20話 噂をすれば
少しアリアナから視線を外して、前を見たら結界の外に魔物がいた。
「魔物か、ホーンラビットじゃないのが残念」
数は4体、下半身を布だけで隠してるのが2体。上半身と下半身を布だけで隠してるのが2体。
丁度雄と雌が半分ずつか。手には棍棒? を持っているな。先ずは鑑定だ。
〈名前〉 ゴブリン
〈種族〉 魔族
〈年齢〉 5歳
〈性別〉 雄
〈状態〉 普通
〈レベル〉518
〈体力〉 1037/1037
〈魔力〉 1/1
〈攻撃力〉347
〈防御力〉284
〈魔攻〉 1
〈魔防〉 365
〈俊敏〉 321
〈運〉 5
〈スキル〉
体術1/10
〈特殊スキル〉
限界突破
〈固有スキル〉
なし
〈加護〉
なし
噂をすれば影がさすってよく言ったもんだな。ん? コイツの運は5もある・・・。ゴブリンに負けた・・・。何かショックがデカいな・・・。ゴブリンがいる所まで行くか。
固定砲台モドキを停止させて。アリアナを持って椅子から立ち上がり、ゴブリンがいる所まで行く。
「近くに行くと、そんなに大きくないんだな。それにしても、雄のゴブリンの顔が酷い。雌のゴブリンの顔はほんのちょっとマシか、まぁゴブリンだからそんなもんか。じゃあアリアナ。昨日のホーンラビットみたいに、首だけ残して地面に埋めてくれない?」
りょ~かい。
すると、4体とも首だけ残して地面に埋まった。
「昨日は窒息させたけど、今回は武器を使って殺すか」
アリアナを空中に待機させる。
さて武器はどうするか。最初は日本刀にしようと思ったけど止めた。ド素人が日本刀を使うのは流石に無理がある。なら剣とか斧だな。魔法は・・・。火魔法だと周りが燃えると困るから氷だな。水とか土でもよかったけど。何となく氷だ。
氷魔法で斧をイメージして右手に斧を作る。
両手持ちじゃなく、片手てで持てる斧だな。斧にしたのも何となくだ。それにしても氷魔法って便利だな。
接近武器なのでもう少し近づく。近づくたびにゴブリンの顔がどんどん青ざめていくが、そんなの知らない。
「これ以上近づくと結界の外に出るな。腕を伸ばせば届くか?」
ゴブリン達は首を動かしているいるが、腕を伸ばすとちょうどゴブリン1体だけ頭の上に届く。
「普通に殺しても意味がないから、わざと攻撃を外すか? その必要はない」
右腕を大きく振り上げて、俺から見てゴブリンの頭に勢いよく斧を振り下ろす。振り下ろされた斧は、ゴブリンの頭に当たるが斧が途中で止まる。
「あぁ~やっぱりレベル差があるから、途中で止まるな。ん?」
ゴブリンの頭に刺さったところから、少しづつ凍っていく。
「・・・このまま放置すれば凍って死ぬんじゃないか? いや抜こ」
俺は勢いよく斧を引っこ抜く。勢いよくがあり過ぎたのか、少し後ろに下がったが。そのまま斧をゴブリンの頭振り落とす。さっきより深く斬れて、そのまま1体のゴブリンは死ぬ。頭痛を我慢して、俺は残りのゴブリンを殺しに行く。
最後のゴブリンの頭に斧を振り振り下ろすと、ゴブリンの顔が真っ二つなった。
「右腕は真っ赤い染まったけど、後で洗えばいいか。あぁまた頭が痛い・・・」
左手で頭を押さえながら、土魔法でゴブリンの死体を埋めようとするが。頭痛に耐えられずにその場に倒れる。
倒れたユウヒ君を見て、私はすぐに魔法でユウヒ君を結界の中に運ぶ。その後土魔法でゴブリンの死体を埋める。そのままユウヒ君の所に戻る。
流石に一気に5体もゴブリンを殺すと、レベルが上がるよね。でもお陰で「本」のスキルレベルが上がったよ。今まではメアリー様にレベルを上げさせてもらったけど、最後はユウヒ君のお陰でレベルが上がったよ。これで『擬人化』が出来るよ。別に擬人化じゃなくてもいいけど、擬人化の方が人の温もりを感じられるよね。さて、どのような姿にしよっかな。




