26話 そろそろ町とか村に
解体が終わり、弓の練習を再開する。
「ねぇユウヒ君。ユウヒ君って戦闘狂か何か?」
「いきなり何言いだすの?」
「いやだってホーンラビットを殺す時、顔がにやついてたよ。しかも、狂気じみてるし」
「・・・マジで?」
全然気付かなかった。前にゴブリンを殺す時も同じように、にやついていたのか? それならもう手遅れかもな。これは遺伝の問題だ。何故遺伝の問題なのかと言うと。幼いころ、お母さんに関節技を教わっていた時。関節技を決められている時、お母さんの顔を見ると頬を赤らめながらにやついていた。その時思ったよ、うちのお母さんはドSだと。終わるたびに、俺はお父さんに泣きついていたなぁ・・・。
「これは遺伝の問題だ。しかもお母さんの遺伝だなこれ・・・」
「遺伝の問題ねぇ」
アリアナは興味があるかのように俺を見る。
・・・今思うとお父さんとお母さんは、俺の事を探してるのだろうか? 探しているだろうな、少し過保護だった気がするし。
「まぁユウヒ君の遺伝の話はそのうち聞くとして。そろそろ町とか村に行かない?」
「町か、行く必要あるのか?」
「あるよ、今の状態じゃあ満足にご飯が食べられないでしょ」
確かにそうだ、自給自足するにも限度がある。今はホーンラビットで食料を確保できているが、今後ホーンラビットが出てくる保証がない。自分で探しに行けばいいが、奥に進めば進むほど魔物は強くなる。普通に遭遇した場合アリアナが戦ってくれるだろうけど、不意打ちで攻撃された場合、俺は確実に死ぬ。それなら町とか村に行けば食料を確保出来る。
「・・・明日行ってみるか」
「うん、それがいいよ!」
アリアナは町とか興味あるのか。でも、先ずは夕方まで弓の練習だ。固定砲台モドキを起動して、練習を再開する。




