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第5戦 VS高峰麗香

私は今106号室の前にいる。

ドアノブを回すが、開かない。

やはり閉めているか。


「たらたらったら〜合鍵〜」


ああ、うん。

イタい子だ、我ながら。

こうでもして無理やりでもテンションを上げないと。

迅速に侵入。


「入ったぞ」


ここに住んでるのは私のクラスの担任。

名前は【高峰 麗香】

間延びした口調が特徴の、基本グータラ人間だが変に超優秀なところもある。


「いらっしゃい〜」


コタツでぬくぬくしてるな。

そこはどうでも良いのだが、足の踏み場のない部屋の状態をいい加減どうにかして欲しい。

宝蓮荘内で1、2を争うほど部屋が汚い。

争っているもう一人は健児だ。


「コタツで寝ると風邪引くぞ?」


踏み場はないといったが、散乱物を踏みつけながらコタツに近寄る。


「家人が人の心配をするなんて・・・・・明日の天気はテポドン〜?」


「失敬な、このアマ」


「失礼さじゃ家人に負けるわよ〜」


先生相手にタメ口で暴言吐いているが、こいつ相手には別にいいだろう。

そもそも私は敬語をあまり使わないが。

無礼かもしれんがこの話し方が一番落ち着く。


「それよりテストの丸付け、終わっていないのか?」


「実際やばいわね、明日には返却しなきゃいけないし」


・・・・そう思っているならば、コタツで寝てないで丸付けしろよ。


「という訳だから手伝って〜」


「そんなことを生徒に頼むな?!」


「まーまー、家人は口堅いんだし」


「そんな、面倒なことするか!!」


「成績」


手伝わなければ、成績下げるということか。

畜生が!このド外道!大馬鹿者!駄目教師!

・・・・心の中で怒鳴り散らしても、虚しいだけか。

しかし何故こんな奴が教師なんぞやっているのだ?

それより、テスト返ってこないと困るからな。

手伝うか。


「じゃあ、さっさとやるぞ」


「イェッサー」


ゆっくりコタツから出てきた。

・・・白いTシャツに、派手な色の下着ってきついな。

そんな心を見透かしたようになまめかしく麗香が口を開く。


「何なら襲ってくれても構わないのよ?」


「金を積まれてもするか!」


「教師と生徒の関係っていいと思わない?」


「思わない!!」


多分、そういった感じのが好みか。

禁断系とか背徳的なモノとか。


「丸付けするぞ」


「んー」


赤ペンの音だけが、部屋を占める。

シャッ、シャッ、シカャッ、シャッ、シカャッ、シャッ、シャッ、シャッ


「飽きた」


「飽きたじゃないっ!」


私がいなかったら、どうするつもりだったのか?

特に意味もない思考をしながら、赤ペンの丸をつける音だけが機械的にする。

もっとも丸だけの音でもないだろうが。


シャッ、シャッ、シカャッ、シャッ、シカャッ、シャッ、シャッ

シャッ、シャッ、シカャッ、シャッ、シカャッ、シャッ、シャッ

シャッ、シャッ、シカャッ、シャッ、シカャッ、シャッ、シャッ

以下略




「ふぅ、これで終わりか」


「あー疲れた、久々に働いたわ〜」


そういっても、私の方が4倍くらいの量をこなしているぞ!

この駄目教師が!


「ノド、乾いたでしょう。何か持ってくるわ」


「それじゃ、頼む」


麗香先生について補足説明。

学校だと独特の雰囲気と緩さ、モデル並みの容姿で人気がある。

大和高校美少女同好団体に例外として、少女ではないが対象に認定されている。

その団体は、いろんな人のファンクラブを、統合したようなものだ。

母さんが大和高校に在籍していた頃にできたらしい。

ついでに宝連荘の、女性陣は全員認定済み。


「もってきたわよ〜」


「それじゃってこれ酒だろ?!!!」


「見ての通り」


生徒に酒を勧める教師。

セクハラをする人よりかはマシかもしれんが・・・セクハラもされてないか?


「まあいいか、いただきます」


ぐびぐびと飲んでいく。

もう、毎回のことになっているからな。

酒も丸付けも。

さ、本題に移るか。


「家賃」


「みのがして!」


「無理」


「お願い!!」


「却下」


「・・・酒でどうにかなると思ったのに〜」


「無駄」


私はザルだからな。


「ホント足りないのよ?」


「ふむ」


・・・少年熟考中


「あ、とりあえず酒代は払う」


お金を渡す。


「別にいいのに、もらうけど」


財布を取り出して、金をしまう。

チャンスは今しかない!!


「あっ!」


「ひーふーみー・・・ちゃんとあるだろ」


「ばれたか〜」


そのくらいは見破れないと、宝連荘の管理人は務まらない。

あくまで宝連荘だ。

普通のアパートの管理人なら別に大丈夫だ。


「それじゃ明日学校で」


玄関の扉に手をかけて開けようとすると後ろから


「やっぱ教師と生徒の関係っていいと思わない?」


「ない」







高峰麗香―家賃徴収最終戦勝利

単純作業により、さらに士気下降

でも終戦のため関係ナシ


ギャルゲからエロゲでもやってろよ的作者に進化しました。

やったね!(空元気)

まあ、とりあえずは住民紹介編終了です。

次回は登校編!

お楽しみに!(してくれたら嬉しいです)


追伸 お酒は二十歳をすぎてから。

   あなたの健康を害する恐れがあります!

   説得力あまりないですけどね・・・

   フィクションならきっと大丈夫ですよ。

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