が付かない所で転移してね」
「言われなくても」
俺は転移魔法を使うとするが。
「た、助けてください!!」
誰かが助けを求めてきた。俺は転移魔法を使うのをやめる。
「お願いします! 助けてください!」
ボロボロの服を着た女性がこっちにくる。
「えっと、何がありました?」
「自分は罪を何も起こしていません! だから、だから助けてください!」
全く意味が分からない。もうちょっと要領を得るような話をしてほしい。
「ここにいましたか」
奥からまた女性が来た。
「いやー、すみません。ウチの奴隷が勝手に逃げ出しちゃって」
「奴隷? この人が?」
「はい。借金の返済が出くなく、やむを得ず彼女は奴隷になりました」
「違います! 自分は借金などしてません!」
「黙りなさい。すみません、彼女はまだ現実を受け入れらなくて」
「そ、そうですか。失礼ですが、貴方は奴隷商人ですか?」
「はい、しがない奴隷商人です」
この人が奴隷商人か。ちょっと鑑定。
〈名前〉 ボロロフ
〈種族〉 人族
〈年齢〉 34歳
〈性別〉 女性
〈状態〉 普通
〈レベル〉8
〈体力〉 31/31
〈魔力〉 44/44
〈攻撃力〉19
〈防御力〉18
〈魔攻〉 20
〈魔坊〉 19
〈俊敏〉 17
〈運〉 10
〈スキル〉
火魔法1/10 交渉術8/10 魔法操作1/10
〈固有スキル〉
なし
〈加護〉
なし
コイツだ。コイツが悪徳奴隷商人だ。
「すみませんが、その奴隷をこちらに渡してください」
「えっ、はい」
「えっ!?」
俺は普通に奴隷を引き渡す。
ってか馬鹿か! なに俺は普通に引き渡してるんだ?
「ではこれで」
「――――――待ってください」
「? 何でしょうか?」
犯人は確定だが、どうやって捕まえるか? ちょっと聞いてみるか。
「最近、悪徳奴隷商人がいると聞いたのですが」
「あぁ、確かボロロフでしたっけ。迷惑な話ですよ。私たちちゃんとした奴隷商人とっては、いい迷惑な話ですよ。早く捕まりませんかね」
「そうですよね。――――――では、今から捕まえますね」
「はい? ッガ!!」
俺はすぐにボロロフの背後に回って、手加減して首筋を殴る。
「なぜ・・・ばれ・・・た・・・?」
「おっと」
ボロロフは倒れるが、奴隷は受け止める。そしてすぐに地面に立たせえる。
「よし、これで捕まえることは出来たな」
「あ、あの・・・」
「はい何でしょうか?」
「ありがとうございます!」
奴隷の人は礼を言ってくる。
「礼は言わないでください。私は普通に貴方を引き渡してしまったので」
「それでも言わせてください。貴方様のおかげで、自分は奴隷から解放されました」
「そうですか」
「おーいユウヒくーん! 何台も馬車が見つかったよー!」
「少し手伝ってくださいーーい!」
「そんなにあるのかよ」
俺はボロロフを肩に担いで、アリアナ達の方に行く。
「あの自分は?」
「あ、そうですね・・・・・・。悪いですが手伝ってください」
「はい!」
元奴隷と一緒にアリアナ達の方に行く。




