304話 巨人
メアリーさんはが帰って3日後。
・・・・・・アリサよ、お前は人の右手で何をしている?
起きようとしたら、アリサが俺の右腕を布団から出して。右手をアリサの頬に当ててスリスリしてる。
うわぁー・・・。アリサの顔がデレデレになってる。これだけでアリサは喜ぶなら、いくらでもやるが。・・・両手でやってみるか。
体を右に動かして、左腕を動かして左手をアリサの頬に触れる。
「???」
アリサはよく分かっていない。俺は両手でアリサの頬をいじる。
柔らかい、アリサの頬も柔らかい。ずっと触っていたいけど、朝ご飯を作りたいから早く気付いてほしい。
アリサの顔は、完全にデレデレしてる。
「・・・・・・――――――ッハ!」
アリサは気付いたらしく、俺はアリサの頬を触っている両手をどける。
「いいいいいいいつから起きてましたっ!?」
顔を赤くして、少し下がりながらそう言う。
「俺の右手をアリサの頬に当ててスリスリ、してる所からだ」
「あぁそこからですか。それならいいです」
「いいのかよ。・・・・・・他に何していた?」
「大丈夫ですよ。最後までやってませんので」
「まぁそれならいいか。いや、よくないけど」
「私はアリアナを起こしてきます」
アリサは俺の部屋から出ていく。
「起きるか」
起きて身支度を済まして、部屋から出て台所に行く。
朝ご飯を食べ終わった後は、修羅のダンジョン地下5階層の休憩所に転移する。そこから地下6階層に行く。
「雪の草原ときたか」
雪は降ってないが雪が積もっている。
「どうする、帰る?」
「いや、このままレベルを上げるよ。足場が悪い状態で戦うのも、いい経験になると思うし」
ベルトに通してる2本のレイピアを抜く。空間からヴェールを取り出して、頭に着ける。
「いってくる」
「「いってらっしゃ~い」」
俺は少し先に進み、丁度いい所で強制遭遇を使う。
「きたっ!」
前からウルフが5匹くる。レイピアに火属性を付与して斬撃を飛ばす。斬撃は5匹のウルフに当たる。
「あ、少し雪が溶けてる。当たり前か」
右から襲ってくるゾンビの顔に右ひじで殴る。殴った後はレイピアで真っ二つにする。
「ウルフの次はゾンビか。何か雪っぽい色しているが」
ゾンビがこっちに来る前に、俺の方から出向いて。レイピアでゾンビを斬っていく。
「ユウヒさん、笑ってません?」
「そう? あまり表情が変わってないよ」
「私の気のせいですか」
ゾンビがいなくなる。また強制遭遇を使う。
「今度は巨人か・・・」
前には巨人がいるが、その前にゴブリンやホーンラビット。ビックアントにカマキリがいる。
「嫌な組み合わせだな」
レイピアを鞘に戻して、火魔法で弓を作って弦を引いて矢を飛ばす。飛ばした矢は次々と魔物に当たっていく。しかし、ビックアントやカマキリは頭をなくなってもこっちに来る。
「流石虫だな。頭がなくても動けるのかよ」
矢を飛ばし、今度は貫通させないで残してそのまま燃やす。矢はビックアントやカマキリに当たり、燃えて消えていく。
「おっ、動き出したな」
巨人が動き出す。最低でも10Mくらはあるが、やはり普通の人間より動きは遅い。俺は弓を消して巨人の所に走って行く。巨人は左腕を動かす。
「殴るつもりか!」
巨人はタイミングを見て、左拳で殴りかかる。俺はそれをジャンプで避けて、巨人の左腕に着地する。着地した後は靴の裏に氷魔法で棘を作り、巨人の首の所まで走って行く。
「初めてやったけど、意外と何とかなってる!」
「!!」
巨人の右手がパーの状態で襲ってくる。俺は火魔法で巨人の首を斬れる大きい剣を作る。
「おっっっっっもっ!? 魔法で作ってるんだから、軽くないのかよ!! そして持つところも太くなってる!?」
俺は両手で大きい剣を振り下ろす。
「ぅおりゃああああああああああ!!」
「!!」
巨人の右手は斬れたが、右腕まで完全に斬れたわけじゃない。巨人は右手をさえるため左手を動かす。
「ちょ、動くなよ! これはもう飛んだ方がいいか!!」
火の剣を普通のサイズにして、ジャンプして風魔法で体を纏う。そのまま巨人の首の方まで行く。
「これなら斬れるな」
「!!??」
巨人は自分の首元に俺がいる事に気付く。火の剣を左に構えてもう一度大きくする、両手で構えて勢いよく右回転して巨人の首を斬る。巨人の頭をどっかに飛んで、巨人の体はそのまま立ったまま消えていく。
「終わりっと!」
そのまま下に下りる。
「・・・そんなに戦ってないのに疲れた」
一先ず落ちているドロップアイテムを拾ってから、強制遭遇を使う。




