286話 魔剣
俺達は城に着く。バレて不法侵入者だ! ってならないように、門番に許可書を見せてから中に入る。
「別に見せなくてもよかったですよね?」
「バレて不法侵入者なんて言われてくない」
「慎重すぎない? メアリー様が完全に気配や姿を消してくれるんだよ」
「それでもだよ。神だって、失敗する時はあるだろ」
「まぁ、ないとは言えませね。では」
メアリさんも含め、俺達は気配と姿を消す。
「私は完全に消えてますが、ユウヒさんたちはただ姿が見えないだけで、実態はそこにありますので注意してください」
「アリアナ達は見えるな。それと普通に喋ってるけど、声は大丈夫なのか?」
「私たちしか聞こえないのと、他の人は見えませんが、私たちは普通に見えるので安心してください」
流石は神、こんなの簡単なことなんだな。
「で、どっちから行きますか? 私は宝物庫から見たいんですが」
「宝物庫に行って盗む気か?」
「流石に人が手に入れた宝物何て、高が知れてますよ?」
「随分と酷い事を言う」
「じゃあ宝物庫からだね。そこの階段から行こうか」
下に行く階段を下って行く。
「いいのか? こんな分かりやすい階段で」
「地下に行くだけならいいと思うよ。だけど宝物庫や転移門の部屋は、そう簡単には入れさせてもらえないよ」
「そうだよな。で、どうやって入るんだ?」
すぐに宝物庫に着いたが、門番がいる。流石に開けて入るの馬鹿な事はしないだろ。
「私が行きます」
「・・・あぁそうか、メアリーさんは実態が消えてるから、中に入れるのか」
メアリーさんは、一度宝物庫に入って戻って来る。
「転移するのでこっちに来て下さい」
俺達はメアリーさんの所に行く。
「私の体のどこかに触れてください」
俺はメアリーさんの肩に触れる。2人は別々の所触れて、メアリーさんは転移魔法を使う。
「お、着いた」
流石宝物庫の中だ。金や武器や防具、魔石に宝石や鉱石が沢山ある。
「全部ゴミですね~~~。こんなのは売った方がまだいいでね」
「俺にはどれも凄い、っとしか言えないのだが」
武器や防具に効果が付いたものが多い。こういうのって、確か国宝級って言のか? 俺がっ持っているレイピアとかヴェールも国宝級か?
「何だ、あれだけ箱の中に剣が入ってるぞ?」
「どれどれ」
アリアナが箱の中に剣が入って箱を見る。
「この剣、生きてるね」
「生きてる? 剣が?」
「うん」
「という事は、魔系統ですかね」
「魔系統? つまり魔剣か何かか?」
「そうだよ。魔系統の中で何種類かあってね、その中で生きている武器は珍しいよ」
「魔系統ってだけで聞くと、何か悪いイメージが強いな」
「正式には、魔法付与武器及び防具系統って言われてますが。長ったらしいので、魔系統っと呼んでます」
「それってメアリーさんが作ったのでは?」
「いえ、私ではないですよ」
「あっそう。で、この魔剣は触らない方がいいよな」
「うん。ユウヒ君が触ったら確実に目覚めるから。やめた方がいいよ」
「そうですね、確実に面倒になります。他に目新しいものがないので、次行きましょうか」
「なら、このまま転移門の所に行くか」
俺は転移魔法で転移門の部屋に行く。
「いないね」
「流石に結界とかで護られてると思うが」
「ないですよ」
「は?」
「ですから、結界はないですよ」
「メアリーさん。本気で言ってるのか?」
「はい」
ここの護りは本当に大丈夫か?
「じゃあ一度玄関に戻ろうか」
「そうだな」
俺は転移魔法を使って玄関の方に戻る。
「次は廊下でも歩いて幽霊でも探すか」
俺達は右の廊下から行く。
「いないね~~~」
「普通はいない方がいいんだよ」
「そうですね。あまり成仏させると、輪廻の神の仕事が増えますね」
「そんな神もいるのか。メアリーさん、戻った時に、勝手な事をしてすみませんと。言っといてくれないか? 本当は俺が直接行く方がいいのだが」
「伝えておきます」
「ゆゆゆゆゆゆユウヒさん!? あああああああれ何ですか!?」
アリサは俺の服の袖を引っ張りながら、前を指を指してる。俺はそれを見る。
「ちょ! アレクシスさん!? 一体何をしたらそんなに憑りつかれるんだ!?」
前には、エリサ様とアレクシスさんが歩いていた。だが、アレクシスさんにはあり得ないほど幽霊が憑りつかれていた。
「あの人は相当怨まれてますね」
「あれか? 一方的に虐殺をしたのか、理不尽に殺してきたのか・・・。とにかく成仏させるか」
エリサ様とアレクシスさんが、素通りした時に俺は浄化魔法で、アレクシスさんに憑りついてる幽霊を浄化する。
「――――――ん?」
「どうしたのアレクシス?」
「いえ、何故か急に体が軽くなったので。驚いてます」
「あら良かったじゃない。貴女最近、体の調子が悪いって言っていたから。生理でもきたと思ったわ」
「い、いえ。そう言うのは」
「そう言うのはって、どういう意味?」
「いえ、ですから・・・」
「あ、メイドの幽霊がいるよ」
「何かブツブツ言ってますね」
「成仏してやれ」
アリアナが浄化魔法でメイドの幽霊が成仏する。
「あれは執事か。幽霊になっても仕事をしようとしてるな」
浄化魔法で浄化していく。
「お、1周して来たな」
「次は部屋の中だね」
「まだ行くのか」
「当たり前ですよ。ここまで来た最後までやるものですよ」
「マジかよ・・・」
俺達はまた移動して幽霊を探す。




