28話 片道1日かかるからね
「で、ここからどうやって町に行くんだ? 俺は道とか分からないぞ」
「ユウヒ君。町に行く前に、先ずは人族領土に行かないと」
確かにそうだった、今いる場所は修羅の森だから。村とか町何ってないな。
「先ずは橋がある所に行かないと。このまま右に歩いて行けば橋が見えてくるよ」
アリアナはそう言って、右にずっと歩いて行く。
「お、橋が見えるけど・・・。長いな」
やっと森から抜けられて橋が見える。
「まぁ人族領土とこの森の橋は片道1日かかるからね」
「嘘だろ!? そんなに時間がかかるのか!」
驚ぎながらアリアナを見る。
「嘘じゃないよ。現にユウヒ君は橋の向こう側って見える?」
「全く見えない。逆に聞くけど、アリアナは見えてるのか?」
「え、普通に見えるよ」
アリアナは視力はかなり良いみたいだ。眼鏡をかける必要はないけど、もう少し視力はほしいな。
歩いていると、門が見えてきた。門には門番がいる。
「やっぱりいるよな門番、どうやって行くんだアリアナ。このまま行くと怪しまれるぞ」
「勿論こうやって行くよ」
急にアリアナは俺をお姫様抱っこして、そのまま空を飛んで人族領土に空中移動した。
なるほど、これなら人に見つからないで行けるな。まさかお姫様抱っこされるとは思わなかった・・・。正直恥ずかしい・・・。
「ん? ユウヒ君何で顔を隠してるの? 耳真っ赤だよ」
「いくら俺でも、これくらいの羞恥心はあるからな」
見なくても分かる、絶対ニヤニヤしてる。まぁ少しの辛抱だ、すぐに着く。
「もう着いたよ、ユウヒ君」
「意外とはや―――森の中じゃないか 何で森の中なんだ?」
「その方が都合がいいからね。森の外だとバレると思うから」
都合がいいねぇ、誰にも見られてないならどうもいいけど。
「で、ここから町に行くのか?」
「そうだよ、このまま真っすぐね」
俺達は真っすぐに進んで町を目指す。




