305話 スライムエンペラー
火魔法で2本の斧を作る。前にいる魔物の方に走って行く。
「狼男と狼女か!」
火の斧で片っ端から殺していく。たまにナイフで防ごうとするが、俺は魔攻が高いためナイフごと斬る。ただ数が多いため、左右後ろから攻撃を仕掛けてくる。その攻撃を気配察知で避ける。
「ふんっ!」
2本の斧を投げて、火魔法で薙刀を作る。薙刀で縦斬り横斬りして、狼男と狼女を殺していく。
「!」
周りの狼男と狼女を殺し終わったと思ったら、次は上から矢が降って来る。その矢を薙刀で斬り落とす。が、それに限界があるため。斬り落とすのをやめて避ける専念する。
「止まった? なら今だっ!」
薙刀から弓に変えて、弦を引いて矢を拡散するイメージで放つ。放った瞬間に矢が拡散して、狼男と狼女に当たっていく。プラスして、体のどっかに刺さればそこから燃えていく。
「あれって本当に弓ですか?」
「前も見たよね?」
「見てましたよ。でも、可笑しいですよね。あんな風に普通は放てませんよね?」
「普通はね。まぁユウヒ君は異世界人だから」
「・・・そうですね。ところで、あれ以外も他のやり方ってあるんですか?」
「あるよ、1年前に――――――丁度ユウヒ君の後ろに魔物がいるから。その魔物に向けて受かってみるね」
私は弓と矢を出して、空に向けて放つ。そこから何本の矢を出して、何体もいる魔物に降り注ぐ。
「? 何ですか?」
「見ればわかるよ」
――――――よし、弓を使う狼男と狼女は消えたな。次は後ろにいる奴らを・・・。
すると、後ろから爆発音が聞こえた。
「何だ!?」
俺は後ろを見ると、魔物がいるであろうところが。焼け野原になっていた。
「何があったっ!?」
「これ、アリアナの仕業ですよ」
アリアナとアリサがこっちに来ていた。
「いや~~~、加減をしてけど。あそこまで威力が出ると持ってなかったよ~~~」
「加減してあの威力? あ! よく見たら地面がボコボコになってる!!」
「ユウヒ君が言っていたのって、こういう事でしょ」
「確かに矢が何かに当たると爆発するが、ここまで威力はでないだろ! せめて1人殺せるかのレベルだよ!」
「そうなの? でも、これくらいと大群系に効かないよ」
「そうだけど・・・。そうだけど・・・!」
いくら何でも威力があり過ぎる。普通に攻撃をしていたらどうなってるんだよ・・・。
「えっと、ユウヒさんの考えでは。ここまで威力が出ないと思ってたのですが?」
「思ってた。今考えると、レベルが上がれば威力とかも上がるな。これは封印レベルだな」
「ユウヒ君が使わなくても、私は使うけど」
「やめてくれ。地形が変わる」
「・・・とりあえず、落ちてるのを回収しますか」
アリサにそう言われ、俺達はドロップアイテムを回収する。
ドロップアイテムを回収が終わったら、強制遭遇を使おうとする。
「ねぇユウヒ君。今日はもういいじゃない?」
「? 何でだ? まだ使ってない武器があるんだが」
「地下5階層に行く階段に人がいるんですよ」
「人が? ・・・もしかして」
鷹の目を使って、地下5階層に行く階段を見る。(極は省略)
「やっぱりリゼットさんか。その他にも人がいるけど」
「多分、精鋭部隊なんじゃないですか?」
「精鋭部隊?」
俺はリゼットさんの後ろにいる、人達のステイタスを鑑定する。
「あぁ~本当だ。皆レベル1500を超えてるな」
「でも、雑魚部隊だね。せめて10000は欲しいね」
「・・・それって、人間には不可能に近いのだが」
「まぁそうだね。よくてハイエルフか魔族のディアボロスかな」
「それはここでレベルを上げる前提の話か?」
「うん」
じゃあ、ほとんどの種族はそこまでレベルが上がらないのか。
「こっちに来る前に帰るか」
「そうだね」
「そうですね」
一応空間から転移石を出して、転移石を使って帰ろうとするが。
「ちょぉぉぉぉぉぉっとまっっったぁぁぁぁぁ!」
リゼットさんがこっちに走って来る。
「はぁ・・・、帰れないな」
「そうですね。このまま転移したら、家に連れて帰ってしまいますね」
「はぁ・・・はぁ・・・。ぐ、偶然ね!」
全力疾走してこっちに来るのはいいが、せめて息が整ってから言ってほしい。
俺は軽めにビンタする。
「――――――痛くない!?」
「痛い方がよかったか?」
「全っっっ然! 叩くならこれくらいにして!」
あれ? もう諦めてきたか?
「で、なに?」
リゼットさんは息を整える
「情報が欲しいの。地下10階層の主の情報が」
「あぁ、階層主は15階層にいるけど。そこから10づつで35、45、55って感じで」
「そうなの? じゃあ15階層の主は?」
「・・・何だっけ?」
俺はアリアナに聞く。
「スライムエンペラーだよ。ユウヒ君は凍らせて殺したから、ほとんど記憶にないでしょ」
「確かにないな。だけど、レベルはちょっと覚えてるな」
「いくつ?」
「軽く4000は越えてるな」
「4、4000ね」
リゼットさんは顔を青くする。
「あ、もしかしたら。主が変わってる事もあるな」
「それは大丈夫だよ。私が行った時と変わってないから」
「そうなんだ」
「情報、ありがとね。報酬だけど・・・」
「いらないから、帰らせてくれ」
「・・・そ、そう。じゃあまたね」
リゼットさんは仲間の方に行く。
「よし帰るか」
左手にずっと持っていた転移石で、家の前に転移する。




