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第8戦 VS日本史Aの先生

ガララ!


「先生、セーフにしてくれないか?」


「無理〜ユカちゃんを忘れた罰よ」


チ、やはり駄目か。

あれ、クラスの野郎どもから怒気が発せられているぞ?

麗香のユカを忘れた罰という言葉でこの空気が完成したか。

八割がた自分のせいか。


「私を忘れるなんてひどいですよ、も〜う」


怖くない怒り方とかあるんだなぁ。

とはいえこちらにが非がある。


「その・・・あれだ、すまん」


「じゃ・・じゃ、じゃ、じゃ・・・」


さっきのバイオレットブルーもとい、蒼弥の真似か?

近頃は妙なものが流行るな。


「じゃ、じゃあ私と今度映画に行ききませんかっ!?」


顔近いって、乗り出さなくていいから!

次の瞬間、教室が憎悪の念に包まれる。

モームルーム続けろよ、麗香。

うわ、あのアマ。

意地の悪い笑みを浮かべながらこちらを見ている。

あ、怒気が殺気に変わったぞ・・・

丼モノ助けてくれ。


「・・・」


目ぇそむけられたっ?!


「わかった、暇なときな」


ここでNOと言ったら言ったで、また悲しませただのどうだので何か言われるしな。

クラスと戦うしかないか、嗚呼・・・気が重い。

私も男だ、覚悟を決めよう!


「それじゃ、ホームルーム終了よ」


少し空気が緩くなったな。

麗香先生効果か。








キーンコーンカーンコーン

もう一時間目開始か。

ちなみにあの後、丼モノと数人の友達に変に慰められた。

その丼モノは私の前の席で、丼モノの横・・・・わたしの斜め前にあたるがユカだ。


鬼律きりつれい


字が違う気がするんだが。

おまけに号令係レッドか・・・

一緒のクラスだったのか、知らなかった。


「それでは授業を始める」


日本史Aの教師の名前は・・・忘れた。

人の名前を覚えるのが、苦手なのだろう。

蒼弥はすぐに記憶したが。


「・・・で・・・・から・・・」


声が小さく、わかりにくい授業。

そのため寝てる奴がほとんどだ。


「・・・・・スゥスゥ」


ユカはご就寝中のようです。

元々勉強は苦手だからな。


「丼モノ」


「はいはい・・・ユカちゃん、起きて」


「ふぇ・・・ふぁあ・・・あはようございます・・・」


「おはよう」


その光景を見ていた男子勢(と女子)が羨ましそうに丼モノを見ている。

女子の視線には丼モノに対する、劣情・・・もとい熱烈なモノも混じっている。

かわいそうだな。

丼モノは二次元マンガ・ゲーム・アニメの女性にしか興味がないからな。

あ、授業を聞いていない奴らが、80%突破するな。

そうすると・・・・


「起きろ、この糞餓鬼共がぁぁああああ!」


・・・キれたか。

人数が80%突破すると、このボケ老人はキれる。

普段の寝てるような目が開き、声も大きくなる。

出るじゃないか、声。


「ねてるんじゃねぇ、向陽!だったら読んでみろ、橘ぁ!!」


何ゆえ私なのだ?!

授業を真面目に受けていた方だぞ!

あ、キれたはいいが、大和高校美少女同好団体の殺気にあてられたか。

理不尽。


「全略」


読み終えた。

本当だぞ?


「橘、全て略すな!」


誤魔化せないか。

どこのページだったか?

真面目に聞いていたはずなんだが。

丼モノに教えてもらうか・・・・・寝てるし。

いつ寝た。

すると隣の席の女子が、


「・・・139ページ、8行目」


「えっ、あー(略)」


よし、何とか読めた。

心の底から・・・心の中で感謝する。

彼女の名前は【もり 林葉りんよう】だ。

【木】の多さなら中々負けないだろう。

女子からのニックネームはモリリン。


「礼を言うぞ」


「・・・別に・・・」


クールだ。

クール・ガール。

無愛想なところあたりが私と似ているな。

そんなことないって?


「森さんに親切にしてもらうなんて・・・」


「次の体育、覚悟しやがれ」


「腹を開いて、自らの臓物を喰らわせてやる」


「犯してやる・・・                       

            (殺人を)」


「嬲る嬲る嬲る嬲る・・・」


何か聞こえるのだが(汗

ついでに、嬲る=なぶるだぞ?

難しい漢字だな。

しかし、覚えるのは楽そうだ。


「そこら辺、喋るな!だったら喋らせてやろう、読め家人!!」


だからなんで私なのだァァああ!!

この教師も、大和高校美少女同好団体なのかっ!?

大和高校美少女同好団体なんか、滅べば良いのに・・・

大和高校美少女同好団体をつくった、母さんを恨む!


「さっさと読め、古代人」


古代人って言うな!

語呂が悪いしつまらん!!

というか、貴様も古いだろっ!!

80歳超えているように、見えるのだが・・・


「それでは・・・」


キーンコーンカーンコーン


「ちっ終わりか」


疲れた・・・

私の何がいけないのだろう?


「・・・義務・・・」


何の義務だ。







橘家人

クラスの男子から集中砲火を受ける

損耗しつつ乗り切る


正直この話はとばしたかったんですが、複線と新レギュラー登場なので入れときました。

レギュラーは先生の方じゃないですよ?(笑


それとペンネーム変更しました。

友人に嗅ぎつけられそうになったので。

これ知り合いに広まったら血が吐けそう・・・

といっても約一名は知ってますが。

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