296話 自由奔放
何時間か経過した。リゼットさんが息切れを起こしてきたため、強制遭遇を使うのをやめて。俺は椅子から立ち上がり魔物を殺しに行く。
「よっ」
俺はナイフを投げて、ゴブリンとホーンラビットを首に当てる。当たればいいかなって思っていたが、投げてナイフはゴブリンとホーンラビットの首を貫通する。
「これで殺せるのか」
氷魔法で斧を2本作り、残っている魔物を殺しに行く。
「――――――え、ユウヒ!?」
「もう終わりだ。アリアナとアリサの方に行ってこい」
「っ、まだやれるわ!」
「もう無理だろ、素人の目でも分かるぞ。下がって休んでろ」
「・・・・・・分かった」
リゼットさんは後ろに下がっていく。俺は2本斧で魔物を片っ端から殺していく。斧を投げて、次は薙刀を作って戦う。
私がアリアナたちの方に行って、ユウヒが戦ってる所を見る。
「・・・最初も見たけど、あれは達人の領域にいってない?」
「そうじゃない? 私には分からないけど」
「そうですね。私とアリアナは殺せれば、なんでもいいので」
「アンタたちは、もう少しこだわった方がいいと思うけど」
「こだわっただけで威力が上がるなら、いくらでもこだわるよ」
「最も、何も変わりませんが」
「そ、そう。あ、ユウヒが戻ってきたわ」
話していたら、こっちにユウヒが来た。
「――――――疲れた」
浄化魔法で体を綺麗にして、アリアナ達の方に行く。
「おつかれユウヒ君」
「お疲れ様です。何か戦闘狂になってましたよ」
「酷くないか? 俺のどこが戦闘狂だ?」
「何度も魔物を出現させて戦うところだよ」
・・・確かに戦闘狂、か? いや戦闘狂だな。レベルを上げるためとはいえ、魔物を呼び出して戦うのって。戦闘狂以外に何者でもない。・・・あれ? そう考えると、こういうレベルを上げるゲームって。みんな戦闘狂になるか?
「ねぇユウヒ、私が戦ってる最中にジッと見られてたけど。興奮でもしたの?」
「何でそうなるのかは知らんが、違うっと言っておこう。俺はリゼットさんの動きを見て、参考に出来そうな動きを見ていたんだ。つまり、見て勉強をしていたんだ」
「な~んだそっちか~・・・。で、参考になった?」
「ある程度はな。完全にはマネは出来ないが、そこは工夫するよ」
「あっそう」
「落ちているモノを拾って、ここから出るか」
「そうね。帰って報告書を確認しないと。あ! 今日泊まっていく?」
「泊まったら、寝込みを襲われそうだからやめとく」
「――――――ッチ」
おっと、襲う気満々だったか。断って正解だな。
俺達はドロップアイテムを回収してから、ダンジョンから出る。
「夜じゃん」
辺りは暗くなっていた。
「リゼット様?」
「ヤバッ、アヴァが怒ってる」
あの魔族の女性の人がアヴァさんか。
「初めまして、わたくしはアヴァです。この自由奔放な事をしている人の、秘書みたいな人です」
「ちょ、自由奔放って」
「はい?」
アヴァさんは、リゼットさんを見ながら圧をかける。
「な、何でもありません・・・」
リゼットさんが負けてるだと?
「私はユウヒです。隣にいるのがアリアナで、その隣がアリサです」
「アリアナ」
「アリサです」
「・・・・・・」
アヴァさんが、俺達の事をジロジロ見ている。
「・・・なるほどなるほど。これはリゼット様が気に入りますね」
「そうでしょ。中々ヤらせてくれにけど」
「おや、まだ手を出してないと。あのリゼット様でも手が出せてないと?」
「全ッッ然手が出せないわね。何でかしら? アヴァは簡単だったなのに」
アヴァさんは無言になり顔を赤くする。
「じゃあ私達はこれで」
「次はいつ来るの?」
「気が向いたら来ますよ」
俺は空間から転移石を出して、家の前に転移する。家の前に帰って来たら、晩御飯を作るために家に入る。
次の日。外で氷魔法でテーブルと椅子を作る。球体を全部起動させてから椅子に座り、プランターを出して果物成長魔法を使う。なお、メアリーさんはまだ帰ってきてない。
「すっごく今更なんだけどさぁ。何で寝ると魔力って回復するの?」
俺は右隣りに座ってるアリアナに聞いてみる。
「簡単い説明するとね。呼吸するときと大体同じなんだよ」
「呼吸と同じ?」
「うん。長時間走ると呼吸がしづらいでしょ」
「そうだな」
「歩いて行くと少しづつ呼吸が整って、最終的には普通に呼吸が整っていくでしょ」
「確かに」
「で、寝てると魔力が回復るの理由は。体を動かしてないから」
「体を動かさなければ回復すのか?」
「うん。正確には会話もしないで、ただ呼吸してるしてるだけ。それだけで魔力が回復するんだよ」
「それって、寝なくてもボッーとしてれば回復するのか?」
「そうだね」
「そうなると、魔力の自動回復なのでは?」
「魔力の自動回復になると、体を動かしても回復しますよ」
テーブルに突っ伏して寝ていたアリサが起きていた。
「いつの間に。でも、寝て魔力が回復する理由は分かった。でも、寝てても体は動くよな。そうなると回復が止まると思うが」
「確かに止まるけど、すぐに回復を始めるから。問題はないよ」
異世界って凄いな。




