303話 ドラゴンステーキ
8月31日の朝。外で氷魔法でテーブルと椅子を作る。テーブルの上にプランターを置いて、球体を全部起動させてから椅子に座る。そして、テーブルの上にある食べ物が盛った皿を置く。
「これ何ですか?」
アリサ食べ物に指を指す。
「これはポテトチップスだ。ジャガイモのを薄く切って、油で揚げた食べ物でだ。味は塩で味付けをしている」
それを聞いたアリサは、ポテトチップスを掴んで食べる。
「サクサクしてて塩が効いてますね。これは止まりません」
アリサはポテトチップスを、掴んでは食べ掴んでは食べを繰り返す。
「ねぇ、食べ過ぎだよ」
「口を動かす暇があったら、食べたらどうです? 早くしないと私が全部食べますよ」
それを聞くと、アリアナは食べ始める。メアリー様も1枚食べる。
好評だな。俺も食べよ。
1枚掴んで食べる。
「久しぶりに食べたけど、美味い」
俺は片手でプランターに果物成長魔法を使う。
「・・・・・・何か増えてません?」
何時間か経ってから、アリサがそう言う。
「そう? 私は気にしてないけど」
「流石に増えてる事はないだろ」
多分、メアリーさんが勝手に増やしてるかな?
「そう、ですか・・・」
3人は食べるのに夢中になっている。
「そう言えば、今日で最後だな。メアリーさん」
「はい・・・・・・。もう少しだけいたいのですが」
「駄目だろ。ちゃんと帰ってルシを育てろ」
「ここは引き止めるところなのですが」
「いや全然引き止める所じゃないだろ。戻ってやらないと、ルシが悲鳴をあげるぞ」
「・・・・・・分かりました」
そこまで落ち込むか?
「話変わるけど。アリアナとアリサは食べすぎじゃないか?」
「そうかな? ユウヒ君はもっと食べた方がいいよ」
「・・・あまり食うと太るからいい。お前達も気をつけろよ」
「ユウヒさん。私とアリアナは、体を自由で帰る事が出来るので。太る事はないですよ」
「なにそれ、羨ましいな」
「いいでしょ」
「俺達は人間。いや、全種族は苦労してるのに。この2人は苦労せずに体重を変えられるとか。本当に羨ましい・・・」
「大変なんですね。私には分かりませんが」
アリアナとアリサはまたポテトチップスを食べる。
「それにしても、本当に減ってないな。俺はそんなに作った記憶はないぞ」
「――――――私が増やしてますから」
犯人はメアリーさんか。まぁ分かっていたけど。
「そんなに食べると、晩御飯が食べられなくなるが」
それを聞いたメアリーさんは止まる。
「・・・この辺にして、後はあげます」
アリアナとアリサは食べ続ける。俺も少し食べる。
少し早く片付けて家に入る。その後晩御飯を作って晩御飯を食べる。
「初めてドラゴンステーキを食べるな・・・」
俺はナイフとフォークを使って、ドラゴンの肉を切っていく。
「ユウヒさん。――――――これ私が食べた、ドラゴンステーキじゃないです」
「不味かったか?」
「いえ、美味しいですよ。ただ前に食べたよりも、差があり過ぎて驚いてるんです」
「塩と胡椒を使っているからじゃないか?」
「それだけでしょうか?」
悩みながら、アリサは食べる。
「うん、オークの肉やラビットの肉よりも美味しい。ユウヒ君、これは当分出さない方がいいね。そうしないと普通の肉がお肉が食べられなくなるよ」
「そこまでか」
切った肉をフォークで刺して食べる。
・・・・・・何だこの肉は、柔らかすぎる。日本の国産の最高級の肉は柔らかって聞くが。まさにこれの事か!! これだけでご飯が半分ぐらいは食えそうだ。
肉とご飯を一緒に食べる。
「・・・確かにこれは、当分出さない方がいいな」
「そうでしょ。これを生姜や焼き肉のタレにしたら、どうなるんだろうね」
そうだった。これは塩と胡椒で味付けをしたシンプルな料理だ。生姜や焼き肉のタレや照り焼き、あるいはカツやから揚げにしたらどうなる? ・・・・・・想像が出来ないな。不味くなるってことはないよな?
「ユウヒさん、おかわり!」
「早くない? あと、ないからな」
アリサは絶望した表情をして、俺を見る。
「アリサ、そこまで絶望的な表情しなくてもいいのでは? 私が出しますので」
メアリーさんは、アリサの前にある皿にドラゴンステーキを出す。
「ありがとうございます!」
アリサはドラゴンステーキを食べ始める。
「ユウヒさんはいりますか?」
「俺はいいや」
「あっ、私ほしい」
メアリーさんは、アリアナのの前にある皿にドラゴンステーキを出す。アリアナはそれを食べる。
あまり食べる、本当に他の肉が食べられなくなるぞ。
そう思いながら、晩御飯を食べる。




