3話 結界の中に入るからね
気になるかもしれないけど、とりあえず行ってみようよ。罠とかないと思うけど、あったらちゃんと壊すからね。
まぁ創造神が用意したって言うのなら、大丈夫なんだろうけど。正直信用は出来ない。
俺は小屋? がある所まで歩いた。
少しずつ近づいてみると分かってくることがある。木々に囲まれているけど、木から小屋まで大分距離がある。正確なところは分からないが、約50メートル・・・。いや、全然分からない。少なくとも10、20は離れていると思う。
そろそろ結界の中に入るからね。
え、結界? 結界なんてあるのか、そんなの聞いてないぞ!!
うん、今言ったからね。
待て、まだ心の準備が出来てないぞ! ・・・クソッ! 足が止まらないぞ、どうなっているんだ!?
そりゃあ私がユウヒ君を操作しているから、止まることは出来ないよ。
おいふざけるな! 仮にこのまま結界の中に入ったら、俺消されちゃうだろ!?
いやいや消されないし、防衛機能とか動かないからね。もう少し私を信用してよ、流石に悲しくなるよ。
人を勝手に操っている時点で信用何て出来るか! あと防衛機能何てあるのかよ!
それもそうだね。防衛機能もあるけど、もう結界の中に入ったよ。
嘘、もう中に入ってるのかよ! もう俺はここで死ぬんじゃ―――。・・・あれ、何も起きないぞ?
俺は開いてる本から目を離し、辺りをキョロキョロと見た。特に何も変わってなかった。どうなっているんだと思い、再び開いてる本を見た。
ホラ、何も起きなかったでしょ。
「何も起きなかったけど、結界があるって言ってほしかったよ・・・」
俺は文句を言いながら、小屋に近づいて行った。
だって。言っちゃたらユウヒ君「行くの止めよう」って言うじゃん。
当たり前だ。結界がある、つまり危険な場所じゃないか。そんな所に行けるわけないだろ。
でも、何もなかったでしょ。
結果的に何もなかったけど・・・。いいや、終わった事は気にしないでおこう。
そうそう、気にしない事だよ。もう着いたよ。
目的地に着いたらしく、俺の足はその場で止まった。
本当いつ俺は魔法を掛けられたんだろ。いつか殺されるのでは?
俺は本から目線を離し、小屋を見た。
「やっぱり、小屋じゃなくって一軒家だろ。まぁいいや、中に入っても大丈夫なんだろ?」
再び視線を本に向ける。
中に入っても大丈夫だよ。
大丈夫なので開いている本を閉じて左手に持って、玄関のドアノブをひねって中に入る。
「あ、ドアに鍵は掛かってないんだ」
不用心だなぁと思い、中に入った。
入るとすぐに左側に、2階への階段で右側は廊下だな。で、中に入る前に段差があるって事は、ここで靴を脱げって事か。
俺は玄関で靴を脱ぎ、玄関の鍵を閉めて1階から確認する事にした。
この小屋、いや家は日本式何だな。歩いてすぐにドアか、この先はリビングかな。早速はい―――何か人の気配がするな、本を開いて中を確認するか。
俺は本を開いて中を確認する。
うん、確かに人? の気配はするね。でも、この気配はまさか・・・。
何だ、危険な奴でもいるのか? ってか人が中にいるって絶対に気付いていただろ。
いや害はないから大丈夫かな~って。
お前な・・・。まぁ害がないならここは後回しだな。
俺はリビングドアだと思うところから離れて、奥に進む。奥に行くと左右にドアが1つと、目の前にドアが1つ。先ずは左から見るためドアを開けてみる。
「・・・これどう見ても、洋式トイレなんだけど」
何故洋式トイレがここにあるんだ? まさかだけど創造神が創ったのか? まぁここがトイレなのは分かった。次は反対側だ。
俺は反対側のドアを開けてみる。
「ここは脱衣室か。流石に洗濯機はなかったけど、洗面所はあるな。で、この奥は」
俺は奥に進んでドアを開けてみる。
「やっぱり風呂か。これは素直に嬉しいな」
脱衣室と風呂を確認して、廊下に戻る。
「次は奥のドアだが、もしかしたら外かな」
ドアを開けた結果、外だった。ドアを閉めた後、リビングドアの前に戻る。
「まだ人の気配がするな。―――開けるか」
ドアを開けてすぐに閉める。知らない人がいた。一瞬だったけど、土下座しているように見えた。きっと左手で持っている、魔法の本が幻覚でも見せているのだろう。
俺はもう一度ドアを開けた。しかしもう一度閉める。
「・・・知らない女性が土下座してた」




